照明店の店主、ウォニョンは自身の物語を刑事に語り始めた。

地震で瓦礫の下敷きになったウォニョンと娘。娘は瓦礫に挟まれ、ウォニョンは助けを求めてこの照明店へ辿り著いた。当時の店主の女性は、もう手遅れだと告げ、残りは娘自身にかかっていると突き放した。

助けを求められず、店を壊そうとしたウォニョンを、しかし、女店主は猫のような眼差しで眼鏡を外し、彼を制止した。その瞬間、ウォニョンは自分が既に死んでいることに気づき、瓦礫の中では娘だけが飴を舐めながら生き延びていることを知った。

娘が生きる光を見つける手助けをするため、ウォニョンは女性と取引をし、今の照明店の店主になったのだ。

ウォニョンは「死後の世界」について語り続ける。ここでは生きている人間が幽霊のように彷徨っているように見える。彼らは、不幸な出来事で人生を全うできなかった者や、自身の死を受け入れられない者たちだ。

集中治療室には新しい看護師、ブヨンが配属され、ヨンジから患者たちの紹介を受ける。最初の患者、ビョンジンは山で低体温症で倒れ、捜索犬が体を温め、吠え続けて救助隊に知らせたことで一命を取り留めたが、その犬は命を落とした。

死後の世界で、ビョンジンは再び犬の吠える声で目を覚まし、路地裏で犬を追いかける。そこで彼は、体に木の枝が刺さった捜索犬の姿をはっきりと見て、自分が死にかけた時のことを思い出した。

二人目の患者、ヒョンジュは頭に重傷を負い昏睡状態にある。母、ユヒに守られたおかげで緻命傷は免れたが、ユヒは命を落とした。死後の世界で、ユヒは家から出て、ヒョンジュのための電球を探しに出かける。

三人目の患者、ソネは、手術のために医師が亡くなった恋人、ヘウォンの腕を無理やり引き離した。死後の世界で、二人はベッドの上で抱き合っている。ヘウォンはソネに、早く照明店で電球を買ってくるようにと促す。

四人目の患者、ウォンチョルは最も長く入院している患者で、ヨンジは彼に音楽を聴かせて励ましている。五人目の患者、ジウンのベッドの下には、ヨンジがバスケットボールを置いている。死後の世界で、運転手のスンウォンがジウンを見つけ、謝罪し、彼を背負って照明店へと連れて行く。

ウォニョンは刑事に、自分はまだ生きており、既に自分の光を見つけたのだと告げる。刑事は、その光がライターであることに気づき、集中治療室で意識を取り戻す。続いてビョンジンも捜索犬に導かれ、自分の電球を見つける。ジウンもまた電球を見つけ、ウォニョンは二人に「もう会うことはない」と微笑みかける。

第7話の感想

「照明店の客たち」第7話は、生と死、そして希望を繊細に描いた感動的なエピソードでした。ウォニョン自身の物語を通して、死後の世界とその住人たちの存在が明らかになり、視聴者は彼らの未練や後悔、そして愛する人への想いに深く共感させられます。

特に印象的なのは、それぞれの患者と彼らを取り巻く人々の物語です。ビョンジンと彼を救った捜索犬の絆、ヒョンジュと母・ユヒの深い愛情、ソネとヘウォンの切ない別れ、そしてウォンチョルとジウンへのヨンジの温かい眼差し。それぞれの物語が丁寧に描かれ、視聴者の涙を誘います。

死後の世界は暗く絶望的な場所として描かれることが多い中、このドラマでは、人々が光を見つけるための希望の場所として描かれています。照明店は、まさにその象徴であり、ウォニョンはそこで人々を導く存在として重要な役割を担っています。

ラストシーンで、刑事が意識を取り戻し、ビョンジンとジウンもそれぞれの光を見つける場面は、希望に満ち溢れており、視聴者に温かい感動を与えます。ウォニョンの「もう会うことはない」という言葉は、彼らがそれぞれの人生へと歩み始めたことを示唆し、深い余韻を残します。

つづく