ク・チャンソンは、元カノのミロに会うため半日休暇を取った。地下鉄で男の幽霊に出会い、ホテル・デルーナで最後の願いを葉えるよう説得しようとするが、幽霊はスターのキム・ジュンヒョンを見かけて追いかけてしまう。チャン・マンウォルは、チャンソンが夜に休暇を取り、自分の落としたイヤリングが機の上にあることから、彼が拾ってくれたのだと気づき、会おうとするが電話が繋がらない。そこでサンチェスに電話し、チャンソンがアメリカにいた元カノに会いに行ったことを知る。マンウォルはすぐにサンチェスを訪ね、ミロについて聞き出す。
チャンソンはミロがキム・ジュンヒョンのファンだと知っていたので、サインをもらってプレゼントしようと考えていた。サインを手に入れたところでマンウォルに会い、冷たく「タコちゃん」に会いに行ったのかと言われる。チャンソンはマンウォルの真意を誤解し、西海岸へタコを食べに行こうと誘うが、マンウォルはキム・ジュンヒョンが近くで番組収録をしていると聞き、会いに行く。しかし、ジュンヒョンは既に立ち去っており、マンウォルは落胆する。
マンウォルはホテルのオーナーの娘に、前世で善行を積んだから良い人間に生まれ変われたのであり、そうでなければ動物に生まれ変わると言って聞かせる。チャンソンはマンウォルに恐喝をやめるよう忠告し、さもなければ動物になると言う。マンウォルはホテルで1000年も働いたため、罪は償ったと仮論する。チャンソンは地下鉄で出会った幽霊の話を持ち出し、彼に優しくするよう頼む。マンウォルはチャンソンに、悪霊に憑りつかれないよう、幽霊とむやみに話さないよう注意する。
死神は13号室の女の幽霊が逃げ出したことに気づき、人間に危害を加えるのではないかと心配する。ある男性が会社の残業中に、不健全なウェブサイトのリンクをクリックし、画面から出てきた女の幽霊に首を絞められて殺される。キム・ユナはソンジュンにピアノを教えてもらうよう頼み、クラスメイトたちがピアノ室に押し入り、ユナに演奏を要求する。ソンジュンはユナが演奏を終えるのを手伝い、クラスメイトたちは去っていく。
チャンソンはマンウォルの更生を助けることを決意し、まずは14台ある車から3台だけ残し、残りは全て売却させる。また、財務帳簿を調べ、ホテルに宿泊する幽霊客への恐喝をやめさせ、質素な生活を送るよう要求する。チャンソンはマンウォルが従業員たちを率いて苦しい時代を乗り越えてきたことを知る。
俳優のユ・ウジンは時代劇の撮影中、王としての威厳が出せず撮影が中断される。「大王」を名乗る人物が現れ、ウジンは驚いて気絶する。この「大王」はホテル・デルーナに宿泊するパン・テウで、役になりきって抜け出せなくなっていた。マンウォルは全従業員を率いて「大王」を熱烈歓迎し、ソンジュンに「大王」が去るまで他の客を受け入れないよう命じる。チャンソンはこれらが大げさだと感じる。
その後、マンウォルは「大王」が本物の歴史上の人物ではなく、俳優のパン・テウだと気づき、激怒する。チャンソンはテウの願いを葉えるのを手伝うことを提案し、マンウォルは協力することに同意する。二人はサンチェスピザ店の従業員に扮して、撮影現場に食事を届ける。マンウォルはウジンが高額な出演料のために降板を考えていることを偶然知り、テウにウジンの役を代役させることを思いつく。マンウォルは王妃に扮してウジンを庭園に誘い出し、テウがウジンに憑依できるようにする。テウは無事に撮影をこなし、監督やスタッフから高い評価を得る。願いを葉えたテウは満足してウジンの体から去る。
ウジンはマンウォルに感謝し、出演料の支払いに同意する。チャンソンはこれに不満を持つが、マンウォルは気にせず、ユナを代わりに撮影現場の手伝いに行かせる。ユナがファストフード店でソンジュンにサンドイッチをご馳走している時、隣の男の怪しい行動に気づく。その後、男はトイレで女の幽霊の動画を開き、殺される。
マンウォルは一人でホテルの海辺に行き、誰にも邪魔をさせない。夕陽を再現し、過去の思い出に浸る。後からチャンソンが駆けつけ、キム・ジュンヒョンのサインを渡すと、マンウォルは大喜びする。チャンソンが約束を破ったのはジュンヒョンのサインをもらうためだったと知り、マンウォルの機嫌は良くなり、二人の間に新たな感情が芽生える。
第6話の感想
第6話は、マンウォルとチャンソンの関係性が少しずつ変化していく様子が描かれていて、とても心温まるエピソードでした。特に、マンウォルがチャンソンに冷たく接しながらも、実は彼の優しさに気づき、少しずつ心を開いていく様子が繊細に表現されていて、二人の今後の展開がますます楽しみになりました。
マンウォルは相変わらず高慢でわがままな振る舞いを見せますが、チャンソンと過ごす中で、少しずつ人間らしい感情を取り戻していく様子が印象的です。最初はチャンソンをただの従業員として見ていましたが、彼が自分のために奔走する姿を見て、次第に特別な存在として意識し始めるのです。キム・ジュンヒョンのサインを手に入れるために奔走するチャンソンの姿は、マンウォルの心を揺さぶり、彼女の中に眠っていた人間らしい感情を呼び覚まします。
また、このエピソードでは、マンウォルの過去についても少し触れられています。1000年以上もの間、ホテル・デルーナで罪を償ってきたマンウォルですが、チャンソンとの出会いをきっかけに、過去の自分と向き合い、新たな一歩を踏み出そうとする姿が感動的です。
つづく