7人の脱出 第6話 あらすじ/ネタバレ

ジャングルの奥地で、焦燥に駆られた遊艇会社のスタッフに迎えられた一行。ハン・モネは秘密の漏洩を恐れ、スタッフの質問に苛立ちを隠せない。荊棘の茂る森を抜けると、一見穏やかな沼地が現れる。ハン・モネは強引に沼地へ足を踏み入れるが、そこは命を呑み込む罠だった。案内役の男性は帰路が沼地に飲み込まれたことに驚き、毒草や毒蛇が蔓延する中、唯一脱出する方法は危険な沼地を横断することだと告げる。

絶望的な状況に、クム・ラヒは残酷な提案をする。誰かを犠牲にして、残りの者が脱出する必要があると。7人は無慈悲にも同行者を犠牲にすることで合意し、人性の闇黒面を露呈する。

突如現れた「怪物」に一行は恐怖に陥り、武器を手に取るが、誤って無実の人を殺してしまう。怪物は薬物の影響による幻覚だったのだ。クム・ラヒは皆を落ち著かせようとするが、自衛の意識に囚われた者たちは、潜在的な脅威を排除しようと決意する。ナム・チョルは混乱の根源が薬物によるものだと気づく。

混乱の中、遊艇会社のスタッフが安全な抜け道を見つけたことを告げる。しかし、突然の洪水により再び危機に陥る。一行は海岸で目を覚ますと、船が流され、7人乗りの救命ボートが残されているだけだった。生死をかけた争奪戦の末、クム・ラヒら7人は辛くも脱出に成功する。

ホテルに戻った一行は、安息を得られない。それぞれの部屋に恐怖を暴く秘密が仕掛けられ、緊張が高まる。ヤン・ジンモは薬物を発見し、薬を盛られた事実を知る。島での殺人事件は幻覚ではなく、恐怖が蔓延する。クム・ラヒは再び口裏合わせをし、島に行ったことを否定して法の裁きを逃れることを主張する。

警察官であるナム・チョルは、嫌疑者から外れ、捜査に協力するため、単独行動を提案し、証拠の隠滅を図る。夜が訪れ、一行は平然とホテルに現れる。警察の質問に、事前の打ち合わせ通り、何もなかったと答える。しかし、警察はクム・ラヒが燃やした男性用ハンカチと、沼地で発見されたクム・ラヒのブレスレットを証拠としており、事件は混迷を極める。

窮地に陥った時、マシューはハンカチは自分が落としたものだと名乗り出て、警察の現場検証に同行する。一方、ホテルに残された者たちは恐怖と猜疑心から崩壊し、ミン・ドヒョクはハン・モネの醜聞をメディアに売って名誉を傷つけ、仕事の機会を奪う。絶望に陥ったハン・モネはクム・ラヒに、方ダミを殺害したことを告白する。

第6話感想

第6話は、緊迫感と絶望感が入り混じった、息を呑むような展開でした。沼地での危機、薬物による幻覚、そして洪水による脱出劇と、次から次へと降りかかる困難に、登場人物たちの心理状態は限界に達します。

特に印象的だったのは、沼地での犠牲者の選択です。自らの保身のために無辜の者を犠牲にするという残酷な決断は、人間の心の闇を浮き彫りにします。また、薬物によって引き起こされた幻覚は、彼らの精神を蝕み、さらなる悲劇へと導きます。

一方で、この絶望的な状況の中でも、希望の光が垣間見えるシーンもありました。ナム・チョルの冷静な判断力や、マシューの自己犠牲的な行動は、彼らの中にまだ残っている人間性を示しています。

つづく