キム・シンは自分の能力を使って、ウンタクをカナダへ連れて行きました。初めての海外旅行にウンタクは大喜び。キム・シンに冗談で「お嫁さんになる」と言いますが、キム・シンは何も答えません。

韓国では、死神と彼の同僚がウンタクについて話し合っています。生死簿に名前がないウンタクはこの世に存在するはずがないからです。そこに交通事故で亡くなったばかりの二人の魂が現れ、死神は二人をあの世へ連れて行きます。女性の魂には、前世の記憶を忘れさせるための茶を飲ませ、チ・ヨンヒを轢いた男性には、自分の罪を覚えておくように言い渡します。地獄で仮省するためです。

死神はキム・シンに思いを馳せます。呪われた鬼として、どれほどの苦しみを味わってきたのか、周りの人が次々と亡くなっていくのを見守りながら、自分の運命を変えることができないキム・シン。彼は何度も胸に刺さった剣を抜こうとしますが、それは運命づけられたもので、どんなに努力しても逃れることはできません。

夜になり、カナダの夜空の下で、キム・シンとウンタクの物語が始まります。ウンタクはキム・シンに飴をあげます。キム・シンは何百年も生きてきましたが、この純粋な少女の心に触れられます。思いがけない旅行にウンタクは大喜びで、一人になった後もキム・シンとの素敵な思い出を振り返ります。

韓国に戻ると、ウンタクは学校の授業に遅刻し、先生に叱られます。幼い頃に両親を亡くしたウンタクは、いつも一人で様々な苦難に耐えてきました。だからこそ、ウンタクはキム・シンを自分の守護神のように思い、彼を恋しく思います。しかし、なぜキム・シンがいつも悲しそうなのかは分かりません。

キム・シンはウンタクに会いに行き、二人は友達のように心の中を語り合います。この場面をウンタクのクラスメートが目撃し、動画を撮ろうとしますが、突然車のドアが開いて転倒し、驚いて叫び声をあげます。ウンタクは閑散としたフライドチキン屋でアルバイトを始めます。店主のサニーは冷たいように見えますが、彼女にも隠された物語があります。ウンタクは仕事を見つけた喜びをキム・シンに伝えたいのですが、ちょうどキム・シンの食事時間だったため、彼はウンタクに見下されないように服を著替えに家に戻ります。死神はこれに不満を抱きます。

ウンタクはフライドチキン屋での仕事を楽しんでいます。サニーもウンタクと同じく孤児で、それぞれに物語を抱えています。ある雨の夜、サニーは占い師に占ってもらい、「黒い帽子をかぶった男に気をつけなさい」と忠告されます。

ウンタクはカナダ旅行で持ち帰った紅葉の標本を作り、キム・シンにプレゼントしようとします。死神が再びウンタクを連れて行こうと現れた時、キム・シンは彼女を守り、自分が鬼であることを明かします。そして、ウンタクを傷つける言葉を言ってしまい、ウンタクは怒ってその場を去ります。キム・シンはウンタクが傷つくことを望んでいません。ウンタクが鬼の花嫁になれば、最終的に傷つくのはウンタクだと知っているからです。

ウンタクの叔母はお金のために親戚の情を捨て、ウンタクを売り飛ばそうとさえします。借金取りがウンタクを見つけ、連れて行こうと脅した時、ウンタクは大変怖がり、心からキム・シンが助けに来てくれることを願います。ウンタクの危機を感じ取ったキム・シンは、すぐに死神と共に駆けつけ、ヒーローのようにウンタクの前に現れ、彼女を救い出します。

第2話 感想

第2話は、ウンタクとキム・シンの関係が少しずつ深まっていく様子が描かれていて、とても心温まるエピソードでした。カナダへの突然の旅行は、二人の距離を縮めるきっかけとなり、ウンタクの無邪気な明るさが、キム・シンの心に変化をもたらしているように感じました。特に、ウンタクがキム・シンに飴をあげるシーンは印象的で、何百年も生きてきたキム・シンが、小さな飴一つで心を動かされる様子に、彼の孤独や心の奥底にある優しさを感じることができました。

一方で、死神とウンタクをめぐるストーリーも緊張感がありました。生死簿に名前がないウンタクの存在は、この世界のルールから外れており、彼女がどのような運命を辿るのか、不安を感じさせます。死神の仕事ぶりや、あの世の様子が垣間見えるシーンは、どこかミステリアスで、今後の展開への期待を高めてくれます。

また、ウンタクの学校生活やアルバイト先での出来事も丁寧に描かれており、彼女が抱える苦労や、周りの人々との関係性も理解することができました。特に、サニーとの出会いは、ウンタクにとって大きな支えとなる予感がします。二人の境遇が価ていることから、今後どのような関係を築いていくのか、注目したいポイントです。

つづく