キム組長が任務中に突然姿を消し、捜査本部は騒然となる。ハン・ダオンたちは焦燥し、ユースティティアもハン・ダオンの悲しみを我が事のように感じていた。上層部は第二組を捜査から外し、担当事件の処理を続けるよう指示するが、第二組のメンバーは納得いかない。

帰宅したハン・ダオンは、ダヒに促され、キム組長の夫から提供された資料を受け取り、捜索に協力することを約束する。一方、ウォン・チャンソンの裁判では、ハン・ダオンはウォン・チャンソンの借金理由を証明できる重要な証人、彼の兄弟を見つける。しかし、証人はチェ・ウォンジュンの脅迫を受け、法廷で証言を変え、ウォン・チャンソンがギャンブルで借金したと嘘をつく。結果、ユースティティアはチェ・ウォンジュンに罰金と40時間の奉仕活動を命じる軽い判決を下し、周囲の不満を買う。

ハン・ダオンは以前の三人の被害者の死とユースティティアの軽い判決に関連性を感じ、チェ・ウォンジュンが次の犠牲者になることを危惧し、彼を守ることを決意する。しかし、チェ・ウォンジュンは保護を拒否する。その頃、ウォン・チャンソンの娘の病状が奇跡的に回復する。医師も説明できないこの現象は、テンシが一時的に訪れたためだと噂される。また、地下室に住む老女が少女の側にいたという目撃情報もある。

事件を防ぐため、ハン・ダオンはユースティティアを監視するが、彼女は抜け出す。ハン・ダオンは彼女を抱きしめ、何かを予感させる。一方、教会で祈りを捧げるチェ・ウォンジュンは電話を受け、ウォン・チャンソン殺害の証拠を握っていると告げられ、ゴルフ場近くの遊園地で会う約束をする。

二人が会う頃には、ユースティティアの部下は既に退勤しており、彼女一人だけがチェ・ウォンジュンを裁くことになる。当初、チェ・ウォンジュンは罪を認めないが、ユースティティアの追及により、ついに悪事を自白し、神に許しを請うたと言う。しかし、ユースティティアは真の赦しは罪人を地獄へ送ることだと告げ、悪魔に与えられた権利としてチェ・ウォンジュンを処刑し、彼の体に印を残す。

そこにハン・ダオンが到著し、全てを携帯電話で撮影する。実は、先ほどの抱擁で、ハン・ダオンはユースティティアに発信機を付けていたのだ。硫黄の粉をかけられ力を失ったユースティティアを連れ去ろうとするが、キム組長発見の連絡が入る。ハン・ダオンはユースティティアを観覧車に拘束し、救助に向かう。

しかし、到著した時にはキム組長は既に殺害されていた。ハン・ダオンは自身の幼少期、そしてキム組長に助けられた過去を思い出す。遊園地に戻ると、二時間が経過し、ユースティティアは力を取り戻していた。ハン・ダオンは携帯電話を壊し、決意を示す。そして、連続殺人犯Jの捜査への協力を、もしくは自分がJを殺した後、地獄へ送るようユースティティアに頼む。ユースティティアは彼の願いを受け入れるが、振り返り際に涙を流す。

第8話の感想

第8話は、息もつかせぬ展開で、衝撃的な結末を迎えた。キム組長の失踪、ウォン・チャンソンの裁判、そしてチェ・ウォンジュンの処刑と、様々な事件が複雑に絡み合い、物語は核心へと迫っていく。

特に印象的なのは、ハン・ダオンとユースティティアの関係性の変化だ。これまで、どこか距離感のあった二人が、キム組長の失踪をきっかけに、互いを深く理解し始める。ハン・ダオンはユースティティアの悲しみを共有し、彼女を守るために奔走する。一方、ユースティティアもハン・ダオンの優しさに触れ、次第に心を開いていく。二人の抱擁シーンは、二人の関係性が変化する重要なターニングポイントと言えるだろう。

しかし、チェ・ウォンジュンの処刑シーンは、あまりにも残酷で、見ていて辛いものがあった。ユースティティアの冷酷な表情、そしてチェ・ウォンジュンの絶望的な叫びは、人間の罪深さを改めて突きつける。正義とは何か、悪とは何か、改めて考えさせられるシーンだった。

つづく