最終回(第30話)「黄金の庭～奪われた運命～」 ついに幕を閉じました。様々な思惑が交錯する中、衝撃の結末を迎えます。
ウン・ドンジュはサビーナと対峙し、積年の怒りをぶつけます。「なぜ私の人生を奪った上に、こんな惨めな人生を送っているの？」と。しかし、サビーナは「全てあなたのせいだ」と仮論し、二人の確執は深まるばかりです。
一方、ハン・スミはチン・ナミに長年隠していた秘密を告白します。チン・ナミがチェ・デソンの妻だと知った上で、彼との間に子供をもうけていたこと、そして30年間もその事実を隠し続けてきたことを。チン・ナミはハン・スミの深い愛情に心を打たれ、彼女を許します。
チャ・ピルスンはイ・ソンウクから得た情報をもとに病院へ向かい、真相究明を進めます。チェ・デソンは自身の罪を悔い、宗教に救いを求めようとします。そして息子、チェ・ジュンギに、サビーナがチン・ナミにハン・ギヨンの出生の秘密を明かそうとしていることを伝えます。その真意とは一体…？
イ・ソンウクとシン・ランスクの対立も激化。口止め料を渡そうとするシン・ランスクの姿をチャ・ピルスンがカメラに収めます。しかし、シン・ランスクは証拠を突きつけられてもなお、事実を認めず逃亡。チャ・ピルスンとイ・ソンウクは、シン・ランスクを捕まえる決定的な証拠を探す決意を新たにします。
サビーナとシン・ランスクは、会社創立60周年記念式典でチン・ナミの失明を暴露しようと企みます。しかし、ウン・ドンジュがその陰謀を阻止。サビーナの悪行に耐えかねたチェ・ジュンギは、ついに彼女と別れる決断をします。
絶望したサビーナはシン・ランスクに泣きつきますが、それが更なる悲劇を招きます。激昂したシン・ランスクは車でチェ・ジュンギに突っ込みますが、誤ってサビーナを轢き殺してしまいます。
3年後、ウン・ドンジュとチャ・ピルスンは結ばれ、幸せな日々を送っています。チン・ナミは視力を失いましたが、チェ・デソンとの絆はより深まりました。皆で黄金の庭に集まり、MS希少疾患研究センターの設立を祝います。チン・ナミはハン・スミと研究センター長のエレンを引き合わせます。
チェ・ジュンギはウン・ドンジュと共に黄金の庭を訪れ、サビーナとシン・ランスクの墓参りをします。サビーナの死後、シン・ランスクも獄中で命を絶ったのです。チェ・ジュンギは過去を乗り越え、新たな人生を歩み始めます。
愛憎渦巻く物語は、こうして幕を閉じました。
第30話の感想
「黄金の庭～奪われた運命～」 ついに最終回を迎え、様々な感情が渦巻く、濃密な30話でした。これまでの伏線が回収され、それぞれの運命が交錯する様は、まさに圧巻。特に、ウン・ドンジュとサビーナの対決シーンは、二人の積年の恨みが爆発し、見ているこちらも息を呑むほどの緊張感でした。サビーナの最期は衝撃的でしたが、彼女が犯した罪の重さ、そして歪んだ愛情の末路を考えると、ある意味必然だったのかもしれません。
一方、ハン・スミの告白シーンは涙なしには見られませんでした。30年間もの間、秘密を抱え続け、チン・ナミへの深い愛情を貫き通した彼女の強さに心を打たれました。チン・ナミが彼女を許す場面も、これまでの葛藤を乗り越えた二人の絆を感じさせ、胸が熱くなりました。
また、チェ・デソンの改心、チャ・ピルスンとウン・ドンジュの幸せな結末、そしてチン・ナミとチェ・デソンの変わらぬ愛情など、希望を感じさせる描写も多く、救われた気持ちになりました。
