ゴースト・ドクター 第1話 あらすじ/ネタバレ

救急車のサイレンが静寂を切り裂く。重篤な患者を乗せた車が、市中心病院へと急ぐ。しかし、到著した医師たちは厳しい表情を浮かべる。患者の容態は、彼らの手に負えるものではなかった。家族、特に必死に懇願する少女に対して、医師たちは残酷な決断を迫られる。転院を勧めるのだ。少女は涙を流し、医師の手を強く握りしめ、病院に父親を置いてほしいと懇願するが、冷たい拒絶に遭う。

絶望の淵に立たされたその時、若い研修医、チャ・ヨンミンが立ち上がる。彼は主治医の同情心の欠如を憤慨し、手術の危険を承知の上で、自らが執刀することを宣言する。嘲笑や疑問にさらされながらも、チャ・ヨンミンは自分の決意を貫き、ついに患者の命を救うことに成功する。この事件は、チャ・ヨンミンの医師としての転機となり、病院で「ゴースト・ドクター」という称号をもたらした。神秘的で畏敬の念を抱かせる存在である。

12年後、時が経つのは早い。チャ・ヨンミンは病院の柱となり、金色のスーツに身を包み、眼鏡の奥の目は鋭く光っている。彼の登場はいつも小さな騒動を巻き起こし、同僚たちは敬意を込めて彼を見つめる。しかし、この華やかな舞台の裏側でも、チャ・ヨンミンは生命に対する畏敬と執著を持ち続けている。

ある日、病院は再び緊急事態を迎える。重篤な患者が救急室に運ばれてきたのだ。刻々と迫る救急時間を前に、研修医のオ・スジョンは焦燥に駆られる。彼女はチャ・ヨンミンの乗るエレベーターに駆け寄り、助けを求める。しかし、チャ・ヨンミンは目の前の緊急事態に動じることなく、自分の行動を続ける。オ・スジョンは怒りと無力感にさいなまれる。結局、患者は助からず、オ・スジョンは悲しみの中でチャ・ヨンミンを冷酷無情だと罵倒する。周囲の医師たちは、彼女に「ゴースト・ドクター」に手を出さないように忠告する。

会議室では、チャ・ヨンミンは鋭い洞察力と決断力で、再び非凡な医術を披露する。彼は、富豪の息子の父親に対して、高リスクな手術を行うことに断固仮対する。そのような手術は患者の死を早めるだけだと主張するのだ。部長は仮論しようとするが、チャ・ヨンミンの強硬な態度に押し切られ、最終的には沈黙を選ぶ。

同じ頃、病院に財閥の孫、コ・スンタクがやって来る。彼は家柄の威光と傲慢な態度を携え、病院に就職してきた。チャ・ヨンミンはこの中身のない若者に好感を持たず、むしろ懲らしめようという考えを抱く。そこで、チャ・ヨンミンはわざと難解な質問を投げかけ、コ・スンタクを困らせようとする。しかし、コ・スンタクは意外にも医学知識に長けており、チャ・ヨンミンは彼を見直すことになる。

手術中、チャ・ヨンミンは再びコ・スンタクを試す。チャ・ヨンミンの質問に、コ・スンタクは流暢に答えるが、実際の手術では躊躇してしまう。この光景は、チャ・ヨンミンに自分が医師として駆け出しだった頃の青さと恐怖を思い出させる。最終的に、チャ・ヨンミンは自らの手で手術を完瞭させ、術後には衆人に対して医術と冷静さの重要性を強調する。

しかし、チャ・ヨンミンの生活は仕事と挑戦だけではない。彼は病院の屋上で、数年ぶりに再会した女性、チャン・セジンと出会う。チャン・セジンは、彼がかつて救った少女であり、今では穏やかで魅力的な女性に成長していた。2人の再会は、より多くの秘密と感情的な葛藤を秘めているようだ。チャ・ヨンミンはチャン・セジンに対して複雑で微妙な態度を示す。彼は過去の真実を探りたいと思う一方で、封印された記憶を暴くことを恐れているのだ。

第1話の感想

第1話は、緊張感と感動が入り混じった、見応えのあるスタートでした。重篤な患者を救うために奮闘するチャ・ヨンミン医師の姿は、まさに「ゴースト・ドクター」の名にふさわしく、頼もしくもあり、どこかミステリアスな雰囲気を漂わせていました。

特に印象に残ったのは、チャ・ヨンミンが研修医のオ・スジョンに手術の重要性を説くシーンです。冷静沈著なチャ・ヨンミンが、命の尊さを熱く語る姿に、医師としての責任感と使命感を感じました。

また、チャ・ヨンミンと財閥の孫であるコ・スンタクの対立も、今後の展開が気になるところです。2人の医師としてのプライドと実力がぶつかり合う様子は、ハラハラドキドキさせられました。

さらに、チャ・ヨンミンとチャン・セジンの再会には、複雑な感情が絡み合っていることが伺えます。過去の出来事が2人の関係にどのような影響を与えるのか、今後のストーリーが楽しみです。

つづく