第二話では、202号室の住人と金ネックレスの男のトラブルから物語が始まります。激しい言い争いの後、202号室の住人は周りの住人をなだめ、双子の住人に男への謝罪を促し、男も渋々納得します。騒ぎが収まり、人々が去った後、ユン・ジョンウも部屋に戻ろうとしますが、胸騒ぎを覚えます。廊下で、奇妙な視線を送る眼鏡の男と出会い、不安になったユン・ジョンウは急いで部屋へ。しかし、その眼鏡の男は、ユン・ジョンウが去った後、足首の電子足輪を外してしまいます。

翌朝、出勤の準備をするユン・ジョンウは、大家に呼び止められます。大家は昨夜の騒動を謝罪し、金ネックレスの男が退去することを告げます。ユン・ジョンウは動揺しますが、それを隠して急いで出発します。考試院の外で、202号室の住人と再会し、職場を聞かれますが、彼の古風な服装に違和感を覚え、軽い口論になります。

一方、女警官のソンファは、連続して発生している野良猫の死亡事件を捜査しており、連続殺人事件の可能性を疑い、現場へ戻り手がかりを探します。ホゴのスタジオでは、ユン・ジョンウが正式にチームに加わりますが、すぐに同僚間の複雑な関係に気づき、特にパク・ビョンミン室長の行動に戸惑います。午後、ユン・ジョンウは新しいスリッパを受け取りますが、それは本来ソン・ユジョンのための物で、室長の嫉妬の火種となります。

考試院では、金ネックレスの男が悪夢にうなされ、目覚めた後は異常に警戒心を強めます。上の階の物音を聞きつけ、確認に向かうと、そこには血まみれの遺体が。恐怖に慄く男は、双子の住人の一人に襲われ、倒れてしまいます。ソンファはドライブレコーダーの映像から手がかりを見つけ、伊甸考試院の306号室の住人を特定し、署へ連行します。住人は動物虐待は認めますが、野良猫殺害については否認します。署で、別の刑事が子供か認知症の高齢者が関係する事件について言及し、それが考試院の近くで発生したことを知ったソンファは、注意を払います。

その頃、考試院の4階では、金ネックレスの男が双子の片方に監禁され、精神的に追い詰められています。スタジオでは、ユン・ジョンウは同僚間の複雑な人間関係に翻弄され、飲み会でホゴから侮辱を受け、怒りを抑え込みます。飲み会の後、ソン・ユジョンの誘いを断り、一人考試院に戻ったユン・ジョンウは、前の住人が残した奇妙な日記を見つけ、以前の住人の自殺を思い出し、恐怖を感じます。

夜、車警官は男からの通報を受け、考試院へ駆けつけ、状況を把握し、捜査を進めようとします。帰宅途中のユン・ジョンウは車警官と出会い、少し話した後、部屋に戻ります。しかし、車警官は302号室の住人に襲われ、殉職してしまいます。そこに歯医者が現れ、302号室の住人を殺害し、代わりに302号室に住み始め、ユン・ジョンウを監視し続けます。

屋上で恋人と電話をするユン・ジョンウは、周りの環境への不安を口にしますが、恋人は真剣に取り合いません。そこに歯医者が現れ、「君は僕と同じ種類の人間じゃないか?」と尋ねます。この言葉にユン・ジョンウは考え込み、物語は更なる展開へと向かいます。

第2話 感想

第2話は、静かな恐怖がじわじわと増していく、息詰まるような展開でした。冒頭の隣人トラブルから始まり、金ネックレスの男の退去、そして野良猫の死亡事件…一見バラバラに思える出来事が、徐々に一つの不穏な流れへと収束していく様子が巧みに描かれています。

特に印象的なのは、ユン・ジョンウを取り巻く環境の異様さです。奇妙な住人たちが蠢く考試院、複雑な人間関係に疲弊する職場。彼はどこにいても安らぎを得ることができず、視聴者も共に息苦しさを感じさせられます。

ソンファ警官の捜査も、事件の核心へと近づきつつある緊張感がありました。ドライブレコーダーの映像から306号室の住人を特定するシーンは、ミステリーとしての面白さも感じさせます。しかし、真犯人は別にいるようで、今後の展開がますます気になります。

そして、ラストシーンの歯医者の言葉。「君は僕と同じ種類の人間じゃないか?」この一言が、ユン・ジョンウの心に、そして視聴者の心に深く突き刺さります。彼はこれから、どんな選択をするのでしょうか?歯医者の真意は何なのでしょうか?様々な疑問と不安を残し、第2話は幕を閉じます。

つづく