チウンはユン・ジョンウに会いに行きますが、彼は試験院の住人達を危険視しており、チウンを無理やり連れ出そうとします。チウンは宗佑の過剰仮応に苛立ち、何故試験院を出ないのかと問いただします。二人は口論になり、チウンはソ巡査に送られて帰ります。その様子を屋上から歯医者が見ていました。

宗佑は歯医者に飲みの誘いを受けますが、デートを理由に断ります。歯医者は宗佑の小説を読み、中の彼女との写真を見て落ち込みます。大家さんは宗佑に薬入りの飲み物を渡し、宗佑は幻覚を見て倒れます。

ソ巡査と仲間は試験院の不審な点について話し合います。住人達も不安を感じ始め、仮抗の兆しを見せます。大家さんと歯医者は外部からの注目について話し合い、歯医者はうまく処理すると約束しますが、大家さんは歯医者を信用していません。

翌日、体調の悪い宗佑は313号室の男に絡まれ、双子にも怒鳴ってしまい、報復されそうになります。歯医者が仲裁に入り、皆にルールを守るよう警告します。宗佑は歯医者から昨晩酔って騒いだと聞かされますが、記憶がなく驚きます。大家さんに確認すると事実だと分かり、引っ越しを決意します。

チウンはホゴに会い、宗佑の異常な行動を指摘されます。ホゴの足に著いた電子足輪が気になります。ソ巡査は父親と事件について話し、父親は複数犯における主犯の重要性を指摘します。宗佑は新しい住居を探しますが、見つかりません。ソ巡査は映画に行く前に歯医者を見かけます。宗佑はチウンを待つ間、ホームレスについての会話を聞き、侮辱されたと感じます。チウンが来ると、再び口論になり、宗佑は自分が落伍者かと問います。チウンはそんな会話に耐えられず、二人は別れます。

ソ巡査は大家さんが二人の夫を亡くし、遺産を相続したことを突き止めます。宗佑はカッターナイフを買って試験院に戻ります。新しい住人に充電器を貸し、警戒します。物音に気づき、カッターナイフを持って上に行くと、双子と他の住人が揉めています。母親からの電話で外に出た間に双子の兄が殺され、歯医者が手術刀を持って現れ、皆に服従を強要します。

その夜、悪夢にうなされる宗佑。目を覚ますと、血まみれの自分が部屋に座っており、「逃げろ」と言いながら不気味に笑います。

第6話の感想

第6話は、いよいよ物語が核心に迫りつつある緊張感と、主人公・ユン・ジョンウの精神状態の悪化が際立つエピソードでした。チウンとのすれ違い、試験院住人たちの不気味な行動、そして歯医者の不穏な存在感。これらが複雑に絡み合い、見ている側も息苦しさを感じるほどの緊迫感を生み出しています。

特に印象的なのは、宗佑とチウンのすれ違う関係性です。宗佑は試験院の異常さを必死に伝えようとするも、チウンには理解されず、二人の溝は深まるばかり。このすれ違いは、現実世界でも起こりうるコミュニケーションの難しさを象徴しているようにも感じられます。一方で、チウンも宗佑の言動に不安を感じながらも、彼の苦悩を理解しようと努力する姿が切なく描かれています。

そして、歯医者の存在感はますます不気味さを増しています。一見穏やかな態度とは裏腹に、住人たちを操り、宗佑を追い詰めていく様子はまさに「悪の化身」。彼が一体何を企んでいるのか、今後の展開がますます気になります。

つづく