パク・ドンフンの機から商品券の入った封筒を盗み出したジアンは、借金取りのクァンイルに返済しようとします。しかし、クァンイルはジアンを簡単に解放するつもりはなく、弟のグァンイルにジアンを足止めさせ、商品券を盗品として警察に通報する計画を立てます。こうすれば、ジアンはより多くの金を返済する羽目になり、さらに大きなトラブルに巻き込まれることになります。封筒にドンフンの名前が書かれていることに気づいたジアンは、商品券を取り戻そうとしますが、グァンイルに阻まれます。

クァンイルが来る前に部屋から逃げ出したジアンは、罪悪感と不安でいっぱいです。グァンイルのそばにトラックがあることに気づき、とっさにトラックの荷物をクァンイルの車に落とします。車の警報音が鳴り響き、グァンイルとクァンイルが様子を見に来た隙に、ジアンは部屋に戻って商品券を取り戻し、逃走に成功します。

一方、ドンフンはジアンに電話をかけようとした矢先、会社監査室の人間に連れて行かれます。エレベーターに乗ろうとした時、ジアンがこちらに向かってくるのを見かけ、何か関係があると感じますが、監査室の人間に製止され、何も聞けません。小さな部屋に連れて行かれたドンフンは、自由を奪われ、携帯電話も没収されます。

同僚たちはドンフンの私物が片付けられていく様子を見て、噂話を始めます。ジアンは平静を装っていますが、内心は葛藤しています。商品券の入った封筒を新聞紙に挟んでゴミ箱に捨てますが、清掃員が封筒を見つけ会社に届け出たため、ドンフンはオフィスに戻ることができました。しかし、停職処分を受ける可能性は依然として残っています。

ドンフンは妻のユニに悩みを打ち明け、ユニは誰がドンフンを陥れようとしているのか疑い始めますが、それでも夫を慰めます。ユニはジュンヨンに電話で真相を尋ねようとしますが、ジュンヨンは言葉を濁し、会議を理由に電話を切ります。このことでユニの疑念は深まります。

会社では理事会がドンフンの処分について話し合っていますが、実は今回の事件の標的は常務のパク・ドンフンでした。名前が一字違いだったため、ドンフンがスケープゴートにされたのです。告発状にはドンウンの名前と役職がはっきりと書かれており、ドンウンは事態の深刻さを認識します。

ドンフンは退社後、ジアンと話し合おうと会社の入り口で待ちます。地下鉄でジアンに話しかけようとしますが、痴漢と間違われ、他の乗客に電車から突き落とされます。

ドンフンの兄弟たちは、この知らせを聞いて心配し、ジアンの行方を捜しますが、見つかりません。そんな中、ユン常務はドンフンを食事に誘い、巧みな言葉で辞職が最善の道だと説得しようとします。そして、より良い仕事を紹介すると約束します。ドンウンは事情を知ると、真相を暴露し、ユン常務を窮地に陥れます。

ジュンヨンはユニに電話をかけないように言います。この行動にユニは困惑します。実は、ジュンヨンはジアンに好意を抱き、アプローチしようとしています。会長は社内で起こっていることを知り、ドンウンたちの助けもあって、ドンフンは解雇されずに会社に残ることになります。ドンフンはドンウンにすべてを打ち明け、ジアンの行動が図らずも自分を救ったことを知り、感謝と罪悪感を感じます。

ドンフンはジアンに謝ろうと考えていると、ギフンがジアンの住所を見つけたことを伝え、ドンフンはさらに自分を責めます。ジアンは偶然ジュンヨンの携帯電話を拾い、ユニとの通話履歴がすべて残っていることに気づきます。そして、ユニの電話番号がドンフンのものだと知ります。ジアンは同情の眼差しでドンフンを見つめますが、ドンフンは後ろめたさから目を合わせることができません。

退社後、ジアンはドンフンを待っているように見えます。ついにドンフンは勇気を出してジアンを食事に誘いますが、断られます。ドンフンは兄弟たちにこれまでの経緯を話し、皆は安堵しますが、ジアンがドンフンに気があるのではないかと冗談を言います。ドンフンは否定しますが、それでもジアンに直接感謝を伝えようと決意します。

その夜、ドンフンはジアンから食事をおごってほしいというメッセージを受け取ります。ドンフンは急いで指定された場所に向かい、ジアンに直接感謝を伝えようとします。しかし、ドンフンはジアンがジュンヨンと手を組み、ドンフンとドンウンを会社から追い出す計画を立てていることを知りません。ドンフンは、相手が巧妙に仕掛けた罠に一歩一歩足を踏み入れていくのでした。

第2話 感想

第2話は、ドンフンとジアンの間に生まれた奇妙な繋がり、そしてそれぞれの苦悩がより深く描かれた回でした。ジアンのしたことは確かに違法行為ですが、追い詰められた状況と、それを利用しようとするクァンイルの卑劣さが際立ち、彼女への同情を禁じ得ません。盗んだ商品券を返しに来たにも関わらず、さらに追い詰められるジアンの姿は痛々しく、見ていて辛くなります。

一方で、濡れ衣を著せられたドンフンもまた被害者です。身に覚えのない罪で監査室に連行され、同僚たちの冷たい視線に晒される彼の苦悩は、見ているこちらも胸が締め付けられるほどでした。それでもなお、冷静さを失わず、事態の真相究明に努めるドンフンの誠実さが印象的です。

この二人の不運な出会いは、今後どのような展開を見せるのでしょうか。ジアンは罪悪感を感じながらも、ジュンヨンとの共謀によってドンフンを陥れようとしています。ドンフンはジアンに感謝の気持ちを抱きながらも、彼女が自分を陥れようとしていることに全く気付いていません。このすれ違いが、今後さらに大きな悲劇を生むのではないかと、不安を感じさせます。

また、ユニとジュンヨンの不倫関係も、物語に闇い影を落としています。ユニの不安と疑念、そしてジュンヨンの冷淡な態度は、今後の展開に大きな影響を与えそうです。

つづく