江陵行きのバスの中で、殺人犯を捕まえた刑事のソンシク。しかし、逮捕の瞬間、犯人は殺されたはずの女性がバスの中にいるのを見てしまう。ソンシクの手はなぜか黒ずみ、ライターの火もつかない。妻との幸せだった日々を思い出す。

翌日、ソンシクは事件の書類を整理するが、女性の遺体が見つからないため、事件を閉じることができない。ライターにオイルを入れても、火はつかないまま。高齢男性の急性心筋梗塞による死亡の報告を受け、現場へ。しかし、死者の表情があまりにも穏やかで、テレビは老人が見慣れない画面で止まっていたりと、不審な点が多い。ソンシクは独自に捜査を開始し、以前訪れたチャジャンミョン屋の店主を疑い始める。

一ヶ月後、バイクに追われ「助けて!」と叫ぶ女性。ソンシクは駆け寄り、女性を突き飛ばし、犯人のヘルメットを外すと、やはりチャジャンミョン屋の店主だった。格闘中、店主の目が猫のように光っていることに気づく。追われていた女性は、ソンシクが探していた被害者本人だった。

ソンシクは照明店へ行き、猫目の犯人と対峙する。ジヨンが歩いた場所に数滴の血痕が残っていることに気づく。ジヨンは「数日前から体調が悪く、雨宿りのために入っただけ」と淡々と話す。ソンシクは自分の上著をジヨンに貸す。店主はソンシクに「なぜこんな場所に?」と尋ねる。

第3話 感想

第3話は、不可解な事件と謎めいた登場人物たちに引き込まれる、息詰まる展開でした。冒頭からバスの中での逮捕劇という衝撃的なシーンで始まり、その後も次々と奇妙な出来事が起こり、視聴者を混乱と好奇心の渦に巻き込みます。

特に印象的なのは、ソンシク刑事が事件の真相を追い求める中で、自身の変化に気づいていく過程です。黒ずんだ手、火のつかないライター、そしてフラッシュバックする妻との記憶。これらは、彼が普通ではない何かに巻き込まれていることを暗示しており、今後の展開への不安と期待を高めます。

つづく