ごめん、愛してる 第9話 あらすじ/ネタバレ
病院
静かな病院のベッドで、チェ・ユンは意識不明のまま眠り続けている。昏睡状態の中で、彼の頭の中にはソン・ウンチェの姿が浮かび上がる。必死に何かをつかもうとするたびに、ソン・ウンチェの優しい顔と心配そうな視線が脳裏に焼き付いている。ミンジュの見舞いも、チェ・ユンの執念を消し去ることはできなかった。彼は昏睡状態の中でも、ソン・ウンチェの名前を呼び続ける。複雑な心境になったミンジュは、ムヒョクにソン・ウンチェを連れてくるように頼む。
チェ・ユンの母が病院に駆けつけると、ムヒョクが病室の外で待っていた。怒りと悲しみが入り混じった彼女は、チェ・ユンを守れなかったムヒョクを殴ってしまう。この光景は、ムヒョクにとって傷口に塩を塗るような行為だった。彼は黙って耐えるが、心は痛みに耐えられなかった。彼はこの家で、永遠に部外者であることを悟る。
ソン・ウンチェの父
一方、チェ・ユンの事故を知ったソン・ウンチェの父も、複雑な思いに駆られていた。彼は、何年も前にチェ・ユンの母が産んだ双子の赤ちゃんを、それぞれに指輪を残して別々の家庭に送ったことを思い出す。そして、玄関に立つムヒョクの姿や、ソン・ウンチェとチェ・ユンの複雑な関係を見て、ある不安と疑問がよぎる。彼は、この2人が自分がかつて送った姉弟ではないかと感じ始める。
ソン・ウンチェ
チェ・ユンの事故で大きなショックを受けたソン・ウンチェは、食事も取らず、眠れぬ夜を過ごす。家族は心配するが、ソン・ウンチェは何も手につかない。ムヒョクはそんなソン・ウンチェを無理やり家から連れ出し、まずは食事をさせて体力を回復させる。その後、車の中で疲れたソン・ウンチェは眠りに落ちてしまう。この瞬間の静けさは、ムヒョクにとって慰めであり、同時に無力感でもあった。
再会
翌日、ムヒョクの励ましで、ソン・ウンチェは渋々チェ・ユンを見舞うことを承諾する。チェ・ユンはソン・ウンチェを見ると、まるで救命藁をつかむように彼女の 손を握りしめ、愛を告白する。遅すぎた愛を悔やむチェ・ユン。しかし、ソン・ウンチェの心はすでにムヒョクに占められており、彼の気持ちに応えることはできない。彼女はただ黙って苦しみを受け入れるしかない。
ムヒョクの告白
一方、ムヒョクはミンジュに自分の正体を明かす。その言葉は、ミンジュにとって青天の霹靂だった。自分がずっと想いを寄せていた謎の男性が、チェ・ユンのマネージャーであるムヒョクだったとは。大きな衝撃を受けるも、ミンジュはムヒョクへの想いを消し去ることができないと告げる。
回復
チェ・ユンの容態が徐々に回復すると、彼はソン・ウンチェに車をプレゼントし、自分の運転手として働いてほしいと頼む。これはソン・ウンチェへの感謝の気持ちと同時に、自分の気持ちを試す行為でもあった。しかし、チェ・ユンが再び愛を告白すると、ソン・ウンチェは深い矛盾に陥ってしまう。彼女の心はすでにムヒョクに奪われており、もう誰の入る余地もなかった。
電話
その瞬間、ムヒョクから電話がかかってきた。チェ・ユンは電話に出ると、わざとソン・ウンチェとデート中であることをムヒョクに伝える。電話の向こうのムヒョクは、落胆と苦しみを隠せない。一方、電話を切ったソン・ウンチェは、ムヒョクへの想いを抑えきれなくなり、急いで彼のもとへと向かう。自分の気持ちを伝えに行く決意をしたのだ。
第9話の感想
第9話は、複雑に絡み合う愛と運命が描かれた、非常に印象的なエピソードでした。チェ・ユンの意識が戻り、ソン・ウンチェへの愛を再び告白するシーンは、見ていて胸が締め付けられる思いでした。しかし、ソン・ウンチェの心はすでにムヒョクに奪われており、チェ・ユンの想いは届きませんでした。
一方、ムヒョクはソン・ウンチェへの想いを自覚しながらも、チェ・ユンの友人として振る舞わざるを得ない苦悩が伝わってきました。ミンジュもまた、ムヒョクへの恋心を抱えながら、ソン・ウンチェを応援する複雑な心境が描かれていました。
つづく