夜、借金取りに車で連れ去られたウンタクは、男たちに暴行され、通帳のありかを問い詰められていた。心の中で助けを求めるウンタクの声を、なんとキム・シンは聞きつけてしまう。突然、車の前の街灯が次々と消え、辺りは闇に包まれる。闇闇の中からキム・シンと死神が現れ、冷淡な表情の下に殺気を秘めていた。青い光が走り、車は真っ二つに裂かれ、ウンタクは救出される。恐怖で泣きじゃくるウンタクを、キム・シンは優しく抱きしめ、マフラーをかけてやる。そして、車に押し潰された借金取りたちへと歩み寄り、厳しい罰を与えた。
レストランでウンタクとキム・シンは食事をする。キム・シンはウンタクと彼女の母を助けたにも関わらず、ウンタクは彼に怒りをぶつける。キム・シンはウンタクの叔母一家を懲らしめるため、トッケビの召使いであるユ・ドクファに調査を命じる。ユ・ドクファはすぐに、ウンタクが幼い頃から叔母と従兄弟たちに虐げられ、悲惨な生活を送っていたことを突き止め、叔母一家の写真をキム・シンに見せる。ウンタクの叔母はウンタクの belongings を探し回り、二つの金塊を見つけるが、娘のキョンミに持ち去られてしまい、叔母は娘を追いかける。
死神は他の死神たちと共に、集中治療室の外で魂を待っていた。興味深いことに、死神たちにも月末の飲み会があり、仕事でミスをすれば罰金を取られ、美しい女性死神にときめいたりもする。年末には見逃した死者リストを提出しなければならず、死神の生活も楽ではないようだ。手術室では、医者が患者を救ったものの、自身は過労で亡くなってしまう。死神は医師にその事実を告げ、医師は少し考えた後、これは仕方のないことだと呟く。
ウンタクはキム・シンを思い出し、「愛しています」と言った瞬間を振り返る。キム・シンもまた、ウンタクの無邪気な姿や怒った顔など、彼女のことを気に掛けていた。図書館でウンタクはユ・ドクファと出会い、彼からイタリアのカエデの葉を受け取り、トッケビの話を聞く。キム・シンは死神をからかい、死神は馬の血のついたタオルで仕返しをする。血が何より苦手なキム・シンは、隅っこに隠れて許しを乞う。死神にもお茶目な一面があるようだ。
ウンタクは再びキム・シンを呼び出し、何が見えるべきなのか尋ねる。キム・シンは「痛そうなもの」だとヒントを与える。ウンタクは分かったふりをして、キム・シンに美味しいものを食べに連れて行ってと頼む。二人がジュースを飲んでいると、死神がやって来る。死神の心の中の声はウンタクに「剣が見えるはずだ」と伝えるが、ウンタクには聞こえない。
レストランでキム・シンは魔法を使い、男女を引き合わせる。彼は、男は前世で卑劣な人間であり、女は虚栄心が強く感謝を知らない人間だったと説明し、二人の愛は善良な男女を守るためだと語る。前世を思い出せないキム・シンと、忘れることのできない死神。超能力を持ちながらも、どこか哀れな二人だ。キム・シンは海外へ行くことを決め、留守の間ウンタクに危害を加えないよう死神に頼む。キム・シンの出発を聞き、死神は落胆する。キム・シンを友人として見ており、彼の不在を寂しく思うのだ。
死神はサムシンハルモニの屋台を通りかかり、千年前にキム・シンが死んだ時に王妃が著けていた指輪を見つける。手に取ろうとした瞬間、キム・ソンに奪われてしまう。キム・ソンを見て、死神は涙を流す。二人の間には前世からの繋がりがあるようだ。ウンタクは数日間チキン屋に泊まり、帰宅すると叔母一家が引っ越したことに気づく。彼女はクラスメイトに喫煙の濡れ衣を著せられ、先生に叱責され、雨の中悲しみに暮れる。そこにキム・シンが現れ、傘を差し出す。
ウンタクはキム・シンと死神の家を見つけ、キム・シンに留まるよう懇願する。彼女は真剣な表情で、キム・シンの胸に刺さった剣が見えたと告げる。その瞬間、雷鳴が轟き、キム・シンの真の姿が現れ、胸には青い光を放つ長剣が突き刺さっていた。
第3話 感想
第3話は、ウンタクとキム・シンの関係性が深まりつつも、それぞれの孤独や苦悩がより鮮明に描かれた回でした。冒頭のカーチェイスシーンは迫力満点で、キム・シンと死神の圧倒的な力を見せつけられました。冷酷な表情とは裏腹に、ウンタクを守る姿はまさにヒーロー。二人の奇妙な共同生活にも少しずつ変化が現れ始め、互いにとってかけがえのない存在になりつつあるのを感じます。
特に印象的だったのは、ウンタクがキム・シンの胸に刺さった剣を目撃するラストシーン。彼女の純粋な想いが奇跡を起こした瞬間であり、今後の展開を大きく左右する重要な場面です。また、死神とサニーの出会いは、切ない運命を予感させ、二人の関係性の行方も気になります。
一方で、コミカルなシーンも健在で、キム・シンと死神のやりとりには何度も笑わせられました。特に、血が苦手なキム・シンが死神に馬の血で脅かされるシーンは、二人のキャラクターのギャップが際立っていて面白かったです。
つづく