チョン・ソジンとチュ・ダンテは互いを責め合い、激しい喧嘩に発展。その様子をシム・スリョンとローガン・リーは冷ややかに見つめていた。その後、シム・スリョン、ローガン・リーを含む5人は集まり、二人の処罰方法を話し合う。シム・スリョンは、二人がローガン・リーの車を爆破し、彼を監禁・暴行した上、オ・ユニを殺害した事実を告発。オ・ユニの死については、チュ・ダンテが直接手を下し、チョン・ソジンが共謀、さらにチュ・ダンテが遺体を損壊したと説明した。ハ・ユンチョルはドライブレコーダーの映像を警察に提出することを提案するが、シム・スリョンは司法への信頼を失っており、自ら裁きを下すと宣言。清雅建設の著工式と清雅財団理事長就任式をターゲットに、二人の破滅を企てる。ユ・ドンビルは、ローガン・リーの爆破現場から逃走する変装したチュ・ダンテの写真を証拠として提示する。そして、著工式でチュ・ダンテの逃走映像が、就任式ではチョン・ソジンの父親の写真と共に「チョン・ミョンス殺害の犯人」というメッセージが公開される。
チュ・ソクフンはペ・ロナをシム・スリョンに会わせ、オ・ユニの死の真相を伝える。一方、ハ・ユンチョルはペク・ジュンギをヘラパレスに送り、ペク・ジュンギはチョン・ソジンの自宅から録音ペンを回収。彼はチョン・ソジンとチュ・ダンテそれぞれに、3日以内に2000億ウォンを用意するよう脅迫する。チュ・ダンテはペク・ジュンギに3000億ウォンを提示し、チョン・ソジンの弱みを握るよう持ちかける。ペク・ジュンギは乗り気になり、自身のGPS発信器を外そうとするが、カン・マリに見つかり阻止される。
チョン・ソジンとチュ・ダンテは全財産をかき集め、ペク・ジュンギと取引。チュ・ダンテは清雅グループの乗っ取りも企んでいた。ユ・ドンビルはイ・ギュジンに、ペク・ジュンギが日本で二人を殺害した過去を明かし、カン・マリはママ友の集まりでチョン・ソジンがオ・ユニを殺害したという噂を広める。
チョン・ソジンはペク・ジュンギから録音データを取り戻すが、そこにはチュ・ダンテの録音も含まれており、激怒する。チュ・ダンテはイ・ギュジンに預けた金が消えていることに気づき、イ・ギュジンは家族と共に「旅行」と偽り、金を持ち逃げしていた。チン・プノンはオ・ユニ転落時のドライブレコーダー映像を盾に、チュ・ダンテに5000億ウォンを要求。チュ・ダンテは映像を使ってチョン・ソジンを失脚させ、清雅グループを奪おうと考える。チン・プノンは金浦でオ・ユニを追跡するチュ・ダンテの映像をチョン・ソジンにも提示し、同じく5000億ウォンを要求する。
チュ・ダンテは5000億ウォンを借り、チン・プノンと取引。映像を入手し喜ぶも、車のドアが開かず、ハ・ユンチョルが現れ薬物を注射され、車外に放置される。チョン・ソジンもチン・プノンと取引し、入手した写真をすぐにメディアに公開する。
目を覚ましたチュ・ダンテはテレビで報道を見て逃亡。秘書は警察に捕まり、チン・プノンは記者会見でオ・ユニの一件はチュ・ダンテの指示だと暴露する。ユ・ドンビルはチュ・ダンテを助け、彼の自白を録音。娘に別れを告げ、自首を決意する。チュ・ダンテは警察の追跡をかわし、ユ・ドンビルの指示した港へ向かうが、そこで意識を失い精神病院に送られる。河ウンビョルはワインに記憶を消す薬を混ぜ、チョン・ソジンに飲ませる。
第10話の感想
怒涛の展開で息つく暇もない第10話!それぞれの悪行が次々と暴かれ、まさに因果応報といったところでしょうか。特に印象的だったのは、チョン・ソジンとチュ・ダンテが互いに騙し合い、破滅へと突き進んでいく様子。これまで共謀してきた二人が、ついに敵対関係となり、自滅していく様は見ていて痛快でした。ペク・ジュンギの闇躍も物語をさらに混沌とさせ、手に汗握る展開に。彼は誰の味方なのか、最後まで読めない存在でした。
シム・スリョンの復讐劇も佳境に入り、彼女の緻密な計画と冷徹な判断力には感嘆させられます。しかし、復讐に囚われすぎたあまり、彼女自身も苦悩を抱えているように見えます。復讐の先にあるものは一体何なのか、考えさせられるものがありました。
また、チン・プノンの存在も忘れてはいけません。彼女は物語のキーパーソンとして闇躍し、物語を大きく動かしました。彼女のしたたかさと狡猾さは、他のキャラクターとは一線を画すものがあります。
つづく