第27話では、ウン・ドンジュが父親との古い写真を偶然見つけ、懐かしさに涙を流します。一方、その写真を勝手に破ってしまった母親、シン・ランスクに、サビーナは激怒。激しい口論の末、サビーナはシン・ランスクに人生に幹渉しないと宣言し、ウン・ドンジュに本来の持ち分である株を返すと告げます。しかし、シン・ランスクは株を手放さず、サビーナをチン・ナミの後継者、つまり次期会長にしようと企みます。サビーナは母親の強欲さに呆れ、その場を去ります。

その頃、チャ・ピルスンはハン・ギヨンが行方不明だったイ・ソンウクを見つけたと知り、急いで現場へ向かいます。イ・ソンウクの重要性を理解しているチャ・ピルスンは、ウン・ドンジュにサビーナを説得して自首させようと促すと同時に、自らもイ・ソンウクの捜索に加わります。ウン・ドンジュに付き添われ、サビーナは葛藤します。母親の指示に従い罪を犯したことを後悔し、一人で罪を償うことを決意、チェ・ジュンギに心配をかけまいと、彼には内緒で自首しようとします。

しかし、シン・ランスクは先手を打ち、イ・ソンウクを連れ去り、罪から逃れようとします。間一髪、チャ・ピルスンが現れ、彼らを阻止します。医師の診断で、イ・ソンウクの頭部には古い傷があるものの、事故ではなく自殺未遂の痕だと判明します。シン・ランスクは嘘でイ・ソンウクをかばい、決定的な証拠がないため、警察は二人を釈放せざるを得なくなります。

サビーナの自首の意向を知ったチン・ナミは、会議中のチェ・ジュンギに連絡。チェ・ジュンギはすぐさま警察署に向かいますが、シン・ランスクの策略により、サビーナの自首は失敗に終わります。この一連の出来事で、チン・ナミはシン・ランスクとサビーナへの信頼を完全に失います。

その後、イ・ソンウクは無事に家に帰り、子供たちとの再会を喜びます。ウン・ドンジュは、シン・ランスクを捕まえられなかったチャ・ピルスンを慰め、二人の絆はさらに深まります。

祖母は、チャ・ピルスン、ウン・ドンジュ、ハン・ギヨンらの株と財産の一部を寄付し、難病基金を設立、新薬開発に力を注ぎ、難病患者を支援することを決めます。ウン・ドンジュは残りの資金で子供たちの新しい家を用意し、吳美珠のアルバム製作を支援することを約束します。

諦めないシン・ランスクは、二億ウォンでウン・ドンジュを買収し、会社の株を諦めさせようとします。しかし、ウン・ドンジュは断固として拒否し、シン・ランスクに不法行為をやめるよう要求、二人の対立は激化します。祖母の計画を知ったチン・ナミは、それを全面的に支持し、チェ・ジュンギ夫妻、チャ・ピルスン、ウン・ドンジュらを招集、難病基金の推進について話し合い、団結と希望の力を見せます。

第27話 感想

第27話は、緊迫感と感動が入り混じる、見応えのあるエピソードでした。特に印象的だったのは、サビーナの葛藤と、シン・ランスクの悪行に対するチャ・ピルスンの執念です。

サビーナは、母親の操り人形として罪を犯してしまったことに対する罪悪感と、愛するチェ・ジュンギへの想いの間で揺れ動きます。自首を決意するまでの彼女の苦悩は、見ているこちらも胸が締め付けられるようでした。母親の呪縛から逃れようともがく彼女の姿は、真の自立への第一歩と言えるでしょう。

つづく