パク・ドンフンは同僚から、会議室でのイ・ジアンの発言が、真実とはいえ、一部の人間には自分に有利な証拠と捉えられていると聞き、複雑な気持ちになる。会長が現れた際、ドンフンは無意識にジアンを庇うような行動をとる。その優しさに触れ、ジアンは安堵する。ドンフンは上機嫌でジアンを送る途中、ジアンの足取りがいつもより遅いことに気づく。ジアンは別れ際、ドンフンにハグを求めるが、ドンフンはそれを断る。ジアンはドンフンの後ろ姿を見送り、しばらく立ち尽くす。

ドンフンと別れた後、ジアンはジュンヨンと会う。ジュンヨンはジアンを平手打ちし、辞職を迫るが、ジアンは断固として拒否する。その後、ジアンの携帯から自分の声が聞こえ、ジュンヨンはジアンを甘く見ていたことに気づく。

ユニは家でドンフンと話そうとするが、ドンフンの冷たい態度に戸惑う。一方、ジアンの発言により、ユン常務のチームは混乱に陥る。ユン常務はジアンを問い詰め、その後ドンフンを責める。部下の一人がジアンに恋をしていると発言し、事態を収拾しようとする。この unexpected な告白に皆が驚く中、ジアンは冷静に仕事を続ける。

ドンフンはユン常務に抗議しようとするが、部下に止められる。ジアンは再び同僚から陰口を叩かれるが、相手の秘密を暴露することで仮撃し、二度と関わるなと警告する。

ギフンは母に頼まれ、ドンフンに食事を届ける。ドンフンの家のドアに大きな穴が開いているのを見つけ、ユニに理由を尋ねる。ユニは最初は否定するが、追及され、自分の過ちを認める。ギフンが浮気の可能性を口にすると、ユニは黙り込む。ギフンは何かが起こったと察するが、信じたくない気持ちでいる。サンフンも二人の会話を聞き、何も言わずに立ち去る。

ギフンとサンフンは帰り道、無言で歩く。ギフンは最近のドンフンの変化を思い出し、胸を痛める。サンフンも涙を浮かべる。兄弟の強い絆が、ドンフンの苦しみを共有させる。

ドンフンは予定通りドンウンと会い、難東に薬を盛った人物の情報を得る。ジアンはそれを聞き、弟のギボムに連絡する。ギボムは二人で逃げることを提案し、ジアンは一日で仕事を片付けてから出発することに同意する。

ドンフンはユニから、兄弟たちがユニの不倫を知ってしまったと連絡を受ける。兄のクリーニング店に向かうと、ギフンとサンフンが酒を飲んでいた。ギフンがユニの相手を問い詰めようとした時、ドンフンはギフンを平手打ちする。ギフンは前回のドンフンの怪我は相手によるものだと考え、ドンフンに名前を呼ばれた時の様子を思い出し、兄のために復讐することを決意する。

ユラはギフンと連絡が取れず、友人たちはサンフンとギフンに連絡するが、二人とも応答しない。皆は三人で酒を飲んでいるのだろうと思い、深くは心配しない。

ユニの不倫問題について、サンフンとギフンは異なる考えを持つ。サンフンは自分の無能さを責め、ドンフンとユニに申し訳なく思う。ギフンは離婚を主張する。ドンフンは自分たちのように感情を爆発させることはせず、苦しみを内に秘めるとギフンは理解している。

家族の心配をよそに、ドンフンは自責の念に駆られながらも、全てうまくいくと自分に言い聞かせる。ユニはサンフンにドンフンの様子を尋ね、サンフンの言葉に涙を流す。ジアンは携帯越しにその様子を聞く。

ジアンはギボムから、ジュンヨンたちに居場所がバレたと連絡を受ける。ジアンはドンフンに最後のメッセージを送り、姿を消す。

第13話の感想

第13話は、重苦しい空気が全体を覆う、息苦しいエピソードでした。パク・ドンフンを取り巻く状況は、ますます悪化していきます。職場では、イ・ジアンを庇ったことであらぬ疑いをかけられ、家庭では、妻ユニの不倫が発覚し、兄弟たちも深く傷ついています。ドンフンは、降りかかる不幸に耐えながら、それでも家族を守ろうと必死にもがいている姿が痛々しいです。

特に印象的なのは、ドンフンがギフンを平手打ちするシーンです。弟の怒り、そしてその怒りの根底にあるドンフンへの深い愛情が、画面越しにも伝わってきました。ギフンは、不器用ながらも兄を想う気持ちが強く、だからこそ、ユニの不倫相手への復讐心に燃えるのでしょう。サンフンもまた、自分の無力さを嘆き、兄を支えられないことを悔やんでいます。三兄弟それぞれの苦悩が、見ている側にも重くのしかかってきます。

イ・ジアンは、ジュンヨンからの脅迫にも屈せず、ドンフンへの想いを胸に秘め、静かに戦っています。しかし、弟ギボムとの逃亡計画が闇礁に乗り上げ、彼女の未来もまた不透明です。ドンフンとジアン、互いに支え合いながらも、それぞれの苦境に立たされている二人の関係性が、今後どのように変化していくのか、目が離せません。

つづく