誰も知らない 第10話 あらすじ/ネタバレ

減速器の実戦演習でウンホの勇気ある行動が記憶に残り、特に「生きるために飛び降りろ」という言葉は多くの人々の心に響いた。しかし、ヨンジンはソヌが屋上に立ち、ウンホが生き延びるために短いロープで飛び降りたことを知って、状況は複雑になる。ソヌの怒りと疑問は、15歳のウンホの命に隠された悲壮さと無念さを浮き彫りにする。

一方、ペク・サンホ は10階の密談で、ウンホの命を早々に絶つべきかどうか迷っている。彼はウンホの潜在能力と善良さを惜しむ一方で、事態が製御不能になってきていることを認識している。ウンホがチャン・キジュンを救ったことは、彼らの計画を狂わせただけでなく、善行賞の授賞式やウンホの部屋が捜索されたことなど、一連の連鎖仮応を引き起こした。

トンミョンの訪問は、ウンホの病室に一縷の温もりをもたらした。ウンホの純粋さと善良さは、母親のソヨンや友人のトンミョンを含む週囲の人々を徐々に変えていく。一方、ヨンジンはソヌの言葉にヒントを得て、減速器がすり替えられた真相を再検討し、ホテル内に共犯者がいるのではないかと疑う。

ソヌはペク・サンホ が疑わしいと感じているが、彼は慈善家として知られているため、信じられない。しかし、ヨンジンは善悪は絶対的なものではなく、一度の悪行ですべての善行が覆される可能性があると主張する。二人はペク・サンホ の10階を訪れ、隠された真実を明らかにしようと決意する。

ペク・サンホ の記憶は、ウンホが脅迫されたあの夜に遡る。彼はウンホの善良を利用して、ハ・ミンソンの盗作スキャンダルを隠蔽しようと企てた。ウンホは機転を利かせてバッグの異変に気づき、身を守るために飛び降りることを余儀なくされた。ペク・サンホ らは現場を巧妙に偽装し、自殺に見せかけようとした。

ソヌとヨンジンは10階に到著し、本格的な捜査を開始しようとした矢先、ペク・サンホ の電話が二人の行動を中断させた。新たな危機が迫り、彼らは急いで病院に向かう。病院で、ソヌはキャンディーをプレゼントすることでヨンジンの緊張を和らげ、二人の信頼関係が深まっていく。

ヨンジンはウンホの病床で、母親に自分だけを信じるように告げる。彼女の決意は、事件の深刻さを週囲に認識させる。テグムの面会要求はヨンジンによって断固として拒否された。彼女は、すべての細部が事件の行方を左右する可能性があることを理解している。

ユン・ジャヨン巡警と助手はホテルに戻り、さらなる手がかりを探す。一方、ハ・ミンソンとトンミョンのアルバイトのエピソードは、緊張した雰囲気に一服の清涼感をもたらす。警察署内部では、ウンホが目覚めた後に不利な影響を与える可能性についての議論が白熱し、誰もが時間の切迫を感じている。

ヨンジンは直感で、ウンホが重要な証拠を自宅に隠しているのではないかと考え、自宅に戻って念入りに捜索するが、何も見つからない。世論の圧力は増し、私情で捜査に関与しているとの非難が浴びせられるが、ヨンジンは信念を曲げず、自身の道を貫く。

すべてが行き詰まったように見える中、ウンホの突然の覚醒が事件に転機をもたらす。彼は弱々しくも力強く、ヨンジンに花瓶の秘密を告げる。この手がかりは、真実を明らかにする鍵となる可能性がある。ヨンジンの眉間にしわを寄せた表情がついに少しほころび、すべての謎を解き明かす日が近づいていることを確信する。

第10話感想

第10話は、ウンホの勇気とソヌの怒り、そしてペク・サンホ の葛藤が交錯する、緊張感あふれる展開となりました。特に、ウンホの命を懸けた行動の真相を知ったヨンジンの表情は、事件の深刻さを物語っていました。

また、ソヌとヨンジンのコンビネーションも光っていました。二人はペク・サンホ の真実に迫るべく、ホテル内を探り、さらにウンホの自宅まで訪れます。彼らの粘り強い捜査が、事件の解決に近づくことを期待します。

一方、ペク・サンホ の過去も明らかになり、彼の複雑な心情が垣間見えました。彼はウンホの命を奪おうとしたのでしょうか、それとも別の思惑があったのでしょうか。今後の展開が気になります。

つづく