チャン・マンウォルは、かつて公主のソンアを婚礼の夜に殺した。そして千年後、ソンアはク・チャンソンの元恋人、ミロに転生していた。チャン・マンウォルはク・チャンソンがミロを呼び寄せたと思い込み、怒りに駆られ、邪気を使いミロを突き落とす。

ク・チャンソンはミロを助け、塩で邪気を払うように言うが、ミロはお守りのブレスレットを信じている。チャン・マンウォルはミロのバッグからスマホを盗み、ク・チャンソンとの遊園地での写真を見つけると、全て消去する。

一方、120歳のパク・フンジャの死期が近づき、死神が迎えに来る。チャン・マンウォルはパク・フンジャに、ひ孫の成長を見守るよう説得を試みるが、マゴに阻止される。マゴはチャン・マンウォルに生死に介入しないよう、そしてミロを傷つけないよう警告する。前世の記憶がないミロとチャン・マンウォルは、すれ違う。

ク・チャンソンは、チャン・マンウォルが過去の罪により現世に留まり、あの世にもこの世にも自由に生きられないことを知り、彼女を憐れみ、ワインを贈る。ミロはバッグを受け取り、ク・チャンソンとの写真が消えていることに気づく。

チャン・マンウォルはク・チャンソンに会いに行く。彼はミロを突き落としたことを責めず、優しく接する。二人は月を眺め、ク・チャンソンは共に困難を乗り越えようと約束し、チャン・マンウォルは温かい気持ちになる。

大雨の夜、医者の家でレコードが勝手に再生される。医者はレコードを壊そうとするが失敗し、学生時代のキョンアを見て気を失う。

ミロは最近の出来事に不安を感じ、ク・チャンソン家を出ることにし、サンチェスに旅費を借りる。チャン・マンウォルはチェ・ソヒとキム・ソンビに遊園地の建設地を選ばせ、ミロを招待する。同時に、キム・ユナにミロの監視をさせる。

ミロは医者の妻から助けを求められ、家を訪ねる。ソンジュンとキム・ユナも後を追う。ソンジュンはベランダの幽霊キョンアを見るが、キム・ユナのスマホには映らない。

ミロはク・チャンソンに、医者一家をホテルに泊めてほしいと頼む。ク・チャンソンは様子を見に駆けつけ、チャン・マンウォルもついていく。ミロがク・チャンソン家に泊まっていることを知ったチャン・マンウォルは激怒するが、ク・チャンソンの頼みで渋々家に入る。ク・チャンソンは医者一家から話を聞き、家が幽霊に憑かれていると判断する。その時、二階のレコードが鳴り始め、二人は上に向かう。キョンアはク・チャンソンに抱きつき、彼を恋人と思い込み、チャン・マンウォルを恋敵とみなす。ク・チャンソンはキョンアに合わせ、彼女の生い立ちを探ろうとする。キョンアは病気で外出できず、小説を書いており、多くのファンがいることがわかる。ク・チャンソンはキョンアをホテルに連れて行こうとするが、チャン・マンウォルはキョンアは医者の妄想が生み出した存在だと指摘する。キョンアを消すためには、キョンアの物語を書いた人物を見つけなければならない。

その時、医者の母が現れ、自分がキョンアを作り出した張本人だと告白する。彼女は見合い結婚で愛のない結婚生活を送っており、小説を書き始め、キョンアはその主人公だった。自分がキョンアを忘れればキョンアも消えることを知った老女は、キョンアに関する本やハガキを全て燃やす。ク・チャンソンは老女の孤独な姿に同情し、夕食を共ににする。

食事中、ク・チャンソンはチャン・マンウォルがミロと医者一家をホテルに招待したことを知り、慌てる。一方、ホテルに来たミロはチャン・マンウォルにブレスレットを外され、壊される。ミロの目の前には巨大な遊園地が現れ、様々なショーが幼い頃の楽しい記憶を呼び覚ます。チャン・マンウォルはミロをかつての写真を撮った場所に連れて行き、不幸な人間をプレゼントすると告げる。ミロは幼い頃の自分を見る。弟ばかり可愛がられる両親に遊園地に置き去りにされた自分。チャン・マンウォルは不幸な幼いミロを、この世に来るべきではなかったとミロに付きまとわせる。

駆けつけたク・チャンソンは、チャン・マンウォルがミロに呪いをかけたことを知る。ミロは涙を流し幼い自分に手を伸ばそうとするが、ク・チャンソンに抱きしめられ、幼いミロは消える。ク・チャンソンとミロは邪気にあたり倒れる。ミロは車の中で目を覚まし、キム・ユナに酔ったと言われ、家に送られる。チャン・マンウォルはク・チャンソンを助け、邪気を払う。

チャン・マンウォルは清との別れ、そしてソンアの策略で窮地に陥った過去を思い出す。彼女はヨンウが絞首刑にされるのを見ているが、何もできなかった…

第8話 感想

第8話は、チャン・マンウォルの過去と現在の苦悩が深く描かれた、切ないエピソードでした。千年もの間、過去の罪に囚われ続けるチャン・マンウォルの孤独と、ク・チャンソンへの想いが複雑に絡み合い、胸が締め付けられるようでした。

特に印象的だったのは、チャン・マンウォルがミロに呪いをかけるシーンです。ソンアへの憎しみ、そしてク・チャンソンへの独占欲が爆発したチャン・マンウォルの姿は、恐ろしくも哀れでした。同時に、前世の記憶がないミロが、ただただ訳も分からず恐怖に怯える姿も痛々しく、二人の対比がより一層チャン・マンウォルの残酷さを際立たせていました。

しかし、そんなチャン・マンウォルにも変化の兆しが見られました。ク・チャンソンからの温かい言葉や行動に触れ、少しずつ心を開き始めているように感じます。彼がミロを突き落としたことを責めなかった優しさ、そして共に困難を乗り越えようとする誠実さに、チャン・マンウォルも心を動かされたのではないでしょうか。

また、医者の家の幽霊キョンアのエピソードも心に残りました。愛のない結婚生活に絶望し、空想の世界に逃げ込んだ老女の姿は、現代社会にも通じる孤独を描いており、考えさせられました。

つづく