完璧な家族 第7話 あらすじ/ネタバレ
警察がチェ・ジンヒョクの家を訪れ、イ・スヨン殺害の容疑で逮捕状を突きつける。突然の出来事に、チェ・ジンヒョクの妹・チェ・ソニは涙を堪えながらショックを受ける。
一方、警察署に戻ったシン・ドンホは、機上に置かれたライターという“仕事への評価”に気づくも、今はそれどころではない。上からの催促を受け、急いで死者をイ・スヨンと確認し、警察の功績として発表するよう求められる。責任の重さを痛感したシン・ドンホは、チェ・ジンヒョクを直接取り調べるが、沈黙を貫く彼にこれまで感じたことのない挫折感を味わう。
自責の念に駆られたチェ・ソニは部屋に閉じこもる。兄・チェ・ヒョンミンに助けを求めたことが、チェ・ジンヒョクの逮捕につながったと考える彼女は、友人のハ・ウンジュの慰めを受けながらも、不安は拭えない。
そんな中、イ・スヨンが生きていることを知ったチ・ヒョヌは複雑な心境に陥る。約束通り路地へ向かうが、突然現れたイ・ソンウに連れ去られてしまう。取り調べの後、チ・ヒョヌはチェ・ソニ事件当日にイ・スヨンに会ったことを明かすも、犯人が彼女であるかどうかは疑念を抱く。その疑念から再び路地に戻った彼は、謎の人物に襲われ、血まみれで倒れてしまう。
証拠を駆使してチェ・ジンヒョクを追い詰めるシン・ドンホは、ついに彼を口を開かせる。チェ・ジンヒョクの車はパク・ギョンホの家が火事になった翌日に盗まれ、車内の記録メディアも消失していた。一見偶然に見えるこの出来事には、実は深い意味が隠されていた。チェ・ジンヒョクの鋭い質問は、警察が確たる証拠を持たずに動いていることを示唆し、慎重な行動を促す。
チェ・ソニの自宅では、突如襲撃事件が発生する。ガラスが割れる音が響き渡る中、彼女は勇気を振り絞って外に出るが、次々と恐怖を味わう。そしてついに転倒し、怪我を負ってしまう。雷鳴が轟く夜、彼女の前に復讐の炎を燃やすイ・スヨンの姿が現れる。
イ・スヨンが生きていることをシン・ドンホに知らせたイ・ソンウ。偶然にも警察署にいたハ・ウンジュは、ある事件のアリバイを証明するため、その場に居合わせた。しかし、イ・スヨンの復讐劇はすでに始まっていた。彼女は匕首を投げ捨て、チェ・ソニに自分の苦しみを味わわせようと、無慈悲にも鍬を振り下ろす。
監視カメラでイ・スヨンの行方を追うシン・ドンホは、怪我をしたチ・ヒョヌを見舞うことを決意する。一方、全てを知ったチェ・ジンヒョクは自宅へと急ぐが、そこには火に包まれた家と、生死不明のチェ・ソニの姿があった。彼は炎の中に飛び込もうとするが、消防士に阻まれ、ハ・ウンジュは泣き崩れる。
火災の黒幕は、なんとチェ・ヒョンミンだった。彼はチェ・ソニの家に入り込み、イ・スヨンとチェ・ソニの争いを目撃し、二人を抹殺しようと火事を起こしたのだ。間一髪のところでイ・スヨンはチェ・ソニの拘束を解き、二人は必死に逃げ出すが、再びチェ・ヒョンミンの魔の手が迫る。激しい格闘の末、チェ・ヒョンミンはイ・ソンウの警察官としての立場を利用し、イ・スヨンに警察官を刺した罪を著せ、冷酷にも彼女を撃ち殺す。
真実と嘘が交錯し、愛と憎しみがぶつかり合う夜。復讐、救済、正義を巡る戦いが、嵐の中で静かに幕を開ける。
第7話の感想
第7話は、衝撃的な展開が続くスリリングな内容でした。チェ・ジンヒョクの逮捕、イ・スヨンの生存、そしてチェ・ヒョンミンの恐るべき行動など、物語が大きく動き、視聴者を釘付けにしました。
特に印象に残ったのは、チェ・ソニの襲撃シーンです。雷雨の夜、恐怖に怯えるチェ・ソニの姿は痛ましく、イ・スヨンの復讐の執念が伝わってきました。また、チェ・ジンヒョクの絶望的な表情やハ・ウンジュの涙は、登場人物たちの複雑な感情を表現しており、胸を打つものがありました。
一方で、チェ・ヒョンミンの行動はあまりにも冷酷で、人間の心の闇を感じさせました。彼は自分の利益のために他人を平気で犠牲にする、まさに悪の化身と言えるでしょう。
つづく