愛するウンドン 第5話 あらすじ/ネタバレ
夜が更けていく中、ソ・ジョンウンの家に電話が鳴り響く。電話の相手はチ・ウンホで、彼は焦燥と戸惑いをにじませながら、ソ・ジョンウンに音楽ファイルについて質問する。そのファイルは、彼らの初キスを思い出させるメロディーであり、チ・ウンホは彼女がどのようにしてその意味を知ったのかと尋ねる。
チ・ウンホの興奮は抑えきれず、長年探し求めていた答えを見つけたかのように、ソ・ジョンウンに会って、彼女が心から愛するウンドンであることを確かめたいと訴える。突然の熱意に戸惑ったソ・ジョンウンは、電話を切ってしまう。しかし、彼女自身も、なぜその音楽の意味を知っているのか理解できずに困惑する。
一方、ソ・ジョンウンの様子に不安を感じた夫のチェ・ジェホは、彼女に拉日の母親であり、彼の妻であることを大切にすべきだと諭す。しかし、チ・ウンホの執念は止まらず、彼はメッセージを送り続け、ソ・ジョンウンに会う機会を懇願する。時間と場所は彼女が決めていいとまで言う。
その頃、チョ・セヨンはウンドンに興味を抱いていた。20年間もチ・ウンホの心を捉え続けている女性がどんな人物なのか知りたかったのだ。彼女はソ・ジョンウンの働く店を訪れ、買い物をするふりをして、彼女からウンドンの影を探そうとする。チョ・セヨンの問いに対して、チ・ウンホは正直に答える。たとえウンドンが人妻であっても、彼の心は彼女にあり、チョ・セヨンとは友人以上の関係にはなれないと。
ソ・ジョンウンがチ・ウンホを避ける様子に困ったドンギュは、彼女が事故で記憶の一部を失っていることを明かす。この事実により、チ・ウンホは彼女に会う決意をさらに強める。ドンギュが遠隔監視を提案しても、チ・ウンホは抑えきれない衝動に駆られ、ドンギュにソ・ジョンウンの写真を送ってほしいとまで頼む。
チェ・ジェホの疑念は募る一方だった。彼はソ・ジョンウンの自伝原稿を盗み読みし、パク・ヒョンスとウンドンの過去を知る。このことで、彼はソ・ジョンウンとチ・ウンホの接触をより警戒するようになる。チェ・ジェホはソ・ジョンウンがチ・ウンホに会うのを阻止しようと試み、彼女を病院に留め置こうとする。しかし、緊急の電話が入り、その計画は頓挫する。チェ・ジェホがリハビリ中に転倒したのだ。ソ・ジョンウンはドンギュとの約束をキャンセルし、急いで病院へ駆けつける。
チ・ウンホは再び待ちぼうけを食らう。彼はミスンに助けを求め、ソ・ジョンウンについてもっと情報を得ようとする。しかし、ミスンの証言はウンドンとは大きく異なり、チ・ウンホは一時的に執念を諦める。
だが、チ・ウンホが出版した自伝『愛するウンドン』が波紋を呼ぶ。本はベストセラーとなり、多くの人々の注目と憶測を呼んだ。
ソ・ジョンウンはドンギュに写真を渡す途中、かつて自分が教鞭を執っていた教室に足を踏み入れる。懐かしい光景と2005年の集合写真に、彼女は一瞬茫然とする。写真の中のウンドンは彼女と驚くほど価ており、断片的な記憶が蘇り始める。ソ・ジョンウンは驚きと不安を感じるのだった。
そして、パク記者が訪ねてくることで、物語はさらに色濃く彩られる。彼は本の中で語られたパク・ヒョンスとウンドンのエピソード、特にヤギの乳を搾る際の心温まる思い出について言及する。チ・ウンホは驚愕する。なぜなら、ソ・ジョンウンがその詳細をまるで自分が体験したかのように鮮やかに描写していたからだ。この発見により、チ・ウンホはソ・ジョンウンこそが長年探し求めていたウンドンであると確信する。
彼は迷うことなくソ・ジョンウンの家の前に向かい、彼女と直接会ってすべての謎を解き明かそうと決意する。
第5話感想
第5話は、愛するウンドンが大きく動き出した回だった。ソ・ジョンウンとチ・ウンホの再会への期待が高まり、物語がクライマックスに向かって加速していく様子が伝わってくる。
特に印象に残ったのは、ソ・ジョンウンがチ・ウンホの電話を切った後、自分の記憶に疑問を抱くシーンだ。彼女はなぜあの音楽を知っているのか、なぜチ・ウンホは彼女に執著するのか、疑問が渦巻く中で、ソ・ジョンウンの不安と戸惑いが伝わってきた。
また、チ・ウンホのウンドンへの一途な思いにも胸を打たれた。20年間も彼女を探し続け、ついに手がかりを見つけた喜び、そしてソ・ジョンウンがウンドンではないかもしれないという不安、彼の複雑な感情が丁寧に描かれていた。
一方、チェ・ジェホとチョ・セヨンの複雑な関係も興味深い。チェ・ジェホはソ・ジョンウンを愛しているが、彼女の過去を知って不安を抱き始めている。一方、チョ・セヨンはチ・ウンホへの想いを断ち切れずにいる。この三角関係が今後どのように展開していくのか、目が離せない。
つづく