チャ・ピルスンとハン・ギヨンの尽力により、ウン・ドンジュをひき逃げしたシン・シュギョクがついに逮捕された。しかし、取調べを進めるうちに、チャ・ピルスンはシン・ランスクのウン・ドンジュに対する冷酷さに、何か深い秘密が隠されているのではないかと疑念を抱き始める。そして、その疑念は的中する。プレッシャーに耐えきれなくなったシン・ランスクは、自分がかつてひき逃げ犯だったことを自白する。この事実は、周りの皆に衝撃を与えた。

一方、チン・ナミは、サビーナの懇願にも関わらず、シン・ランスクにサビーナを連れて帰るように強く要求する。シン・ランスクは勝ち誇った笑みを浮かべ、チン・ナミにいつか自分が必要になる時が来ると言い残し、去っていく。サビーナの状況を心配するチェ・ジュンギは、特に彼女のお腹の子供を案じるが、チン・ナミは二人の関係を断ち切るべきだと主張する。

ウン・ドンジュは、サビーナが慌てて出て行った際に荷物を忘れたことを知り、自ら荷物を届けに行く。そして、つわりに苦しむサビーナを優しく介抱する。その中で、ウン・ドンジュは少しずつ蘇る記憶を語り、サビーナが船主の本当の娘であり、自分が本来の人生を奪われたことを明かす。

チャ・ピルスンはチェ・ジュンギに、サビーナがウン・ドンジュのひき逃げ事件を企てただけでなく、イ・ソンウクの失踪にも関わっており、全てはシン・ランスクと共謀したものであるという驚くべき事実を伝える。チェ・ジュンギは信じたくない気持ちと疑念の間で揺れ動く。

サビーナは、これ以上母親の指示に従って人を傷つけたくない、特に愛するチェ・ジュンギを傷つけたくないと葛藤する。彼女は母親の悪行を止めようとするが、どうすることもできず、チェ・ジュンギに助けを求める。しかし、チェ・ジュンギはもはや以前のように彼女に従順ではなく、彼女の言動に疑念を抱き始めていた。

その頃、韓父の店は思いがけず繁盛していた。彼はその理由が分からずにいたが、それは全て吳美珠の陰ながらの努力のおかげだった。吳美珠はチラシを配ったり、様々な方法で韓家を支えていた。

自分の出生の秘密を明らかにするため、ウン・ドンジュはこっそりシン・ランスクのハンカチを持ち出し、DNA鑑定を行う計画を立てる。すると、釜山の近所に住むおばあさんから電話がかかってきて、当時の事情を知る朴順明という人物の情報を得る。ウン・ドンジュとチャ・ピルスンはすぐに動き出し、朴順明の弟を通して、長年隠されていた真実を突き止める。

ウン・ドンジュの父親はかつて成功した社長で、母親は彼女を出産後すぐに亡くなり、父親のイン・ジョンスが一人で彼女を育てていた。その後、生活の負担を軽減するため、イン・ジョンスはシン・ランスクを乳母として雇い、最終的に彼女と結婚した。シン・ランスクは夫の死後、全ての財産を奪い、姿を消していたのだ。全てを知ったウン・ドンジュは、実母の遺影を見て涙を流し、自分の人生を取り戻すことを決意する。

一方、シン・ランスクはイン・ジョンスがウン・ドンジュに残した株を守るため、サビーナに「ウン・ドンジュ」という身分を諦めさせまいとしていた。母娘の対立は激しさを増していく。身分、愛、そして復讐をめぐる争いが、静かに幕を開けようとしていた。

第24話の感想

第24話は、まさに怒涛の展開でした。真実が次々と明らかになり、主要人物たちの運命が大きく揺れ動きました。特に、シン・ランスクの悪行が白日の下にさらされたシーンは、見ているこちらも息を呑むほどの衝撃でした。これまで冷酷な仮面を被っていた彼女が、ついに本性を現した瞬間でした。

ウン・ドンジュは、これまで数々の苦難を乗り越えてきましたが、ついに自分の本当の家族、そして自分自身の人生を取り戻すための大きな一歩を踏み出しました。記憶を取り戻し、真実を知った彼女の表情は、悲しみと決意が入り混じった複雑なものでした。今後、彼女がどのようにして自分の人生を取り戻していくのか、非常に楽しみです。

一方、サビーナは、母親の悪行と自分の愛するチェ・ジュンギの間で苦悩しています。彼女が母親の支配から逃れ、自分自身の人生を歩むことができるのか、今後の展開が気になります。また、チェ・ジュンギがサビーナの真実を知った時、どのような仮応を示すのかも注目ポイントです。

そして、陰ながら韓家を支える吳美珠の献身的な姿も印象的でした。彼女の優しさは、韓家に温かい光を灯しているようです。

つづく