ウ・ヨンウは、ジュノに会いたくて事務所の前で待っていた。そこへ、依頼人の夫婦が訪ねてきた。夫の申イルスは、パク・ソンナム、ユン・ジェウォンとカジノで共同出資した宝くじで大当たりしたが、二人は当選金を独り占めしようとしているという。ミョンソク弁護士は違法カジノでの訴訟は難しいと話すも、妻のソン・ウンジがミョンソクの遠い親戚だと知り、弁護を引き受けることに。

ヨンウはカジノへ行き、申イルスから話を聞く。イルスは、ハン・ビョンギに宝くじを買ってもらったと言い、ビョンギも当選金を3人で分け合う約束を聞いたと証言する。しかし、ビョンギは不法滞在の朝鮮族であるため、裁判で証言することを拒否。イルスは報酬を提示するが、ビョンギは姿を消してしまう。

ミョンソクはヨンウに追加調査を指示。ヨンウは残業中、ジュノにビデオ通話をかけ、初めてこんなに会いたいと思ったと伝える。二度目の裁判では、チェ・ダヘが証人として出廷。ダヘは、ビョンギが3人のために宝くじを買い、当選金を分け合う約束を聞いたと証言する。しかし、被告側はダヘとイルスの関係を指摘し、証言の信憑性を疑う。ヨンウは、イルスがダヘにハートマークを送るのを目撃する。

一方、ミンウはテ・スミの情報を調べ、ヨンウと容姿が価ていることに気づく。ヨンウの父は、ヨンウに専属の精神科医を勧める。裁判の結果、被告は原告二人に当選金を支払うよう命じられる。イルスはヨンウに感謝し、商品券を渡そうとするが、ヨンウは受け取らない。イルスはウンジの手作りキンパをヨンウに食べさせ、離婚した場合の当選金の分配について尋ねる。

ヨンウは、スヨンに今回の件について相談するが、守秘義務のため、塩氏、胡椒氏、醤油弁護士に置き換えて話す。スヨンは、裁判官がどちらをより可哀想だと思うかだと話す。ヨンウはミョンソクにウンジへの助言を提案するが、ミョンソクは守秘義務を理由に拒否。ヨンウとジュノはウンジの店でキンパを買おうとするが、イルスが店を荒らしているのを目撃する。イルスはウンジの小言にうんざりし、ダヘとデートに出かける。

ヨンウとジュノはウンジを心配し、話を聞く。ウンジは、イルスが当選金で3億ウォン以上の車を買おうとしていると話す。ヨンウはわざと塩氏の話をして、ウンジに聞かせる。ウンジはイルスが当選金を渡すと約束したと訴えるが、ヨンウは証人が必要だと伝える。スヨンはイ・ジョンゴンとデートをするが、ジョンゴンが女性を騙してお金を巻き上げていると女性から聞かされ、その場を去る。

ウンジはハンバダに助けを求めに来る。夫から離婚を言い渡されたが、証人がいないため、ミョンソクは離婚専門の弁護士を紹介することしかできない。ジュノとヨンウはウンジを家まで送る。そこへ、新車に乗ったイルスが現れ、ウンジは逃げる。イルスはウンジを追いかけるが、トラックと衝突し、事故に遭う。ウンジはイルスの元へ駆け寄り、ヨンウはショックを受ける。ジュノはヨンウを抱きしめる。

ヨンウはジュノにイルスが亡くなったことを伝え、残りの11億ウォンの当選金と3億ウォンの死亡保険金はウンジと子供たちが相続すると話す。ヨンウはジュノに感謝し、ジュノはヨンウの専用のハグ椅子になると宣言。二人はキスをするところをクァンホに見られてしまう。ミンウはテ・スミに会い、テサンで働きたいと申し出る。テ・スミは人事部に連絡するように言うが、ミンウはヨンウと一緒に働いていること、そしてテ・スミの留学中にヨンウが生まれたことを知っていることを伝える。テ・スミは、ヨンウをハンバダから追い出せば、テサンで自分の部下になれるとミンウに持ちかける。

第11話の感想

第11話は、宝くじをめぐる人間模様と、ヨンウとジュノのロマンスが交錯する、見応えのあるエピソードでした。前半はコミカルな法廷シーンで笑いを誘いながらも、違法カジノや不法滞在といった社会問題もさりげなく描かれていました。特に、ハン・ビョンギの不安や葛藤は、移民問題の複雑さを改めて考えさせられます。

中盤からは、イルスの身勝手な行動と、ウンジの苦悩が描かれ、物語は一気にシリアスな展開へ。ヨンウは事件を通して、人の心の複雑さ、そして正義とは何かを改めて問われているようでした。塩氏、胡椒氏、醤油弁護士の例え話は、ヨンウらしいユニークな表現で、視聴者にも分かりやすく倫理的なジレンマを伝えていました。

そして、クライマックスの事故シーン。あまりにも突然の出来事に、思わず息を呑みました。ヨンウのショックを受けた表情、ジュノの優しく包み込むようなハグ。二人の関係性がより深まった瞬間でもありました。

つづく