ユースティティアの誤判によって、死んだはずのハン・ダオンが蘇り、物語は新たな展開を迎えます。バエルはユースティティアに、彼女のミスでハン・ダオンが生き返ったことを告げ、罰として任務が10個から20個に増えたと宣告します。目を覚ましたハン・ダオンは、自身の傷が消えていることに驚き、ユースティティアを皆の前に連れて行きます。しかし、ハン・ダオンに異常は見られず、周囲の人々は彼が幻覚を見ていると考えます。キム組長がユースティティアの無罪判決に感謝した後、ハン・ダオンは判決の理由を問いただしますが、ユースティティアは自分が悪魔であること、そして監視カメラを壊したことを明かします。
その後、ユースティティアと部下たちがレストランで食事をしていると、ウェイトレスのグレモリーがナイフを持ってユースティティアに詰め寄ります。実はグレモリーは、カン・ビンナの逃亡の責任を取らされ、バエルから人間界で殺人を犯す任務を与えられていました。彼女は地獄に戻るため、ユースティティアの正体を知ると、任務を手伝うと申し出ます。
一方、ハン・ダオンは病院で検査を受けますが、医師からは妄想症の疑いを指摘されます。しかし、ハン・ダオンは幼い頃の記憶から、医師の診断が間違っていることに気づきます。そんな中、ペ・ジャヨンが運転する車が事故を起こし、川に転落。ユ・ヒョンスは助かりませんでした。ユ・ヒョンスの葬儀で、ユ・ジホの祖母はペ・ジャヨンを息子の殺害犯だと非難し、保険金目当てで孫のユ・ジホを連れ去ろうとします。この状況に興味を持ったユースティティアは、新たな任務の機会だと考えます。
真相を究明するため、ユースティティアとハン・ダオンはユ・ジホの祖母の家を訪ねます。ユ・ジホは2人に、ペ・ジャヨンがシートベルトに接著剤を塗っている様子を描いた絵を見せます。これがユ・ヒョンスが脱出できなかった原因かもしれません。ハン・ダオンは子供の証言を信用できませんでしたが、ユースティティアは子供は嘘をつかないと信じています。
最終的に、ユースティティアはユ・ジホの祖母が実の祖母であるため、未成年者略取には当たらないと判断し、懲役2年、執行猶予付きの判決を下します。しかし、ユ・ジホがペ・ジャヨンに戻されることを恐れた祖母は判決を受け入れません。その後、ペ・ジャヨンは睡眠薬で祖母を眠らせ、ユ・ジホを連れ去り、「息止めゲーム」をしようとします。ちょうどその時、ハン・ダオンがユースティティアを見つけ、2人はこの新たな事態に対処しようとします。
第3話の感想
第3話は、ユースティティアの誤判によって生き返ったハン・ダオンを中心に、様々な事件が複雑に絡み合い、息もつかせぬ展開でした。死んだはずの人間が蘇るという非現実的な出来事を、淡々と受け入れる周囲の人々の仮応が、逆に不気味さを際立たせています。特に、ハン・ダオン自身の変化のなさが、見ている側にも何が真実なのか分からなくさせるような、不安感を煽ります。
ユースティティアは、悪魔でありながら、どこか人間味を感じさせる存在です。任務をこなすために冷徹な判断を下す一方で、子供は嘘をつかないと信じるなど、純粋な一面も持ち合わせています。今回のエピソードでは、グレモリーという新たな悪魔が登場し、今後の展開にどう関わってくるのかが楽しみです。グレモリーの、地獄に戻るためなら手段を選ばないという強い意誌は、ユースティティアとは異なるタイプの悪魔像を提示しており、二人の対比も興味深い点です。
つづく