チャ・ピルスンは小さなネイルチップを握りしめ、イ・ソンウク失踪事件の真相解明に強い決意を燃やしていた。このネイルチップがサビーナのものだと確信した彼は、早速チェ・ジュンギとサビーナを連れ、警察署へ向かう。
サビーナは目撃した交通事故について語り、自身の潔白を主張するが、チャ・ピルスンの疑念は深まるばかりだった。ネイルチップからは決定的な証拠となる血痕は検出されなかったものの、チャ・ピルスンはサビーナの証言に基づき、イ・ソンウクの遺体が事故現場付近に遺棄されている可能性を直感する。
一方、ウン・ドンジュは再びチン・ナミの元で働き始め、サビーナは不満を募らせる。シン・ナンスクは再びウン・ドンジュに接触し、金で彼女を追い払おうとするが、ドンジュは毅然と拒否する。怒り狂うナンスクはドンジュを非難するも、彼女の決意を揺るがすことはできなかった。
公式インタビューの場で、チン・ナミはチェ・デソンとサビーナの家族について、そしてサビーナの母親との過去の繋がりについて語る。この会話はウン・ドンジュの記憶の扉を開き、過去の出来事を思い起こさせるきっかけとなる。
ハン・スミは調査の結果、シン・ナンスクが若い頃に妊娠しており、子供の父親はウン・ジョンスではなく、年上の男性である可能性が高いことを知る。事態はますます複雑さを増していく。ウン・ドンジュとハン・スミの密会はサビーナに盗撮され、脅迫材料として利用されてしまう。二人の関係には闇い影が落ちる。
オ・ミジュは失恋の痛手から立ち直れずにいる中、ハン・ギヨンが若い女性と親密にしている姿を目撃し、怒りに燃える。一方、チャ・ピルスンとウン・ドンジュの愛は深まるばかりだ。ある夜、子供たちを寝かしつけた後、チャ・ピルスンはウン・ドンジュにペアリングを贈り、二人は静かな時間を共に過ごす。
事件の重圧により、サビーナとチェ・ジュンギの関係は悪化し、口論が絶えない。チェ・デソンは妻との関係修復を試みるが、うまくいかない。チャ・ピルスンはウン・ドンジュを送るついでに、チン・ナミに自分の正体を明かし、温かく迎えられる。さらに、チャ・ピルスンとチェ・ジュンギが幼馴染であることが判明し、サビーナとチェ・ジュンギは驚きを隠せない。
捜査の手を緩めないチャ・ピルスンは、ウン・ドンジュを送る機会を利用して、チェ・ジュンギのクローゼットを調べる。そこで事故当日にチェ・ジュンギが著用し、後に買い直したと思われる青いスーツを発見する。スーツに血痕などの証拠が残っている可能性を考え、チャ・ピルスンはチェ・ジュンギが何かを隠しているのではないかと疑念を抱く。彼はチェ・ジュンギに、イ・ソンウク事件の廃棄車両と目撃者を見つけたことをわざと伝え、仮応を探ろうとする。
第19話の感想
第19話は、真実へと少しずつ近づきながらも、新たな謎が深まる展開に目が離せませんでした。特に、チャ・ピルスンの鋭い洞察力と行動力が際立っていました。小さなネイルチップからサビーナの関与を疑い、事故現場付近にイ・ソンウクの遺体がある可能性に辿り著く推理は見事でした。また、チェ・ジュンギのクローゼットを調べ、新しいスーツを発見するシーンは、彼の隠された秘密を闇示しており、今後の展開への期待が高まります。
一方、ウン・ドンジュとチャ・ピルスンの愛情が深まる様子は、緊迫した事件の中で心温まる場面でした。子供たちを寝かしつけた後にペアリングを贈るシーンは、二人の強い絆を感じさせ、ほっとさせられました。
対照的に、サビーナとチェ・ジュンギの関係は悪化の一途をたどっています。事件のプレッシャーに加え、チャ・ピルスンの存在が二人の関係に更なる亀裂を生み出しているように見えます。サビーナの焦りと不安が、今後どのような行動につながるのか、注目すべき点です。
また、チン・ナミとチェ・デソンの会話から、サビーナの母親との過去の繋がりも明らかになり、事件の背景がより複雑になってきました。ウン・ドンジュの記憶が蘇ることで、今後どのような真実が明らかになるのか、期待が膨らみます。
つづく