第13話、ソンジュンとユナの仲が深まる一方で、ソヒは不安を抱えていました。ソンジュンがいつかあの世へ行かなければならない時、ユナが悲しむことを心配し、ソンジュン自身も複雑な気持ちでした。そんな中、ホテルにユン・スンボムという財閥の御曹司が訪れます。ソヒは彼を見て、42歳にして後継ぎがいないことを知り、42年前の自身の辛い過去を思い出します。そして、ユン家が本当に断絶するのか確かめるため、ユン家を訪ねようと決意します。

チャンソンは、マンウォルを連れてサンチェスに謝罪に行きます。マンウォルは乗り気ではありませんでしたが、渋々同行します。サンチェスの恋人が三途の川を渡ろうとしているのを見て、マンウォルは自分がこの世を去った日を思い出し、複雑な心境になります。チャンソンはマンウォルのことをずっと覚えていると約束します。二人がホテルに戻ろうとした時、ソンジュンから電話があり、ソヒの復讐について知らされます。ソヒの恨みの根源は、ユン家が占い師に彼女の娘を「悪霊」だと決めつけ、生まれてくる子孫に悪影響があると恐れて、娘の墓を暴いたことにありました。その光景を目にしたソヒは、ユン家を断絶させると誓い、デルーナホテルに連れてこられたのでした。

ソヒはユン家の葬儀場に到著し、そこで亡くなった男性の婚約者を名乗る妊娠中の女性を見かけます。ユン家を断絶させたい気持ちと、母子を傷つけたくない気持ちの間で葛藤し、複雑な思いを抱えながらホテルに戻ります。チャンソンはマンウォルからもらったヘビ柄のスーツを著てソヒを慰め、ソヒは笑顔を見せます。マンウォルとキム・ソンビもチャンソンの行動を褒めます。

マンウォルはチャンソンを写真に収めようとしますが、既にスーツを著替えていました。少しがっかりしたマンウォルは、スーツを著てカルビタンを食べに行こうと提案しますが、チャンソンは断ります。二人が食事をしていると、偶然ソヒが恨んでいる妊婦に遭遇します。妊婦が急に気分が悪くなり、チャンソンはすぐに駆け寄って助けようとします。マンウォルはマゴシンに出会い、開店祝いの式典に招待され、チャンソンを最初の客として呼ぶように言われます。

一方、あの世行きのバスが出発準備を整えていましたが、何人かの地縛霊は犯人のチウォンが裁かれるまで成仏することを拒否していました。サンチェスがピザ屋で働いていると、チウォンが現れ、彼の肩を叩きます。サンチェスが物を拾おうとかがんだ時、コンロの上の水が沸騰しますが、間一髪で避けて軽傷ですみます。マンウォルは火傷の薬とろうそくを持ってきて、チウォンとミロのことを尋ねます。サンチェスはミロと新しい恋人の写真を見せますが、マンウォルは既に去っていました。

ユン家の長男の恋人、スジョンが急にお腹の痛みを訴え、長男はホテルに戻りソヒにチャンソンを呼んでくれるよう頼みます。ソヒは急いでコンビニに行き、倒れているスジョンを見つけます。娘を抱えて彷徨った日々を思い出しながら、ソヒは必死に感情を抑え、マンウォルに連絡してチャンソンにスジョンを病院に連れて行かせます。幸いにもスジョンと子供は無事でした。ソヒは複雑な気持ちになります。

ミロと新しい恋人ヨンウは映画を見に行く予定でしたが、ヨンウは仕事の都合で遅れてしまいます。チウォンが再び復讐するのではないかと心配したチャンソンは、映画館へミロを守りに行きます。ヨンウとチャンソンが相次いで映画館に入ると、チウォンの襲撃を受けます。危機一髪でマンウォルが駆けつけ、二人を助けます。かつての仇敵ヨンウと親友ミロが恋人同士になっているのを見て、マンウォルは様々な感情が込み上げます。チャンソンは、マンウォルがヨンウを誤って傷つけ、ヨンウがマンウォルへの愛を告白した後、彼女の剣で自害し、その結果マンウォルは多くの人を殺めてデルーナホテルで罪を償うことになった過去を知ります。

マンウォルは月霊樹の下でチャンソンに心の苦しみを打ち明けます。チャンソンはマンウォルを強く抱きしめ、ずっとそばにいると約束します。ソヒは熟慮の末、恨みを捨て、キム・ソンビにカクテルを作ってもらいます。

ユナとソンジュンはフロントで楽しそうに話していましたが、小さな男の子がホテルに来て母親を探し、夢で見た母親がいる場所を描いた絵を残していくことに気づきません。ソヒは男の子が人間の子だと気づきますが、すぐに姿を消してしまいます。チャンソン、キム・ソンビ、ソヒは男の子を探し始めますが、既にあの世行きのバスに乗っていることが分かります。チャンソンは全速力でバスを追いかけ、トンネルの中を走り続けます。

マンウォルも知らせを聞いて捜索に加わります。ついに男の子は無事に救出されますが、チャンソンはトンネルの中に閉じ込められてしまいます。マンウォルはためらうことなくチャンソンを探しに行きます。チャンソンはめまいを感じながらもトンネルを抜け出し、マンウォルと再会します。二人は強く抱き合い、深い愛情を確かめ合います。

第13話の感想

第13話は、様々な感情が交錯する、見応えのあるエピソードでした。ソヒの復讐劇、マンウォルとチャンソンの絆、そして新たな登場人物の登場と、盛りだくさんの内容で、あっという間に時間が過ぎました。

特に印象的だったのは、ソヒの葛藤です。42年前の悲劇を未だに抱え、ユン家への復讐心を燃やす一方で、目の前の妊婦と生まれてくる命を前に、母性本能が揺れ動く様子が繊細に描かれていました。チャンソンのさりげない優しさに触れ、ソヒが少しだけ救われたように見えたのも心に残りました。

マンウォルとチャンソンの関係も、さらに深まっていると感じました。マンウォルは、サンチェスの恋人の死を通して、自身の過去と向き合い、複雑な感情を抱きます。そんな彼女を、チャンソンは優しく包み込み、永遠に記憶にとどめておくことを約束します。二人の強い絆が、見ているこちらにも温かい気持ちを与えてくれました。

また、ラストシーンのトンネルでの出来事は、ハラハラドキドキさせられました。チャンソンが男の子を助けるために危険を顧みない姿、そしてマンウォルが迷わずチャンソンを助けに行く姿は、二人の深い愛情を象徴しているようでした。

つづく