チャン・マンウォルの夜、月霊樹の下で物思いに耽るチャン・マンウォル。彼女の記憶は、遠い昔の燕州城へと遡る。城壁の上で見張りをしていた護衛隊長のチョンミョンは、酒瓶を手にしたマンウォルが城門に入るのを見つける。姫のソンファとの挨拶もそこそこに、マンウォルの元へ駆け寄るチョンミョン。マンウォルはとっさに盗みに入ろうとしていたと嘘をつくが、チョンミョンは信じない。彼女の酒瓶を取り上げ、なぜ黙って去ってしまったのかと問い詰め、募る想いを伝える。

一方、現代では、キム・ユナが路上で倒れた男性が救急車で運ばれるのを目撃する。トイレで襲われたと聞き、心配になったユナは現場へ急ぐ。そこで、男性が落とした携帯電話を拾うが、冥府の使者(女性)に殺人犯と間違われ襲われてしまう。間一髪、別の使者(男性)が現れ、ユナは助けられる。使者たちは自分たちの正体と、ユナが他人の体に憑依している霊であることを告げる。ユナは恐怖に慄き、その場から逃げ出す。

同じ頃、マゴシンは冥府の使者たちに、ホテルデルーナの13号室に滞在する悪霊を早く見つけるよう指示を出す。

ホテルでは、雪崩で亡くなった男性の霊が冥府へ旅立とうとしていた。ク・チャンソンとチェ・ソヒが見送ると、ロビーで妻の姿を見つける。しかし、妻は別の男性の霊と腕を組んでいた。怒り狂った夫は妻の不貞を責めるが、妻は相手が初恋の人だと主張する。夫は逆上し、男を殺そうとする。止めに入ったチャンソンは突き飛ばされる。そこに、包丁と斧を持ったマンウォルが現れ、3人の霊に勝手に決著をつけろと言い放つ。3人は恐れをなし、おとなしくなる。

ソンジュンはチャンソンに邪気が憑いているのを見て、塩を撒くように忠告する。マンウォルの助けもあり、チャンソンは事なきを得る。その後、マンウォルがまたヨットを注文したことをメールで知ったチャンソンは、マンウォルに詰め寄り、注文を取り消すよう迫る。しかし帰宅後、ヨットはサンチェスがマンウォルに勧めたもので、さらにサンチェスがマンウォルにセクシーな男性たちを紹介したことを知る。チャンソンは紹介された男性たちにケチをつけながらも、サンチェスにマンウォルへの好意を見抜かれてしまう。

冥府の使者に襲われたユナは衰弱し、そこに若い死霊たちが憑依しようと近づく。ユナは悲鳴を上げ、ロッカールームに隠れる。奇妙な行動に、周りの生徒たちは怪訝な視線を向ける。そこにソンジュンが現れ、ユナを助け出し、人々の前で抱きかかえて保健室へ連れて行く。ユナの首の傷を見たソンジュンは、彼女が危険な目に遭ったと察する。

ユナはトイレで拾った被害者の携帯電話を警察に届け、問題の動画リンクを見つける。しかし、13号室の悪霊をおびき出せるのは人間だけ。マンウォルはチャンソンを囮にするよう提案するが、チャンソンは拒否する。しかし、悪霊が13号室の客だと知り、渋々承諾する。

チャンソンが動画リンクを開くと、部屋には誰もいない。マンウォルが転移して確認すると、そこは悪霊の怨念が生み出した仮想空間だった。マンウォルは悪霊が別の場所に潜んでいると確信するが、次の標的は誰なのか分からない。その頃、悪霊は新たな標的を選び、動画を見ていた男性が殺害される。妻と娘は恐怖に震える。

真相を突き止め、更なる犠牲を防ぐため、チャンソンは調査を開始する。13号室の客、カヨンの姉を見つけ、カヨンの生前の悲劇を知る。カヨンの動画が盗撮され、クラスメイトに拡散されたことで、彼女は苦しみ、命を絶った。カヨンは動画を拡散した全員を覚えており、復讐を誓っていた。当時、動画を投稿して利益を得ていたチョン・ウンソクだけがまだ生きていた。

チャンソンはウンソクの元へ向かう。マンウォルもこっそり後をつける。チャンソンはウンソクにホテルである人物に会うように言う(実際はカヨンの復讐を受けさせるため)。しかし、ウンソクは拒否する。マンウォルはウンソクを脅し、携帯電話を盗み、会社の監視カメラの映像を消去する。

チャンソンはウンソクの携帯で動画リンクを開くが、やはり誰もいない。ウンソクのPCで試そうとするが、マンウォルに止められる。その夜、ウンソクのPCに動画リンクが届く。カヨンは時間通りに現れたのだった…。

第7話の感想

第7話は、過去と現在が交錯するストーリー展開で、マンウォルの過去への郷愁と切なさがより深く描かれていました。特にチョンミョンとの再会シーンは、短いながらも二人の間の強い絆を感じさせ、マンウォルの孤独な魂を際立たせていました。

現代では、13号室の悪霊をめぐるサスペンスが加速。被害者が増えるにつれ、緊迫感が高まり、見ているこちらも息を呑む展開でした。悪霊カヨンの生前の悲劇を知り、彼女の復讐心に同情を禁じ得ませんでした。現代社会におけるネットでの誹謗中傷の恐ろしさを改めて考えさせられるエピソードでした。

また、ユナを巡るストーリーも大きな見どころでした。冥府の使者に襲われたり、死霊に憑依されそうになったりと、ユナの受難は続きますが、そんな彼女を助けるソンジュンの優しさに胸が温まりました。二人の関係性の変化にも今後注目したいです。

つづく