奇跡の兄弟 第9-10話 あらすじ/ネタバレ

27年ぶりに昭平湖で白骨死体が発見され、その傍らにはイ・ハヌルの学生証が。しかし、事件は思わぬ方向へと展開していく。

イ・カンサンは、目の前にいる女性がかつて好きだったチェ・ウジョンだと気付き、急いで家に帰ってユク・ドンジュに詰め寄る。ドンジュはカンサンに、兄・イ・ハヌルが殺人犯かもしれない事実を隠そうとするが、小説「神は死んだ」の前半はカンサンの鞄にあった原稿であり、後半は自分が創作したことを白状する。カンサンはすぐに小説を読み終え、翌日には小説の舞台となった昭平湖を訪れる。そこで、桶の中に白骨死体とイ・ハヌルの学生証を発見する。

ドンジュは、以前電話で出版を止めるよう警告してきた謎の人物と会う。ドンジュは、その人物が大人になったイ・ハヌルではないかと疑う。そして、カンサンが自分と一緒に住んでいて、兄を探していること、復讐を諦めてカンサンと一緒に田舎で暮らすように説得していることを伝える。さらに、「本当に俺がイ・ハヌルだと言えるのか?」と質問し、ドンジュを混乱させる。

昭平湖事件で誤認逮捕されたルー・ミンナンは、議員・ピョン・ジョニルがジョン・ドゥヒョンを殺害し、自殺に見せかけた場面を目撃したと証言する。警察は捜査を進めると、ジョン・ドゥヒョンの事件は昭平湖事件の犯行手口に価ているものの、不自然な点が多々あることに気づく。そのため、模倣犯の可能性が高く、同一犯ではないと判断する。一方、ベテラン刑事である刑事チーム内にもピョン・ジョニルの内通者がいると疑い、内通者の正体を暴こうとする。

カンサンは白骨死体を発見した瞬間、ある光景が脳裏に浮かぶ。十字架のタトゥーを入れた男が、被害者の背中にナイフを突き立てるシーンだ。ドンジュもサイン会で同じタトゥーを入れた男に出会っていた。カンサンはネットでその教会を探そうとするが、激昂してしまいそうになる。彼は、その男から虐待を受け、背中に傷跡が残っていることを思い出す。

ピョン・ジョニルは、目撃者であるイ・ハヌルを殺害するよう指示するが、十字架のタトゥーを入れた男は別の者を殺害してイ・ハヌルの身代わりにする。このことから、昭平湖で発見された白骨死体は、学生証の持ち主であるイ・ハヌルではないことが判明する。

そんな中、イ・テワンの4人組が頻繁に訪れていた社交場の責任者であるカン・ヘギョンが、ドンジュのもとを訪れ、謎のUSBメモリを手渡す。その中には、事件の真相を解き明かす重要な映像が記録されているのだろうか? 27年前、カン・ヘギョンはイ・ハヌルを愛していた。彼女がドンジュにUSBメモリを渡した真意とは?

果たして、事件の真相は? そして、イ・ハヌルの運命は?

第9-10話の感想

第9-10話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。イ・ハヌルの学生証が発見されたことで、事件は新たな展開を迎えます。しかし、白骨死体はイ・ハヌルではなく、別の者が殺害されたことが判明し、事件の真相はさらに謎を深めます。

特に印象的だったのは、カンサンが白骨死体を発見した瞬間のシーンです。カンサンの脳裏に浮かぶ光景は、十字架のタトゥーを入れた男が被害者を殺害する様子でした。このシーンは、事件の背後に別の犯人が存在することを示唆しており、今後の展開が気になります。

また、ドンジュが謎の人物と出会うシーンも興味深かったです。ドンジュは、その人物が大人になったイ・ハヌルではないかと疑いますが、真相は不明のままです。この人物の正体が明らかになることで、事件の真相が解き明かされる可能性があります。

つづく