ヤクザの俺が高校生になった 第1話 あらすじ/ネタバレ
夜、街の喧騒が静まり返る中、ヤクザの若頭・キム・ドゥクパルは、書斎で数学の問題に苦戦していた。傍らにいる家庭教師は、キム・ドゥクパルの出来の悪さに苛立ちを隠せず、厳しい言葉を投げかける。緊張が高まる中、部下のジョンチョルが駆け込み、逮捕されたキム・ドンスを連れてきた。騒動は収束に向かうかに思われたが、家庭教師はキム・ドゥクパルの正体を知ると態度を豹変、畏敬の念を滲ませながら、キム・ドゥクパルに敬意を表して去っていく。
しかし、運命は突然に転換する。帰宅途中に、キム・ドゥクパルは橋から飛び降りようとする高校生・ソン・イホンに遭遇する。本能的に駆け寄ったキム・ドゥクパルは、疾走してきたトラックに跳ね飛ばされてしまう。目を覚ましたキム・ドゥクパルは、病院のベッドに横たわっていた。さらに信じられないことに、彼の体はもはや自分のものではなく、彼が助けた高校生・ソン・イホンのものとなっていた。
ドンスとハン・ジョンチョルの突然の訪問は、キム・ドゥクパル(現在はソン・イホンの姿)を狼狽させる。彼らはキム・ドゥクパルが死んだと思い、復讐に来たのだ。混乱の中、キム・ドゥクパルは自分の葬儀場に連れて行かれる。自分の遺体と対面したキム・ドゥクパルは、驚きと同時に、前代未聞の無力感と迷いに襲われる。彼は橋から飛び降りて自分の体に戻ろうとするが、その代償は足の骨折という惨事だった。
病院での生活の中で、キム・ドゥクパルは徐々にこの不条理な現実を受け入れ、ソン・イホンとして生き始める。彼はソン・イホンの日記を読み、その中に書かれた絶望と無力感に深く心を動かされる。この一見普通の高校生は、長年校園覇凌を受け、苦しんでいたのだ。キム・ドゥクパルは、ソン・イホンのために復讐し、彼の運命を変える決意をする。
退院後、キム・ドゥクパルは宋家に帰る。家政婦は彼の変化に驚きながらも、安堵する。彼は家族内部の闇闘、特に会長秘書のミギョンの陰謀を知り、ソン・イホン母子の保護を決意する。
新しい生活に溶け込むために、キム・ドゥクパルは積極的に体を鍛え、知識を学び、さらには外見も変える。長髪を切って、清潔な製服を著ると、彼の姿は一変する。この変化は週囲の人々の注目を集め、特に友人であるセギョンは、ソン・イホンの変身に驚きを隠せない。しかし、その裏にある真実を知る由もない。
開学の日がやってくる。キム・ドゥクパルは一新された姿で学校に現れ、大きな話題となる。しかし、校園覇凌は止まらず、ジェミン率いる覇凌グループが再び彼に襲いかかる。キム・ドゥクパルは自分のやり方で解決しようとするが、体がまだ適応していないために挫折し、倒れてしまう。この光景は、週囲の人々を驚かせるだけでなく、今後の物語に伏線を張る。
第1話の感想
ヤクザのキム・ドゥクパルが高校生・ソン・イホンの体に入り込むという奇想天外な設定ながらも、第1話はテンポよく展開し、視聴者を飽きさせない。キム・ドゥクパルの戸惑いや葛藤、そしてソン・イホンの苦悩が丁寧に描かれており、共感を誘う。特に、キム・ドゥクパルが自分の葬儀場で遺体と対面するシーンは、衝撃的で印象に残る。また、キム・ドゥクパルがソン・イホンとして新しい生活を始める過程も興味深く、今後の展開が楽しみである。
つづく