初雪が舞い降りる中、ウンタクは剣を抜こうとするが、何故か見えるのに触れることができず、抜くことができない。キム・シンとウンタクは驚き、キム・シンはウンタクが鬼の花嫁ではないのではと疑い、ウンタクは呪いのようなもので、キスで解けるかもしれないと考える。そして、彼女はつま先立ちでキム・シンの唇にキスをする。二人は舞い散る雪の中、静かに立ち、ロマンチックな時間を過ごす。

家に帰ると、皆はキム・シンが生きて帰ってきたことに大喜びする。キム・シンは心の中で、29歳になったウンタクの姿を思い浮かべる。生き生きとしているが、傍にはキム・シンの姿はない。

サニーは道で当てもなく歩いていると、酔っ払いに絡まれる。サニーの後ろでずっと彼女を守っていた死神は、術を使って酔っ払いを吹き飛ばす。サニーはこの不思議な光景にまたしても驚く。

キム・シンとウンタクはデートをし、クレーンゲームで楽しく遊び、一緒に映画『釜山行』を観に行く。ところが、キム・シンは映画の中のゾンビに驚き、ポップコーンを投げ捨て、叫びながら逃げようとする。ウンタクは思わず笑ってしまう。

死神とサニーはデートを重ね、死神はサニーに名刺を求める。サニーは冗談めかして、自分の名刺は顔に書いてある、「美人」だと答える。死神はこの美しい女性の一挙手一投足に心を奪われ、不器用ながらも真剣に、飾り気のない愛情を伝える。ついにサニーの心を掴むが、死神は世間知らずにも、サニーにハンバーガーしかおごらない。

その夜、ウンタクは家に帰らず、キム・シンは心配でたまらず、ウンタクの携帯に電話をかけるが、既に電源は切られていた。彼は仕方なく、幽霊たちに鬼の花嫁を見なかったか尋ねる。

死神とドクファは家で、ドクファが偶然にもキム・シンが千年も保管していた絵巻物を見つける。それは千年前、キム・シンのために王に殺された妹の絵だった。絵巻物を見ながら、死神は知らず知らずのうちに涙を流す。この穏やかな顔立ちの女性は、まるで彼の心にずっと秘めていた最愛の人であるかのようだった。前世の記憶はないものの、彼は強い思いを抱く。彼は絵の中の女性を裏切ったのだ。

一方、サニーはフライドチキン屋で静かに座り、美しい顔で外の喧騒を眺めている。

キム・シンはウンタクを見つけ、一緒に街を歩く。ウンタクは自分の人生を振り返る。誕生日ケーキにロウソクを灯してくれる母親も、温かい家庭もなかった。でも今はキム・シンが傍にいてくれる。ウンタクは、最近キム・シンの様子がおかしい理由が分からず、彼に心を開いてほしいと願う。

目の前の純粋な少女を見て、キム・シンはウンタクを抱きしめる。彼は嬉しそうに笑うが、突然、胸の剣が激痛に襲われ、気を失いそうになる。そして、ウンタクは剣に触れることができるようになっていた。

第7話の感想

第7話は、トッケビとウンタクのロマンスが大きく進展する一方で、それぞれの過去や運命の影がより濃く浮かび上がる、切ないエピソードでした。

初雪のキスシーンは美しく、二人の想いが通じ合った瞬間を感じさせる名場面でした。しかし、ウンタクが剣に触れられないという事実は、二人の未来に不安を投げかけます。キム・シンの喜びと不安が入り混じった表情が印象的でした。

また、キム・シンが映画『釜山行』でゾンビに怯えるシーンは、彼の不死身の体と人間らしい感情のギャップがコミカルに描かれており、見ていて思わず笑ってしまいました。普段は堂々としているキム・シンの意外な一面が見られ、ウンタクとのデートシーンは全体的にほっこりとした雰囲気でした。

つづく