第28回清雅芸術祭。生徒たちの華やかな舞台に、父母たちは温かい拍手を送っていた。しかし、チョン・ソジンが天籟之音音楽部門大賞受賞者を発表した瞬間、悲鳴が響き渡り、会場は騒然となる。階段から転落した女生が血まみれで倒れているのを目撃し、皆が震撼する。
遡ること4ヶ月前、ニューヨークでの公演を終えたチョン・ソジンは、周囲の人々と談笑していた。会長夫人は、チュ・ダンテとの婚約が近いにも関わらず、なぜ一緒に来ないのかと尋ねる。チョン・ソジンはチュ・ダンテの都合だと説明し、祝福を受ける。チュ・ダンテからの電話で、チョン・ソジンは明日の朝一番の飛行機でソウルへ戻ると伝え、自宅で会う約束をする。
酔ったチョン・ソジンが階段でよろめいた時、ハ・ユンチョルが支えた。それぞれの部屋へ戻ろうとした際、チョン・ソジンはハ・ユンチョルに独身かどうかを問う。彼は無言で彼女を見つめ、抱き上げて部屋へ連れて行く。二人は一夜を共にし、翌朝、チョン・ソジンは慌ててその場を去る。この一件を知ったチュ・ダンテは、ハ・ユンチョルの腕を折るよう黒人に指示し、彼を水中に投げ捨てる。
帰宅したチョン・ソジンは娘のハ・ウンビョルと顔を合わせるが、ウンビョルはニューヨーク公演の感想もそこそこに、冷淡に立ち去る。部屋に戻ったチョン・ソジンは、機の上に置かれた脅迫状入りの自分の写真を見つけ、激怒し、チュ・ダンテの元へ向かう。チョン・ソジンはオ・ユニの仕業だと疑うが、チュ・ダンテは必ずしもそうではないと慰める。姿を消して1年、未だ捕まっていないオ・ユニは、逃亡中に死んだのだろうとチュ・ダンテは推測する。
学校では、チョン・ソジンとチュ・ダンテの婚約報道を知った生徒たちがハ・ウンビョルに贈り物をして媚びへつらう。一方、機に突っ伏しているペ・ロナは、生徒たちに蔑まれ、赤い枠で囲まれた彼女の席を汚いと避けられる。廊下でもいじめを受け、コンビニの店主からもオ・ユニの娘だと知られて追い出される。
婚約発表直後、再び脅迫を受けたチョン・ソジンは、怒りに任せて壁の脅迫状を引き裂く。その様子を誰かが陰から見ている。チュ・ダンテはヤン執事にペ・ロナの監視を怠ったと責め立てる。謝罪するヤン執事は、ペ・ロナの家の前で彼女の髪を掴み、脅迫する。実は脅迫状の差出人はヤン執事で、彼女はチョン・ソジンの人形に針を刺していたところをチョン・ソジンに見つかる。チュ・ダンテはヤン執事を連れ去らせるが、以前から彼女を疑っていた。
オ・ユニが警察に出頭する中、チュ・ダンテはチョン・ソジンにプロポーズし、指輪をはめようとした瞬間、警察に逮捕される。ヤン・ミオクが自宅で死亡しているのが発見され、遺書にはチュ・ダンテがシム・スリョンを殺害したと書かれていた。オ・ユニの仕業ではないかと疑うチュ・ダンテの前に、オ・ユニが現れる。彼女はシム・スリョン殺害を否定し、チュ・ダンテは罪をヤン執事に擦り付ける。オ・ユニの潔白が証明される。
ヤン・ミオクは死ぬ前にペ・ロナを呼び出すアルバイト募集を出し、彼女を殺害しようとしていた。オ・ユニはペ・ロナを助け、その後、駆けつけたローガン・リーに救われる。ヤン・ミオクは服毒自殺する。ローガン・リーはヤン・ミオクの遺書を偽造し、オ・ユニに出頭を促したのだった。
第1話の感想
怒涛の展開で幕を開けた『ペントハウス2』第1話。前シーズンの衝撃的な結末からわずか4ヶ月、新たな波乱がヘラパレスの住人たちを襲います。
まず目を引くのは、チョン・ソジンとハ・ユンチョルの不倫関係。婚約目前のチョン・ソジンの行動は、彼女の脆さや孤独を浮き彫りにしています。チュ・ダンテの冷酷な報復は、彼の歪んだ愛情表現であり、今後の展開を闇示しているかのようです。
一方、いじめられながらも必死に生きるペ・ロナの姿は、胸を締め付けられます。母親のオ・ユニを失い、周囲からの冷たい視線に耐えながら、彼女はどのように成長していくのでしょうか。
そして、最大の謎は、ヤン・ミオクの死の真相。遺書の内容は衝撃的であり、チュ・ダンテの関与は明らかですが、全ての真実が明らかになったわけではありません。ローガン・リーの闇躍も不気味さを増し、今後の展開に期待が高まります。
つづく