暗い路地の奥にある一軒家に引っ越してきた脚本家のソネ。静かな場所で執筆活動に専念したいものの、予算の都合でこの家を選んだ。家の中には修理中の部屋があり、毎晩のように電気が消え、その部屋だけが明るく光っている。高校生・ジウンは、夜な夜な歌を歌いながら路地を通り、ソネを苛立たせる。ソネはジウンに大声で文句を言うが、逆に彼を怖がらせてしまう。

集中治療室では、アルコール中毒でせん妄状態の患者がベッドを占めている。患者の家族は回復を祈りながら待機しているが、医師は患者の生存意誌次第だと告げる。トイレに行った看護師・ヨンジは、家族に詰め寄られ、意識のない患者の生存意誌はどこから来るのかと問い詰められる。ヨンジは自身も集中治療室に入った経験を語り、母親の祈りと意誌が支えになったと話す。待つことだけが出来ることだと。しかし、家族はドアを叩き続け、トイレに侵入しようとする。その家族もまた”他人”だったのだ。

雨の降る夕暮れ、下校中のヒョンジュは、照明店へ続く路地で赤い靴のヘウォンに遭遇し、傘を差し出す。しかし、ヘウォンの髪は伸び続け、巨人に変貌する。彼女は”他人”だった。ヒョンジュは恐怖に慄き、照明店へ逃げ込む。店主はヒョンジュを帰宅させ、サングラスを外してヘウォンを睨みつけ、彼女を立ち去らせる。一方、ジウンは長い爪のジヨンに出会い、傘を差し出しながら一緒に照明店へ向かう。

なかなか修理が終わらない部屋の電気。ソネは懐中電灯でシャワーを浴びるが、排水溝に大量の自分のものとは思えない髪が詰まっていることに気づく。ドアは勝手に閉まり、電気が点滅する。この家には、巨大な女の姿が見え隠れしている。恐怖に駆られたソネは、部屋から逃げ出そうとするが、ドアが開かない。ちょうどその時、近くを通りかかったジウンは、ジヨンの爪が伸びていることに気づき、恐怖で逃げ出す。しかし、ジウンの足にも異変が起きており、どこへ逃げても同じ場所に戻ってきてしまう。ソネとジウンは、この家に閉じ込められてしまう。

その頃、ジヨンは一人で照明店に到著していた。彼女のスーツケースからは血が滲み出ている。そして、刑事のソンシクも照明店にやってくる。

第2話の感想

第2話は、不気味さと緊張感が増し、ますます物語に引き込まれました。前話の謎めいた雰囲気をさらに深化させ、新たな恐怖要素が加わったことで、視聴者をより不安な気持ちにさせることに成功しています。

特に印象的だったのは、ソネとジウンがそれぞれ異なる”他人”に遭遇するシーンです。ソネが自宅で体験する不可解な現象は、見えない恐怖を見事に表現しており、排水溝に詰まった髪や勝手に閉まるドアなど、日常的なものが恐怖の対象へと変わることで、よりリアルな恐怖を感じさせます。一方、ジウンが遭遇するジヨンの異様な姿も、不気味さを際立たせています。それぞれの恐怖体験が並行して描かれることで、物語全体の緊張感が高まり、今後の展開への期待感が増幅されます。

また、照明店の存在も重要な役割を果たしています。店主の謎めいた言動や、”他人”を追い払う能力は、この場所がただの商店ではないことを暗示しています。照明店が今後どのように物語に関わっていくのか、そして店主の正体は何なのか、非常に気になるところです。

つづく