シン・ナンスクの正体を見抜いたハン・スミに対し、ナンスクは平静を装いながら脅迫めいた言葉で秘密を守るよう牽製する。一方、サビーナはチョン・ナミの化粧を丁寧にしており、チェ親子はそれを温かく見守っていた。しかし、ナミが鏡を落として割ってしまうハプニングが発生。ナミは上手くごまかすが、不穏な空気が流れる。
ウン・ドンジュとチャ・ピルスンの間には、かすかな恋心が芽生え始めていた。ピルスンはドンジュが金銭的に困っていることを察し、援助を申し出る。麻薬捜査を口実にドンジュを心配させるピルスン。ドンジュの心には、不安と共に微かなときめきが生まれる。
スミは、ナンスクとサビーナがナミに危害を加えるのではないかと不安を抱いていた。また、ナンスクがドンジュを本当の娘ではないと言い張ることも腑に落ちない。真実を突き止めるため、サビーナの身辺調査に乗り出したスミは、驚くべき事実を知る。サビーナの本当の名前もウン・ドンジュであり、イ・ソンウクの元妻だというのだ。この発見により、ナンスクとサビーナの間には何か隠された秘密があるとスミは確信を深める。
ナンスクは、スミが過去の交通事故の目撃者であることを逆手に取り、秘密を漏らせば、既婚男性との間に子供を産んだ過去を暴露すると脅迫する。スミは板挟みになり、ナミにはナンスクの事を黙っているしかなかった。
祖母が孤児院の子供たちにフライドチキンを用意し、オ・ミジュが眠っている子供たちの世話をすることになった。このおかげで、ピルスンとドンジュは二人きりになる。二人の距離は急速に縮まり、思わず手を取り合う。ついにピルスンはドンジュに想いを伝える。
ドンジュはナミの誘いでグループ研修に参加することになり、娘を迎えに行く役目をピルスンに頼む。しかし、幼稚園の前でソアを連れ去ろうとする見知らぬ男を目撃したピルスンは、とっさに後を追いかける。予期せぬ危機が迫っていた。
スミは、過去の秘密が暴かれることを恐れ、チェ・デソンに相談する。この会話を、チェ・ジュンギが偶然聞いてしまう。ジュンギは、父親が不倫相手と未だに連絡を取り合っていることに憤慨する。
サビーナは、母親がスミについて話しているのを聞き、母親が疑っている相手がデソンであることに気づく。スミの家に忍び込んだサビーナは、妊婦手帳とスペインでデソンと撮った写真を見つける。写真の後ろには「十株」と書かれており、探し求めていた証拠を掴んだサビーナは、すぐに母親に報告する。しかし、サビーナの行動はスミに気づかれていた。正体、秘密、そして愛憎が複雑に絡み合い、物語は新たな局面を迎える。
第13話 揺れ動く心、迫る危機
第13話は、登場人物たちの複雑な感情と、これから起こるであろう波乱を予感させる展開で、息を呑むような緊迫感がありました。
まず、シン・ナンスクとハン・スミの対立は、このドラマの大きな軸となっています。ナンスクの巧妙な嘘と脅迫によって、スミは真実を明かすことができず、もどかしい状況に追い込まれています。真実を知りたいというスミの強い意誌と、秘密を守ろうとするナンスクの執念がぶつかり合い、今後の展開がますます気になります。
一方、ウン・ドンジュとチャ・ピルスンの関係は、少しずつ進展を見せています。ピルスンの不器用ながらも誠実な優しさに、ドンジュの心も揺れ動いている様子が伝わってきました。二人の間に芽生えた淡い恋心が、今後どのような展開を見せるのか、温かく見守りたいです。
つづく