チョン・ソジンは、歌っていたのが声帯を壊したはずのオ・ユニだと信じられませんでした。オ・ユニは命がけで声帯修復手術を受け、今では傷跡すらありません。チョン・ソジンはパク・ヨンランに電話で確認しようとしますが、繋がらず、オ・ユニの仕組んだ罠だと気づきます。以前、チョン・ソジンがオ・ユニの家でハ・ユンチョルと口論した際に、オ・ユニはチョン・ソジンの携帯に盗聴器を仕掛け、声帯の問題と影武者を立てる計画を知っていたのです。

オ・ユニはその後、シム・スリョンの墓前で泣き崩れ、真相究明のための時間を求めました。自らの罪の償いも誓います。周囲はチョン・ソジンの公演を祝い称賛しますが、彼女は上の空です。ハ・ウンビョルと朱ソクフンは密かに、チュ・ダンテとチョン・ソジンの結婚を阻止しようと企みます。

イ・ミノは朱ソクフンがバイクで遅刻し、二つのヘルメットを持っていたことから、彼女がいるのでは、もしかしたらペ・ロナではないかと疑います。朱ソクギョンとハ・ウンビョルは即座に否定し、朱ソクギョンはペ・ロナが兄に近づいたら許さないと息巻きます。

チョン・ソジンの20周年サイン会にオ・ユニが現れ、サインを求め、パク・ヨンランの守秘義務契約書をプレゼントします。さらに、前回の公演の曲を歌うよう促しますが、チョン・ソジンは体調不良を理由に拒否します。激怒したチョン・ソジンは秘書にオ・ユニの弱みを握るよう指示します。

チョン・ソジンは同窓会を欠席するつもりでしたが、オ・ユニが出席すると聞き、参加を決めます。同窓会では、オ・ユニの歌声に価ている、特に高音Fからの部分が、と話題になります。学生時代の思い出話も出ます。オ・ユニが再婚したと話し、同級生たちが夫の身元を調べ始め、チョン・ソジンは屈辱を味わいます。

チョン・ソジンはナイフを持ってトイレに入り、オ・ユニを殺そうとしますが、同級生たちが「あの時、本当に自分の首を切ったの?」とオ・ユニに尋ねるのを耳にします。当時、待合室には二人だけでしたが、誰もチョン・ソジンの言葉を信じず、オ・ユニを傷つけたのはチョン・ソジンだと疑っていました。オ・ユニは何も答えません。

オ・ユニはチョン・ソジンに土曜日の記者会見で引退を発表するよう要求します。拒否するチョン・ソジンに、オ・ユニは自分はシム・スリョンとは違うと言い、失うもの、頂点から転落する様を想像するよう警告します。

オ・ユニは娘を海外に送り出し、自身は復讐のため韓国に戻ります。娘にミン・ソルアを殺害したことを告白します。ペ・ロナは自責の念に駆られ、逃げ出します。オ・ユニはローガン・リーにペ・ロナの韓国帰国を阻止するよう頼み、ローガン・リーは承諾します。

韓国に戻ったペ・ロナは清雅芸術高校への入学を希望し、チョン・ソジンを訪ねます。エリザベートコンクールで受賞した賞状を提示し、入学を許可されます。いじめられているユ・ジェニを朱ソクフンが助け、そこにペ・ロナも現れます。イ・ミノが転倒し手を骨折しますが、朱ソクギョンたちはペ・ロナのせいにします。この一件で、ペ・ロナの入学許可は取り消されます。

第3話 感想

「ペントハウス2」第3話は、オ・ユニの復讐劇が本格的に始動し、息詰まる展開でした。声帯手術を経て別人となったオ・ユニの周到な計画性と冷徹なまでの実行力は、見ている側も背筋が凍るほど。チョン・ソジンへの揺さぶりは、同窓会での再会シーンなど、心理的に追い詰める巧妙さが見られました。

特に印象的だったのは、オ・ユニがシム・スリョンの墓前で涙を流すシーン。復讐心と罪悪感が入り混じる複雑な感情が表現されており、彼女の苦悩が伝わってきました。一方、チョン・ソジンは、追い詰められていく中で、傲慢さや脆さが露わになり、ますます破滅への道を辿っているように感じます。

二人の対決構造がより鮮明になった一方で、子供たちの関係性も変化を見せています。朱ソクフンとハ・ウンビョルの共闘、ペ・ロナの帰国と清雅芸高への入学、そして、それを阻む朱ソクギョンたちの行動。それぞれの思惑が絡み合い、今後の展開がますます予測不可能になっています。

つづく