アラン使道伝 第12話 あらすじ/ネタバレ
夜深き月明かりの下、ジュワル邸に突如其来な対峙が訪れる。
ウノはチェ大監を訪ねたと称し、家族の神聖な祠堂に足を踏み入れる。ジュワルは激しくウノを咎め、ここは彼が立ち入るべき場所ではないと強調する。ウノの冷淡な態度に、ジュワルは複雑な感情を抱く。
ウノが去った後、謎めいた女性が現れる。彼女はチェ大監が企む悪事に憤慨し、ジュワルに求めるのはアランの魂ではなく肉体だと告げる。そして、無意味な執念を捨てるよう説得し、鋭い匕首を再びジュワルに託す。
一方、官府で不安に駆られていたアランは、ウノが無事に帰還すると安堵する。ウノはアランの気遣いに喜び、チェ大監と符呪の秘密を暴く方法を話し合う。ウノは崔府を直接訪ねることを決意するが、心強い協力者がいないことに悩む。アランは機転を利かせ、鬼魂たちを召喚し、崔府内の手がかりを探るよう指示する。
ムレンのことで心を乱すムヨン。玉皇上帝は、自身の過去の決断が正しかったのかと自問自答する。ウノは符呪の布切れを手にチェ大監と対峙し、崔府の秘密が徐々に明らかになる。ジュワルは慌てて駆けつけ、家族の符呪を弁護しようとするが、その背後にある闇を隠しきれない。ウノはすべてを見抜き、決して諦めないと誓う。崔府に潜入しようとする鬼魂たちは、崔府の神秘的な力によって阻まれる。
ウノはアランにこのことを報告し、符呪の役割は鬼魂を隔絶することにあると推測する。巫女に助けを求めるも葉わず、ウノはアランの不安に気づく。アランは崔家に嫁がされた運命に迷いと苦悩を抱いていた。ウノは黙ってアランの生前の日記を読み、彼女に答えを見つけるよう促す。日記の中で描かれた李セツエンとジュワルの愛の物語はアランの心を揺さぶるが、同時に自分のアイデンティティと感情に混乱を招く。
ウノとアランの感情は深まるが、満月の夜に闇示されたことでアランは逃亡を選択し、「これ以上言わないで」と告げて去ってしまう。ウノは心を痛めるが、引き止めることはできない。翌日、ウノは手がかりを求め、役人を脅迫するほど必死になる。その姿にアランは驚きを隠せない。しかし、トルセの突然の出現により、アランがかつて鬼魂だったことが明らかになり、誤解と衝突が勃発する。ウノはアランを守るが、彼女をさらに殻に閉じ込める結果となる。
夜が深まり、ジュワルは心の葛藤に苦しむ。愛と権力の狭間で決断を下すものの、心の道徳的な限界を超えることはできず、アランへの闇殺計画は実行されない。ウノとアランは月明かりの下で言葉なく見つめ合う。ウノは勇気を振り絞って告白するが、アランは拒絶し、逃げてしまう。二人の間には、越えられない溝が横たわっているように見える。
物語が進むにつれて、ウノとアラン、チェ大監、謎の女性、そしてジュワルとの関係はさらに緊張していく。愛憎、正義と悪の戦いが静かに幕を開ける。
第12話の感想
第12話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。ウノとアランの複雑な関係が描かれ、チェ大監とジュワルの企みも明らかになってきました。
特に印象に残ったのは、ウノとアランの夜のシーンです。月明かりの下で、ウノはアランへの想いを告白しますが、アランは拒絶してしまいます。二人の間に横たわる溝の深さが感じられ、今後の展開が気になります。
また、チェ大監とジュワルの関係も複雑です。ジュワルはチェ大監を愛している一方で、彼の悪事に加担することに葛藤を抱いています。ジュワルが最終的にどのような選択をするのか、注目です。
つづく