キム・ジョンジュは娘のキム・ファヨンと、テヒョン建設社長の息子ホン・ジヌクの結婚式が大邱ホテル(テヒョン建設社長の叔父が経営)で盛大に行われたが、費用2億3千万ウォン、招待客1000人という式典で、ファヨンのウェディングドレスがずり落ちて恥をかいたと訴えた。ホテル側は全額返金と1000万ウォンの宿泊費弁償を申し出たが、ジョンジュは10億ウォンの賠償を要求。ハン・ソニョン弁護士は慰謝料は高額にならないと説明するが、ジョンジュはテサン法律事務所も同じだと批判。ソニョンは考え直して、努力する姿勢を見せた。
チョン・ミョンシク弁護士はチェ・スヨンとクォン・ミヌに、ホテルでウェディングドレスを試著して問題点を探るよう指示。同時にウ・ヨンウとイ・ジュノには新郎新婦に会うよう指示するが、スヨンはジュノと一緒に行きたいと言い出した。ヨンウとミヌはファヨンに会い、話を聞く。ファヨンは、ジヌクの祖父ホン・ジュミョンが以前教会の長老で、自分が伴奏をしていたことからジヌクを紹介されたが、祖父がファヨンの背中の観音菩薩の刺青を見て破談にしたと語った。
ファヨンは式の朝、ドレスが緩くなっていることに気づき、スタッフには痩せたと言われたが実際は痩せていなかった。また、招待客は父親が選んだため、友人は誰も出席していなかった。ヨンウは、ファヨンが夫との写真を床に置き、指輪をテーブルに置いていることに気づき、夫を愛しているのか尋ねる。ジヌクは、結婚式後ファヨンが精神科に通院しており、二人は連絡を取っていないと明かした。
スヨンとジュノがドレスを試著しに行こうとした時、スヨンが腹痛を起こす。ヨンウがスヨンにズボンを届けに行くが、スヨンはヨンウに代役を頼む。ヨンウは仕方なくジュノとドレスの試著に行き、ファヨンと同じドレスを指定する。チーム長はカン・ジヘに手伝いを頼むが、ジヘは直前にパンを買いに言われていた。ジヘはトイレで、ペ・ジュヒがドレスの件で解雇されたことを話しているのをスヨンに聞かれてしまう。スヨンはすぐにジュノに連絡した。
ジュノはジヘにジュヒの連絡先を聞こうとするが、上司に呼び出される。しかし、ウェディングドレスを著たヨンウの姿に目を奪われ、満面の笑みを浮かべるヨンウに見とれてしまう。ミヌは、医師に結婚式後のPTSDがファヨンの破談の原因だと証言してもらおうとするが、医師は拒否する。ジュノはヨンウに、今後昼休みだけクジラの話をして、それ以外の時間は他の話をしようと提案。二人はジヘからジュヒの連絡先を聞こうとするが、ジヘはジュヒがすでに海外へ出国したと告げる。
裁判で、ジヘは証人として出廷し、ファヨンがドレスが緩くなったと言っていたこと、結婚式後にドレスがすり替えられていたこと、元のドレスをジュヒが誤って破いてしまい、別のドレスで代用したこと、チーム長がジュヒを解雇し、他の人にも口止めしたことを証言する。相手側の弁護士は、ファヨンがウェブサイトに「結婚式が台無しになって良かった。婚約解消まで我慢すれば、愛していない人と結婚しなくて済む」と投稿していたことを指摘する。
ファヨンは、結婚すれば相手側のトゴク洞の土地が手に入ると父親が喜んでいたが、実際はジヌクもお互いに関心がなかったと語り、これからの人生をどうすればいいのか分からず泣き出す。ヨンウは、土地を特別損害として請求すれば高額の賠償金が得られることを思いつき、ミョンソクはヨンウに意見書の作成を指示する。
ジョンジュは相手側の土地が332億ウォンの価値があると知り、ソニョンは332億ウォンを請求できると説明。ホテル側は和解を申し出て、ジョンジュは希望額を提示できる。ソニョンは33.2億ウォンから交渉を始めることを提案する。ヨンウは意見書を提出し、ジョンジュは大喜びするが、ファヨンは納得せず、父親にこれ以上はやめてほしいと訴える。ジョンジュはファヨンを無視し、ファヨンはヨンウに訴訟を取り下げる方法を尋ねる。
裁判で、ホテル社長はファヨンに土地を贈与すると約束したことを認める。裁判官は訴訟目的の変更を認めるが、ファヨンは突然訴訟の取り下げを申し出る。ジョンジュは激怒する。ファヨンは自分の人生だと主張し、自分は仏教徒で法名はポドゥクシムだと明かす。すると一人の女性が現れ、ファヨンはその女性の手を取り、彼女と結婚して出ていくと宣言する。実は結婚式の時、ファヨンはこの女性を見てためらい、ドレスがずり落ちてしまったのだった。
ソニョンは皆に食事をご馳走し、ジョンジュが新しい案件を依頼してきたと報告する。ヨンウは父親に、もし自分が結婚したら、大人の女性として一人でバージンロードを歩き、ブーケは父親に投げると話す。テサン法律事務所の代表弁護士であるテ・スミが突然辞任。部下はジョンジュが案件をワンヤン法律事務所に移したと報告し、ヨンウの意見書を見せる。スミはヨンウの発想が面白いと感じた。
第2話感想
第2話は、結婚式でのハプニングという一見コミカルな出来事から、現代社会における結婚観や個人の選択といった深いテーマへと切り込んでいく秀逸なエピソードでした。花嫁のウェディングドレスがずり落ちてしまうという衝撃的なシーンから物語は始まりますが、その背後には、親の期待、 societal pressure、そして何より自分自身の人生をどう生きるかという花嫁の葛藤が繊細に描かれています。
特に印象的だったのは、キム・ファヨンが抑圧された環境の中で、本当の自分自身と向き合っていく過程です。父親の支配的な態度や周囲の無理解に苦しみながらも、最終的に自分の愛する人と共に生きる道を選ぶ彼女の姿は、観る者に勇気を与えます。また、ウ・ヨンウが、自閉スペクトラム症を抱えながらも、弁護士として事件の真相を解き明かしていく様子は、今回も非常に魅力的でした。彼女の独特な視点と洞察力は、事件解決の鍵となるだけでなく、私たちに新たな気づきを与えてくれます。
一方、イ・ジュノとの関係性も少しずつ変化していく様子が描かれており、今後の展開が楽しみです。クジラの話だけでなく、他の話題も共有しようとするジュノの提案は、ヨンウへの配慮と好意が感じられ、二人の関係がどのように深まっていくのか期待が高まります。
つづく