ごめん、愛してる 第1話 あらすじ/ネタバレ

オーストラリアの広大な大地で、チャ・ムヒョクは孤独な生活を送っていた。幼い頃に実母に捨てられた彼は、母は生活の重圧に耐えきれず彼を置いていったという優しい嘘を胸に抱いていた。この解けない謎と母への想いは、彼の成長の過程で最も重い荷物となった。ムヒョクの生活は安定しておらず、彼はこの大地の風のように自由で孤独だった。生き延びるために、彼は時にはグレーゾーンに足を踏み入れ、強盗をして生計を立てていた。

一方、地球の仮対側では、韓国のエンターテインメント業界が活況を呈していた。アイドルスターのチェ・ユンと人気女優のカン・ミンジュは、海外ロケのためオーストラリアを訪れた。チェ・ユンの心は、ミンジュの輝く光に深く惹かれていたが、ミンジュは彼をどうでもいい遊びのように扱い、冷たくよそよそしい態度だった。彼女は親友のウンチェがチェ・ユンに深い愛情を抱いていることを知っており、チェ・ユンの好意を巧みにかわし、微妙な距離を保っていた。

チェ・ユンの秘書であるウンチェは、彼のそばで静かに彼を見守り、その愛情は細く長く流れる水のように、穏やかだが気づかれにくかった。チェ・ユンは彼女の深い愛情に気づくことなく、ミンジュとの距離を縮めるためにウンチェに協力を求めた。ウンチェは心苦しくも承諾した。チェ・ユンの幸せを願っていたからだ。たとえその幸せが自分から与えられたものでなくても。

運命のいたずらで、ムヒョクとウンチェの軌跡は交差した。ある日、ムヒョクは苦労して稼いだお金で恋人のジヨンにプレゼントを買ったが、偶然ジヨンと別の男が親密な様子を目撃してしまった。ジヨンは裕福なヤクザのボスと結婚することを決意し、ムヒョクとの貧しい生活から抜け出すつもりだったのだ。この衝撃はムヒョクの心を深く傷つけたが、彼はどうすることもできなかった。

一方、一人で帰国途中のウンチェは強盗に遭い、無一文で街をさまよっていた。そんな時、ムヒョクが現れた。彼は韓国人だと名乗り、同情してウンチェを自分の家に連れて行った。しかし、ウンチェはすぐに、この同郷の男が実は社会の底辺で暮らす浮浪者であることに気づいた。二人は夜に寄り添い、街の冷たさと孤独を共有することを余儀なくされた。

朝の光が差し込むと、ウンチェは目が覚めた。ムヒョクはすでに姿を消し、短いながらも深い記憶だけが残されていた。一方、チェ・ユンはミンジュに自分の誠意を証明するため、冷たい海に飛び込んだ。その勇気に感動したミンジュは、チェ・ユンと正式に交際を始めた。

一方、ムヒョクは心の傷を抱えたままジヨンの結婚式場に戻ってきた。彼はジヨンを連れ去ろうとするが、現実の残酷さに直面し、最終的にはジヨンを新郎のもとに返すことを決意する。しかし、結婚式場は突然の事態に見舞われ、殺し屋の一団が乱入し、会場は一瞬にして混乱に陥った。混乱の中、ムヒョクはジヨンを守るため、必死に悪党と戦い、2発の銃弾を頭に受け、生死の境をさまようこととなった。

第1話感想

第1話は、チャ・ムヒョクとソン・ウンチェの運命の出会いから始まり、2人の複雑な感情が描かれた。ムヒョクは孤児として育ち、貧困と孤独の中で生きてきた。一方、ソン・ウンチェはアイドルスターのチェ・ユンの秘書として、華やかな世界で生きている。2人は偶然出会い、短い時間ながらも深い絆を結ぶ。しかし、ムヒョクの過去とソン・ウンチェの秘めた思いが2人の関係を複雑なものにしていく。

ムヒョクのキャラクターは、孤独と愛情の葛藤に苦しむ複雑な人物として描かれている。彼は強盗という犯罪に手を染めながらも、心の奥底では優しい一面を持っている。ソン・ウンチェは、チェ・ユンへの秘めた思いとムヒョクへの同情心の間で揺れ動く、繊細な人物として描かれている。

第1話は、運命の出会い、複雑な感情、そして衝撃的な事件という要素がうまく組み合わされており、視聴者を物語に引き込むことに成功している。今後、ムヒョクとソン・ウンチェの運命がどのように交錯していくのか、そしてチェ・ユンとミンジュの関係がどうなるのか、目が離せない展開が期待される。

つづく