星から来たあなた 第1話 あらすじ/ネタバレ

朝鮮王朝光海元年、超能力を持つ地球外生命体・ト・ミンジュンが地球に降り立った。彼の感覚は人間の7倍鋭く、歳月は彼の美しい容貌に痕跡を残さない。人間社会に溶け込み、疑われることなく過ごすため、親友の弁護士チャン・ヨンモクと10年ごとに「死亡」を装い、新しい身分で生活するという秘密を400年間守り続けてきた。

時は流れ、現代。ト・ミンジュンは母星に帰還できる機会、地球に接近する彗星を待っていた。3ヶ月後、彼は地球を去る時が来ると心の中で計算していた。

一方、国民的アイドル千ソンイは、その美貌で人気を博していたが、天真爛漫な性格が原因で度々恥ずかしい目に遭っていた。ある日、綿とモカを間違えたという彼女の失敗がネット上に公開され、ネットユーザーから嘲笑と非難を浴びる。所属事務所からの注意にも関わらず、千ソンイは「ネットの話題性」を楽しみ、我を通していた。

運命の赤い糸は静かに動き出し、引っ越しをした千ソンイは偶然にもト・ミンジュンの隣人となった。2人はエレベーター内で初めて出会うが、千ソンイの勘違いにより気まずい雰囲気に。彼女はト・ミンジュンを自分の熱狂的なファンと思い込んでいたが、彼は千ソンイのことを全く知らず、ただ無関心に家を出入りする。千ソンイの妄想は一瞬で打ち砕かれた。

一方、千ソンイの母ヤン・ミヨンは、娘のキャリアを巡りセヨン母と闇闘を繰り広げていた。ミヨンの貪欲な本性は隠しようもなく、千ソンイに働きかけて贅沢な生活を維持しようと躍起になる。

夜が訪れ、千ソンイはネット上の悪意に一人で向き合い、複雑な心境に陥る。彼女は自宅で大声で歌い、ストレスを発散しようと試みるが、隣人のト・ミンジュンを驚かせてしまう。聴覚が鋭すぎるト・ミンジュンは騒音に耐えられず、苦情を言うために部屋を訪れた。2人の会話の中で、千ソンイの委屈とト・ミンジュンの無念が交錯し、結局は不快なまま別れる。しかし、ト・ミンジュンは部屋に戻ると、千ソンイの泣き声をぼんやりと聞き、心の中に波紋が広がる。

再び千ソンイを非難の嵐が襲う。彼女はスターの地位を利用して特権を享受しながら、学業を疎かにしていると責められる。所属事務所は緊急に彼女に学校に戻るよう命じる。アシスタントと共に久々に学校を訪れた千ソンイは、なんと講師がト・ミンジュンであることを知る。授業後、千ソンイはト・ミンジュンに近づき、論文の採点で手加減してもらうよう頼むが、冷たく断られてしまう。

さらに、千ソンイの恋愛事情も順風満帆とはいかなかった。幼馴染のイ・フィギョンがS&Cグループの2代目としてアメリカから帰国し、プロポーズの意思を込めて彼女を夕食に誘い、セヨンを証人として呼び出す。しかし、千ソンイの心はすでに別の人物に奪われていた。それは、中学時代に彼女を危機から救ってくれた謎の少年だった。彼女はフィギョンのプロポーズを断り、心の中の感謝と期待を胸に秘める。

一方、ト・ミンジュンはチャン・ヨンモクとチェスをしながら、もうすぐ旅立つことを告げる。ヨンモクは別れを惜しむ。ミンジュンは、もう一つ葉えたい願いがあると打ち明ける。それは、多年前助けた少女に再会することだった。その少女は、彼が地球に初めて来た時に出会った少女と驚くほど価ていた。

運命の輪が再び回り、ト・ミンジュンと千ソンイはエレベーター内で再び出会う。2人とも、相手こそが長年探し求めていた人物であることに気づいていない。時空を超えた縁が、静かに幕を開ける。

第1話の感想

第1話は、ファンタジーとロマンスが巧みに融合された、魅力的な導入編でした。ト・ミンジュンというキャラクターは、その超能力と400年にわたる長い人生により、興味深い謎に満溢しています。彼の地球外生命体としての孤独と、人間社会への適応という葛藤は、視聴者の共感を誘います。

一方、千ソンイは、天真爛漫で自己中心的でありながら、どこか憎めない魅力を持ったキャラクターです。彼女のスターとしての華やかな生活と、内面の脆さとのコントラストが、人間味を感じさせます。

2人の出会いは、コミカルでありながらも、運命的なものを感じさせるものでした。誤解や衝突を経て、徐々に距離を縮めていく2人の関係に、今後の展開が楽しみになります。

また、第1話では、千ソンイの母や、幼馴染のイ・フィギョンの存在など、人間関係の複雑さも描かれており、物語に深みを与えています。

つづく