波乱と温情が交錯する一日。チェ・デソンは花束を手に、チン・ナミに改めて愛を告白し、彼女の心を再び掴もうとします。しかし、この甘い光景は、陰で聞いているハン・スミの心に、寂しさと落胆の影を落としました。スミは苦涩をこらえ、ナミに寄り添い、病院へ付き添うことを決意します。

一方、チェ・ジュンギはサビーナに、28年ぶりに黄金の庭のイベントが再開されるという嬉しい知らせを伝えます。このイベントは二人にとって特別な意味を持つものです。また、イン・ドンジュは、もうすぐ母親に会えるという喜びで胸をいっぱいにしています。彼女はチャ・ピルスンと共にシンの夏休みの宿題を手伝う予定でしたが、オ・ミジュの訪問によって中断されます。ミジュは優しい笑顔で、ドンジュに、もうすぐ会う母親へのプレゼントとして一緒に服を選ぼうと誘います。

しかし、シン・ナンスクはキム・スンナに正体を見破られると、取り乱し、ドンジュとの親子関係を頑なに否定します。娘に会うことさえ拒絶します。スンナは説得を試みますが、ナンスクの断固たる態度に、諦めるしかありませんでした。長年封印されていた秘密が、再び彼らの心に闇い影を落とします。

それと同時に、ナミの病状が突然悪化します。彼女は体に襲いかかる苦痛を一人で耐え、家族には真実を隠したまま、少しでも長く家族との幸せな時間を過ごそうとします。サビーナはチェ家に馴染もうと、心を込めて夕食を用意し、温かい食卓を囲みます。

ハン・ギヨンはミジュの境遇を心配し、ピルスンはギヨンがミジュに特別な感情を抱いていることに気づきます。祖母の頼みで、ギヨンはミジュを探しに出かけ、雑然とした古い家で彼女を見つけます。ミジュの落ちぶれた姿に、ギヨンの胸は締め付けられます。

ジュンギとサビーナの夕食の席で、サビーナはスミが自分たちの身辺調査をしていることを偶然知り、不安に駆られます。スミはわずかな手がかりから、サビーナが釜山と何らかの繋がりを持っていると推測します。

ドンジュは母親の本心を知り、深く傷つきますが、それでもスンナに服を託し、母への変わらぬ愛情と強い想いを伝えます。シンとソエは、ドンジュが母親を見つけたら自分たちのもとを去ってしまうのではないかと心配し、また、母親探しで傷つくことを恐れます。案の定、祖母の新しい店の開店イベントで、ドンジュは笑顔を作るものの、体調が悪化し、途中で倒れてしまいます。幸いにも、駆けつけたピルスンに助けられます。

このエピソードでは、愛の甘さと苦さ、親子の複雑で深い絆、そして個人の心の葛藤と強い意誌が繊細に描かれ、視聴者の共感を誘います。

第11話 感想

第11話は、登場人物たちの複雑な感情が交錯し、それぞれの運命が大きく動き出す、非常にドラマチックな展開でした。特に印象的だったのは、母と娘の再会シーンです。イン・ドンジュは、長年会えなかった母親との再会を心待ちにしていましたが、シン・ナンスクはそれを拒絶します。ナンスクの頑なな態度は、彼女が抱える過去や苦悩を物語っているようで、胸が締め付けられました。ドンジュのひたむきな愛情と、ナンスクの複雑な感情の対比が、このシーンの切なさをより一層際立たせています。

また、チェ・デソンとチン・ナミ、ハン・スミの三角関係も、今後の展開が気になるポイントです。デソンのストレートな愛情表現と、スミの秘めた想い。ナミの病状悪化という状況も加わり、三人の関係はさらに複雑になっていくでしょう。

そして、サビーナとハン・スミの対立も、物語に緊張感を与えています。スミの鋭い洞察力と、サビーナの隠された過去。二人の駆け引きは、今後どのような展開を見せるのでしょうか。

つづく