グッド・ドクター 第13話 あらすじ/ネタバレ

病院の廊下で、ドハンとシオンの父親は激しく対峙する。 怒りに震える父親はシオンに拳を振り上げようとするが、間一髪で駆けつけた母親が夫の怒りを必死に止める。涙ながらに息子を放っておいてほしいと懇願する母親の姿に、シオンは幼い頃に受けた虐待の記憶が蘇り、心が掻き乱される。

シオンの異変に気づいたユンソは、小児外科内で彼を支えるためのサポート体製を構築する。 同僚たちは理解と協力を約束するが、その後のカンファレンスでシオンは感情を抑えきれず、簡単な診断もできない状態に陥ってしまう。ドハンはユンソと共にシオンの将来を案じるが、今は見守るしかないと考える。

一方、病院は財団の経営難で苦境に立たされる。 チェギョンの辛辣な言葉が会議の空気をさらに悪化させる中、ドハンはシオンの治療に専念する。専門医に相談した結果、シオンの突然の診断能力喪失は一時的なものか、あるいは永久的なものか不明であることが判明する。できることは、温かく見守り、適切なサポートを提供することだけだった。

院長からの依頼を受けたユンソは、シオンの家庭問題の解決に乗り出し、彼を自宅まで送り届ける。 カフェでユンソはシオンに、ずっと弟のように思ってきたこと、早くこの苦しみから解放されてほしいと自分の気持ちを告白する。シオンは複雑な心境になり、自分の気持ちが変わらなかったらどうするのかと問いかける。ユンソは考え込む。

一人歩きをしていたシオンは、酒に溺れるガオ科長と出会う。 ガオ科長はコネで出世したことで非難を浴び、医師としての責任感と無力感に苦しんでいることを打ち明ける。シオンの理解と尊敬に、ガオ科長は久々の温かさを感じる。

夜、ユンソはシオンの未来と自分の気持ちに思い悩む。 一方、院長はシオンの父親に会い、息子に近づかないよう要求する。しかし、激昂した父親は咳き込み、血を吐いて倒れてしまう。緊急搬送された結果、父親は喉頭癌の末期であることが判明する。この知らせに、シオンはさらなる苦悩と葛藤に陥る。

ドハンの勧めで、シオンは再び診断能力のテストを受けるが、結果は依然芳しくない。 レンハイは諦めずに自分の幸せを追求するよう励ます。院長はシオンを父親の病室に連れて行き、息子として父親を気遣うよう促す。恐怖と抵抗感に苛まれるシオンだが、父親と向き合うことを決意する。

病院では、スクールバスの交通事故が発生し、多数の負傷した小学生が小児外科に運び込まれる。 緊迫した救急対応の中、ドハンは仁静の手術をシオンに託す。これは彼の医師としての能力を試すだけでなく、心の救済でもある。手術台に立ったシオンは、揺るぎない信念と不断の努力で手術を成功させ、自分の人生に新たな一歩を踏み出す。

第13話の感想

第13話は、感情移入できるストーリーと緊迫感のある展開が印象的な回でした。シオンの過去のトラウマが明らかになり、彼を支えようとする週囲の人々の姿に感動しました。また、ガオ科長の心の葛藤や、仁静の強い意誌など、様々な人物の心の内が描かれていて、ドラマの深みが増していました。

特に印象に残ったのは、シオンが父親と向き合うシーンです。恐怖と抵抗感に苛まれながらも、父親の病室を訪れるシオンの姿は、とても勇気のある行動でした。そして、仁静の手術を成功させたことで、彼は医師としての自信を取り戻し、人生に新たな一歩を踏み出すことができたと思います。

つづく