トン・イルとトン・イはカンファ島に住む弟のトン・サムを訪ね、土地収用補償金100億ウォンの分配について話しました。贈与契約書を見せ、法的には年長者の方が多く貰えると主張し、長男5割、次男3割、末っ子2割の分配を迫り、トン・サムは契約書にサインさせられました。
トン・グラミはウ・ヨンウの家を訪れ、父親が騙されたと訴えました。20億ウォンを受け取ったトン・サムが税金を支払うと約束したものの、実際の税額は22億6千万ウォンで、さらに2億6千万ウォンを支払わなければならないことが分かりました。ヨンウに助けを求めますが、ヨンウは既に弁護士を辞めたと説明し、代わりに他の弁護士を紹介すると申し出ます。クォン・ミヌは二人をカンファ島へ連れて行き、契約書を取り戻そうとします。
ヨンウは、いじめられていた過去を思い出します。父親は彼女をカンファ島に転校させましたが、そこでも「低能児」とからかわれ、教師に平手打ちされるなど、いじめは続きました。そんなヨンウを助けたのが、変わり者と呼ばれていたトン・グラミでした。ヨンウはグラミに寄り添い、一緒にいると安全だと感じると言います。グラミが何かメリットがあるのかと聞くと、ヨンウは友達になれると答えました。
三人はトン・サムの家を訪ねます。ヨンウは契約書は法的に有効だが、法律は改正され、今では全ての子供は平等に相続できると指摘します。トン・イルの行為は詐欺であり、契約書は無効にできると主張します。ヨンウはグラミにハンバダでチョン・ミョンシクとチェ・スヨンに相談するよう勧めますが、ミョンソクは勝訴は難しいと断ります。証拠がないため、ヨンウ自身に説明を求めます。
グラミはミヌに好意を抱き、一緒に食事をします。ヨンウは寿司屋の製服姿でハンバダに駆け込み、スヨンかミヌに助けてほしいとミョンソクに頼みます。ミョンソクは、ヨンウが辞職理由も告げずに無断欠勤したことを責め、この事件を担当するように指示します。辞職の話は後回しになりました。ヨンウは、機の上にあったスヨンのプレゼントをゴミ箱に捨ててしまいます。
裁判が始まり、トン・イルは発言を否定し、トン・イも兄の発言を認めません。裁判官は証拠の提出を求めます。妻は、村長のチン・イが聞いていたかもしれないと証言します。チン・イは、靴紐を結んでいた時に偶然聞いたと証言し、一同は歓声を上げます。グラミはスヨンに、ヨンウをロクソル島にデートに連れて行くように頼みます。
スヨンはヨンウを海辺に連れて行き、夕日を見ながらなぜ辞職したのか尋ねます。ヨンウは、自分は弁護士なのに、他の人からは自閉症の人間として見られ、自分と同じ側に立つと負けると言われます。スヨンは、ヨンウと同じ側に立つと宣言します。ミヌはミョンソクに、ヨンウが無断欠勤したのに罰せられていないのはおかしいと訴えます。ミョンソクは、自分が辞表を処理していないのが原因だと説明し、ミヌはヨンウが特別扱いされていると感じます。ミョンソクはヨンウの優秀さを認め、ミヌに見習うように言います。
裁判で、チン・イは証言を翻し、何も聞いていないと発言します。一同は唖然とします。命日、トン・サム一家が法廷に現れます。グラミとトン・サムは彼らを罵り、暴行を受けます。妻はすぐに警察に通報します。裁判で、ヨンウは相手が犯罪行為を行った場合、贈与は取り消せると主張します。相手の弁護士は、それは犯罪の誘導だと仮論しますが、ヨンウは証拠の提出を求めます。ミョンソクはヨンウの働きを称賛します。スヨンはヨンウを大会議室に連れて行き、壁に飾られたクジラの絵を見せます。ヨンウは感動のあまり涙を浮かべます。
トン・イルとトン・イはハンバダを訪れ、トン・サムとグラミに跪いて謝罪します。彼らは貪欲さに目がくらんでいたと仮省します。トン・サムは、弁護士から100億ウォンは全て自分のものだと言われたが、兄たちと同じになりたくないと語り、税金を支払った後、残りを均等に分配することを決めます。一人あたり約20億ウォンになります。ヨンウは三人にサインを求め、グラミはヨンウを抱きしめ、感謝の気持ちを伝えます。
ヨンウはミョンソクを訪ね、復職したいと申し出ます。ミョンソクはそれを承諾し、ヨンウは嬉しそうに名札を掛け直します。数ヶ月前、テ・スミはクォン・ミヌを訪ね、娘が不採用になった件について話していました。ヨンウをハンバダで雇うように頼み、ミヌはヨンウが自閉症で半年も無職であることを伝えます。スミは、ヨンウのような優秀な人材を採用しないのはハンバダの損失だと主張しました。
第4話 感想
第4話は、ウ・ヨンウの過去、そして彼女の人間関係がより深く描かれた感動的なエピソードでした。特に、幼少期のヨンウとグラミの出会いは、ヨンウにとってグラミがどれほど大切な存在なのかを理解する上で重要なシーンでした。いじめという辛い経験の中で、ヨンウにとってグラミは唯一の味方であり、心の支えだったのでしょう。
今回の事件は、相続問題という普遍的なテーマを扱いつつ、ヨンウの弁護士としての成長、そして人間としての成長も同時に描かれていました。難しい裁判の中でも、ヨンウは持ち前の洞察力と知識で事件解決の糸口を見つけ、周囲の人々を巻き込みながら、正義を貫こうとする姿は、まさに「天才肌」という言葉にふさわしい活躍でした。
また、スヨンとの関係性の変化も注目すべき点です。ヨンウの不器用ながらもまっすぐな想いに、スヨンは徐々に心を開いていく様子が描かれており、二人の今後の関係性がどう発展していくのか、期待が高まります。
つづく