夜、サビーナとウン・ドンジュはそれぞれ不安な夢にうなされていた。サビーナは夢の中で妹を荒れ狂う海に突き落とす悪夢にうなされ、目を覚ますと恐怖と自責の念に駆られる。一方、ウン・ドンジュは母親に海辺に置き去りにされる夢を見て、複雑な気持ちで目を覚ました。シン・ランスクはすぐにサビーナの元へ駆けつけ、優しい言葉で慰めるが、その優しさの裏には二人の娘の運命を操ろうとする闇い影が潜んでいた。彼女は密かにウン・ドンジュと会い、もし身元がバレたら娘と共に心中しようと決意する。幸いにも、ウン・ドンジュは目の前の見知らぬ女性が自分の母親だとは気づかず、二人はすれ違い、潜在的な危機は一時的に回避された。
一方、チャ・ピルスンは祖母によって強製的に病院へ入院させられ、ウン・ドンジュが彼の看護師として付き添うことになる。これは、チャ・ピルスンを監視するための方策だった。病院で、ウン・ドンジュは偶然、チャ・ピルスンと彼の同僚が盗まれた現金を探す話を耳にし、事件に関わっている吳美珠の身を案じる。チャ・ピルスンが外出している隙に、彼女はこっそり吳美珠に電話をかけ、自首するよう説得する。
同じ頃、吳美珠は現金の入ったスーツケースを取り戻すため、イ・ソンウクを必死に探していた。しかし、イ・ソンウクはホテルでアルバイトをしており、そこで偶然にも前妻に瓜二つのサビーナと出会う。彼は驚きを隠せない。一方、チェ・ジュンギはサビーナを伴ってパーティーに出席する。彼が壇上で新製品を紹介している時、イ・ソンウクは衝動を抑えきれず、サビーナに近づき、彼女が自分の前妻・ウン・ドンジュであることを告げる。突然の出来事にサビーナは動揺し、事実を否定、イ・ソンウクを熱狂的なファンだとあしらう。イ・ソンウクは落胆してその場を去る。
パーティーで、チン・ナミはサビーナに冷淡な態度をとる。チェ・ジュンギがサビーナに公開プロポーズをしようとすると、チン・ナミは意図的に割り込み、あの輝くダイヤモンドの指輪は自分へのプレゼントだと主張する。これにサビーナは激怒し、パーティー会場を飛び出す。チェ・ジュンギは慌てて追いかけるが、サビーナに平手打ちを食らってしまう。彼女はチェ・ジュンギに、結婚の話をする前に母親の承諾を得るように要求する。
その後、ウン・ドンジュは吳美珠の頼みでイ・ソンウクに会い、スーツケースを受け取ろうとするが、彼女が電話に出ている間にイ・ソンウクは姿を消してしまう。そこへチャ・ピルスンが手がかりを元にウン・ドンジュを見つけ出し、逮捕すると告げる。混乱の中、イ・ソンウクは再びサビーナと出会い、過去のことを説明しようとするが、サビーナは過去への恐怖から彼との関係を拒絶する。緊迫した状況の中、突然の交通事故が起こる。サビーナを追いかけるイ・ソンウクは車にはねられ、運転していたのは駆けつけたチェ・ジュンギだった。この一部始終をチャ・ピルスンとウン・ドンジュが目撃し、二人は大きなショックを受ける。複雑に絡み合った人間関係は、さらに大きな波乱へと向かっていく。
第2話の感想
第2話は、登場人物たちの運命が複雑に絡み合い、緊張感が高まる展開でした。それぞれの抱える秘密や葛藤が、予期せぬ出来事を引き起こし、物語はさらに混沌としていきます。
特に印象的だったのは、サビーナとイ・ソンウクの再会シーンです。過去の記憶に苦しみ、新たな人生を歩もうとするサビーナにとって、イ・ソンウクの出現は大きな衝撃だったでしょう。彼女がとった逃避的な態度は、過去の傷の深さを物語っています。一方、イ・ソンウクは真実を伝えようともがき苦しみますが、彼の想いはサビーナには届きません。二人のすれ違う姿は、見ている側にも切なさを抱かせます。
また、チェ・ジュンギのプロポーズシーンでのチン・ナミの行動も、物語に波乱を巻き起こしました。彼女の真意は分かりませんが、サビーナとチェ・ジュンギの関係を揺るがし、今後の展開に大きな影響を与えることは間違いありません。
つづく