7人の脱出 第2話 あらすじ/ネタバレ
ハン・モネの子供は静かにこの世に生を受けましたが、喜びは訪れませんでした。ヤン・ジンモはそれを知ると怒りに駆られ、学校に駆け込み、血の繋がらない小さな命を連れ去ってしまいました。ハン・モネは彼の疑問と不信に満ちた表情に心を痛めます。
家に帰ると、ハン・モネは別の嵐に直面します。家はめちゃくちゃで、2人の弟が母親に暴力を振るい、莫大な示談金を要求して刑務所から逃れようとしていました。彼らは、1週間以内に金が工面できなければ、彼女の隠してきた出生の秘密を暴露し、彼女の芸能の夢を断ち切ると脅迫します。ハン・モネは心を痛めながらも、強く立ち向かわなければならないことを悟ります。
翌日、ハン・モネは重い気持ちでオーディション会場に向かいますが、そこにはすでに内定者がいるように感じます。そして昨夜、彼女はさらに重い知らせを受け取ります。子供が亡くなったのです。つまり、Kに託していた計画は完全に破綻しました。オーディションは、彼女にとって唯一の救命策となりました。確かな演技力と少しの幸運で、ハン・モネは群を抜いて役を勝ち取り、多くの芸能事務所が彼女にオファーを出しました。その中には、慧眼を持つクム・ラヒも含まれていました。
クム・ラヒはハン・モネの才能を高く評価し、特にオーディション当日の停電がハン・モネの綿密な計画によるものであり、内定者を出し抜いたことを知ると、彼女に一目置きます。しかし、長くは続きませんでした。ハン・モネの出産と生徒の操作に関する暴露記事が、監督に疑問を抱かせたのです。役を守るため、ハン・モネはヤン・ジンモに相談し、矛先を方ダミに向けることにします。そして、養父母と方ダミの複雑な関係に関する偽のニュースを作り出し、世間の目を逸らそうと企てます。
一方、方ダミは世間の渦中にいました。彼女は学校で出産した女子高生として指名され、養父の焦り、学校の緊張、美術教師の偽証により、彼女は百口莫辯の状態に陥ります。美術教師の行動の背後には、過去に男性に騙されたことへの復讐心があり、方ダミを学校から消し去り、自分の秘密を守りたいと考えていました。
ハン・モネは無事にクム・ラヒと契約を結びますが、自分の本当の年齢と過去を隠さざるを得ません。方ダミは自分が陥れられたことを知り、怒りに駆られてハン・モネに詰め寄り、事実を明らかにし、自分の潔白を証明することを要求します。一方、パン・チルソンは方ダミが出産したかどうかを確認するため、車ジュランに検査を依頼します。しかし、結果は意外なものでした。車ジュランは方ダミに確かに出産の痕跡があると主張したのです。実は、これはハン・モネが事前に仕組んだことで、車ジュランと方ダミの確執を利用して、この誤解を作り出したのでした。
大雨の夜、方ダミは祖父に許しを請うため、雨の中待ち続けますが、心臓発作を起こして倒れてしまいます。クム・ラヒは傍観し、救助をわざと遅らせ、方ダミと養父母との間の溝を深めようとします。車ジュランは方ダミに好感を持っていませんが、使用人の前で医者の仁心を示さざるを得ず、彼女を病院に運びます。病院でクム・ラヒは芝居を続け、方ダミの窮状を養父母の貪欲さのせいにして、さらに彼らの関係を悪化させます。
方ダミは目を覚ますと、すぐに祖父に謝罪し、援助を求めます。祖父は資金を提供する意思を示しますが、養父母との縁を切ることを条件とし、貧困は罪悪の根源であると考え、自分の財産を他人に渡したくないと主張します。クム・ラヒはそれに油を注ぎ、パン・チルソンが方ダミの養父母に対して持つ負のイメージを固めます。
第2話の感想
第2話は、ハン・モネと方ダミの対照的な運命が描かれ、物語が大きく動き出す回となりました。ハン・モネは、子供の死とオーディションの成功という喜びと悲しみが交錯する中で、女優としての道を切り開いていきます。一方、方ダミは、養父母や美術教師の策略によって窮地に追い込まれ、苦悩を深めていきます。
特に印象的なのは、ハン・モネが方ダミを陥れるために仕組んだ偽のニュースです。ハン・モネは、車ジュランと方ダミの確執を利用して、巧妙に世論を操作し、方ダミを追い詰めていきます。このシーンは、ハン・モネの冷酷さと計算高さを見せつけると同時に、彼女が抱える苦悩と葛藤も垣間見せています。
また、クム・ラヒの狡猾さも際立っていました。彼女は、ハン・モネの才能を見抜きながらも、自身の利益のために彼女を利用しようとします。大雨の夜に方ダミを救助をわざと遅らせたり、パン・チルソンに方ダミの養父母の悪口を吹き込んだりするなど、彼女の冷酷な一面が描かれています。
つづく