死神とキム・シンは話をしていた。死神は自分の正体がバレて落ち込んでいた。その時、ウンタクがキム・シンのノートを持って通りかかり、驚くべき事実が判明する。なんと、ドクファは死神と鬼の秘密を知っているだけでなく、キム・シンのノートに隠された情報も見ることができたのだ。これはドクファが普通の人間ではないことを意味していた。
調査の結果、キム・シンと死神はドクファが神であることを知る。ドクファはキム・シンよりも長く生き、世の中の変化を司り、全ての秘密を知り、運命さえも変えることができた。かつて死神の記憶を消したドクファは、今、神として、以前のお調子者の姿とは全く違う様子で現れた。
サニーは死神の正体を知って驚きながらも、彼への気持ちは変わらない。死神は自分の前世に興味を持ち、死神になる前、どんな罪を犯したのかを知りたがる。
ユ会長の死は皆を悲しませ、特にキム・シンは親友との別れを再び経験することになった。ウンタクは悲しむキム・シンを慰め、ドクファは祖父の遺誌を継ぎ、鬼と家を守ると決意する。
チョヌグループの新規採用で、キム・シンは応募者の中に千年前の忠臣の顔を見つける。キム・シンは転生した部下に良い仕事を与え、彼の子孫の未来も保証する。
パク・チュンウォンの霊が現れ、ウンタクに名前のない死神がワン・ヨだと告げる。この事実にウンタクは衝撃を受ける。ワン・ヨもまた自分の前世の記憶を探しており、自分が王かパク・チュンウォンではないかと疑っていた。
名前と記憶を失った女性の死神はパク・チュンウォンの霊と出会い、自分がサニーと関係があることを知る。サニーと握手した瞬間、彼女は前世の記憶を見る。彼女は朝鮮時代の宮女だったのだ。
ワン・ヨはサニーを見つけ、キスをする。その瞬間、サニーは全てを思い出す。ワン・ヨに脅されキム・シンを裏切り、孤独な人生を歩むことになった過去を。かつてワン・ヨを愛していたが、今は憎しみのほうが大きい。
キム・シンは再びチキン店を訪れ、兄妹は感動の再会を果たす。ウンタクはパク・チュンウォンの霊のことをキム・シンに伝え、キム・シンはウンタクに家で安全にしているように言う。夜、キム・シンはパク・チュンウォンの霊と対峙するが、パク・チュンウォンも長い輪廻を経験しているため、キム・シンの武器は効かない。
ワン・ヨが自分を殺した王かもしれないと知り、キム・シンは大きな衝撃を受ける。家に帰ってもワン・ヨの姿はなく、キム・シンはサニーに会いに行く。サニーの目を見て、キム・シンは真実を悟る。妹が今世でも自分を殺した男を愛し、守ろうとしているという事実に、キム・シンは信じられない思いだった。
ワン・ヨは夜の中で自分の前世を思い返し、苦しむ。キム・シンはワン・ヨを見つけ、「陛下」と呼びながら怒りをぶつけ、首を絞める。二人の関係は最悪の状態となり、今後の展開は全く予測できないものとなった。
第12話の感想
第12話は、様々な真実が明らかになり、登場人物たちの関係が大きく揺れ動く、非常にドラマチックな展開でした。特に、ドクファの正体が神であるという驚きの事実には、思わず息を呑みました。これまでコミカルな存在だった彼が、全てを知り、運命さえも操る神としての一面を見せたことで、物語は一気に深みを増しました。
また、死神とサニーの切ないロマンスも、大きな山場を迎えました。前世の記憶を取り戻したサニーが、愛憎入り混じる複雑な感情を抱く様子は、胸が締め付けられるようでした。死神が自分の前世の罪と向き合う姿も印象的で、二人の今後の関係がどうなっていくのか、非常に気になります。
キム・シンとパク・チュンウォンの対決も、緊張感あふれるシーンでした。パク・チュンウォンがキム・シンの武器をものともしない強大な力を持つ存在であることが明らかになり、キム・シンは窮地に立たされます。そして、物語のクライマックス、キム・シンがワン・ヨの正体を知り、怒りを爆発させるシーンは、まさに圧巻でした。「陛下」という言葉に込められたキム・シンの怒り、悲しみ、そして裏切りは、視聴者の心に深く突き刺さるものがありました。
つづく