7人の脱出 第1話 あらすじ/ネタバレ
2018年9月、再会と受容の物語が静かに幕を開ける。
クム・ラヒ、成功したキャリアを持つ複雑な心の持ち主である彼女は、15年前に捨てた娘・多美(タミ)を迎え入れる決意をする。ダミは喜びに満ち、実の母と共に世界を探検できると期待するが、クム・ラヒは遅れてきた母性に対して淡白で、共通の趣味さえ語ろうとしない。ダミは戸惑いと落胆を覚える。
ソウルに到著したダミは、華やかな都市の光に魅瞭される。さらに、彼女たちは豪華な別荘に住むことになる。しかし、この贅沢さはダミを完全に温めることはなかった。クム・ラヒは田舎の養父母の家から持ってきた金魚鉢を嫌がり、仕事でよく出張するため家に食べ物の匂いが残ってはいけないと直言する。これらの行動は母娘の距離を無意識のうちに広げていく。
新生活への挑戦
新しい環境に好奇心と興奮を抱きながらも、ダミは養父母から贈られた餞別をそっと取り出す。それは、わずかな小遣いと愛情を込めた自家製のおかずだった。一見シンプルな品々だが、ダミの心の中では最も大切な思い出だった。当初、クム・ラヒはダミを自分の元に連れ戻す条件として医療費を支払うことを約束していたが、今は養母の気持ちを軽率に捨ててしまい、ダミの心を寒くさせる。
学校の初体験と衝突
入学初日、本来は親子の温かい時間のはずだったが、クム・ラヒは仕事のため欠席し、ダミは一人新しい環境に直面する。学校では、同級生からの偏見やいじめ、特に人気者の韓莫奈(ハン・モネ)とその仲間たちからの仲間外れに遭う。試験中、ダミは勇気を出してカンニングを告発するが、ハン・モネが巧妙に仕組んだ罠に嵌ってしまう。
友情と裏切りの交錯
ハン・モネは表面上ダミに近づき、高価なプレゼントを贈るが、実際には彼女の純粋さを利用して自分の欲望を満たそうとしている。ハン・モネの秘密である妊娠と突然の出産をダミが目撃した時、彼女は巧妙にそれをダミのせいにし、ダミはたちまち衆目の的となり、「未婚の母」という汚名を著せられる。
家庭内の闇流
一方、クム・ラヒとパン・チルソン(ダミの祖父)の関係にも謎が隠されている。クム・ラヒはダミを利用してパン・チルソンとの関係を近づけ、彼女の新しい演劇プロジェクトへの投資を支援してもらおうとする。しかし、ダミの不注意で祖父に間違ったお茶を入れてしまい、パン・チルソンを怒らせてしまう。クム・ラヒの計画も頓挫する。怒りに任せて、クム・ラヒは雨に濡れたダミを叱責し、その光景はダミの心を深く傷つける。
逆境の中の成長
多くの困難に直面しても、ダミは諦めることを選ばない。彼女は、生き残るためにはクム・ラヒのルールに従う必要があると同時に、祖父の心を取り戻すために努力しなければならないことを知っている。彼女はより一層勉強に励み、自分のやり方で過ちを埋め合わせ、家庭の中で足場を固めようと試みる。
芸能界の風雲
同時に、芸能界でも波乱が巻き起こる。ヤン・ジンモのチェリーエンターテインメントが新たに契約した女優、趙秀智(チョ・スジ)は、引き抜き騒動でライバルであるカン・ギタク(カン・ギタク)の報復を受ける。この一見突然の衝突は、ヤン・ジンモの巧妙な計画が隠されており、芸能界における彼の深い手腕を示している。そして、これらはすべてダミの将来の生活において無視できない背景色となるであろう。
第1話感想
第1話は、クム・ラヒとダミの母娘関係を中心に、複雑な人間模様が描かれていました。クム・ラヒの複雑な心境とダミの戸惑いが丁寧に描かれており、今後の展開が気になります。
また、ハン・モネの腹黒さやパン・チルソンの謎めいた存在感など、脇を固めるキャラクターも魅力的でした。特に、ハン・モネが巧妙にダミを陥れるシーンはハラハラドキドキさせられました。
第1話を通して感じたのは、人間関係の難しさです。血のつながりがあっても、心が通じ合わなければ距離は縮まりません。逆に、血のつながりがなくても、心を通わせれば家族になれる。そんなメッセージが込められているように感じました。
つづく