ペク・ヒョヌは興奮を抑えきれず、ホン・ヘインを抱きしめ、謝罪を繰り返した。突然のことに驚くホン・ヘイン。彼女は余命3ヶ月であることを告げ、もし自分がその時まで生きられなければ、ペク・ヒョヌも後を追ってほしいと話す。ペク・ヒョヌは慌てて話題を変え、彼女の体調を熱心に気遣う。

仕事のことで口論になった矢先、ホン・ヘインは病院から電話を受ける。彼女は稀な腫瘍を患っており、手術は不可能だという。ペク・ヒョヌに付き添ってほしかったが、彼はまだ怒っていたため、ホン・ヘインは一人で病院へ行き再検査を受ける。普段から健康に気を遣っている自分が腫瘍にかかるとは信じられず、単なる一時的な物忘れだと思っていたのだ。医師から、霧状に脳に広がる腫瘍が原因で、幻覚が起こることがあり、今は薬で症状を抑えるしかない、と告げられる。

ペク・ヒョヌは事実確認のため、ホン・ヘインの再検査に同行することを申し出る。その夜、ペク・ヒョヌはぐっすり眠り、悪夢が終わる、と考える。離婚を選ばなくても、ホン・ヘインが3ヶ月後にいなくなるのを待つという解決策があると。目覚めた後、無意識にホン・ヘインの様子を確認し、息をしていないのではないかと一瞬慌てる。

ホン・ヘインはペク・ヒョヌにこの事を秘密にするよう頼む。キャリアの絶頂期に、このようなことでホン・マンデの前でのイメージを損ないたくないのだ。一方、ホン・スチョルは投資事業に失敗し、妻と共にホン・マンデに報告に行く。しかし、80億ウォンの損失を知ったホン・マンデは、妻の従兄弟の失策だと責め、ホン・スチョルはパニック発作を起こし入院してしまう。

この話を聞いたホン家の母は、ペク・ヒョヌがわざと告げ口したと思い込み、怒って洪家を訪ねる。ちょうどホン・ヘインに会い、事情を知らない彼女がペク・ヒョヌをかばうも、ホン家の母は彼女の気持ちを無視し、このままでは済ませないと告げる。

ヤンギは豪門で苦労するペク・ヒョヌを不憫に思い、離婚訴訟の支援を申し出る。ペク・ヒョヌは離婚しないと言い、ホン・ヘインの病気のことをヤンギに打ち明ける。ヤンギは彼のために喜び、ホン・ヘインがペク・ヒョヌに遺産を残さないように遺言を書いていると聞き、この3ヶ月で愛で彼女を感化し、遺言の内容を変えるよう提案する。

ペク・ヒョヌは口では現実的ではないと言うものの、翌日には結婚記念日のプレゼントだと花束をホン・ヘインに贈る。夕食時には自らホン・ヘインにエビの殻を剝き、お手伝いさんたちを驚かせる。会社でもペク・ヒョヌのホン・ヘインへの献身的な振る舞いは皆を戸惑わせる。ホン・ヘインもペク・ヒョヌの変化を感じ、何か企んでいるのではないかと疑う。

ペク・ミソンは客の髪をセットしながら、村の人々が離婚の噂話をするのを聞き、怒りを募らせる。ペク・ヒョヌが離婚するかもしれないと考え、家族会議が開かれる。夕食の席で、ホン家の母はホン・ヘインに訴状を受け取るように言い、二人は口論になる。ペク・ヒョヌは立ち上がり、ホン・ヘインをかばって彼女を連れ出し、その場を去る。

ホン・ボムジャは出所後、前夫の結婚式に乱入し、警察に連行されそうになる。ペク・ヒョヌは仮釈放中に軽率な行動をとらないよう彼女を諭す。モ・スリに恨みを持つホン・ボムジャは、ホン・マンデにも食ってかかる。ホン・マンデは、いい歳していつになったら分別を持つのかと、ホン・ボムジャの行動に頭を悩ませる。彼はモ・スリと囲碁を打ち、負けたホン・マンデはモ・スリに一つ願いを葉える約束をする。

ホン・ボムジャはホン家の母にホン・ヘインへの攻撃をやめるよう説得するが、ホン・スワンの死を思い出すホン家の母は、どうしてもホン・ヘインを許せない。ペク・ヒョヌは腫瘍について調べているうちに寝落ちし、それを見たホン・ヘインは、彼が自分の病気を心配してくれていると思い込み、生きようと決意を新たにする。

ホン・ヘインはハレッツィーナを導入しようと、創業者のヘルマンが韓国に来ていることを知り、単身で会いに行く。しかし、宴席でライバル会社のロイヤル百貨店のウンナに、一人ぼっちで友達もおらず、ペク・ヒョヌとの夫婦仲も冷え切っていることを皮肉られる。会場で、今はヘルマンの側近として活躍するユン・ウンソンに会い、言葉を交わす。プライドの高いホン・ヘインだが、ユン・ウンソンにヘルマンを紹介してくれるよう頼む。

ペク・ヒョヌに連絡が取れず、ヘルマンにどう接触すればいいのか途方に暮れていたホン・ヘインの前に、ペク・ヒョヌが突然現れ窮地を救う。ヘルマンはペク・ヒョヌの容姿を褒め、ホン・ヘインは面目を保つ。ユン・ウンソンはペク・ヒョヌが一人になったところを見計らい、自ら近づき、かつてホン・ヘインと親密な関係だったことを明かす。ペク・ヒョヌは内心憤慨し、ユン・ウンソンがホン・ヘインと結婚していれば、自分はこんな苦労をしなくて済んだのに、と考える。

ホン家の母はユン・ウンソンがホン・ヘインの同級生だと知り、訴状を盾に、家族の狩猟会にユン・ウンソンを連れてくるようホン・ヘインに迫る。美容院の金さんはわざと危険なルートをホン・ヘインに指示し、ホン・ヘインは実力を証明するために一人で奥深くまで進んでしまう。そこで危うく猪に襲われそうになるが、ペク・ヒョヌが間一髪で猪を仕留め、彼女を救う。

第2話感想

第2話は、ホン・ヘインの余命宣告という衝撃的な事実が明らかになり、物語が大きく動き出した回でした。これまで冷え切っていたペク・ヒョヌとホン・ヘインの関係にも変化が生じ始め、今後の展開が非常に気になります。

特に印象的だったのは、ペク・ヒョヌの豹変ぶりです。ホン・ヘインの余命を知り、当初はそれを好機と捉えていましたが、次第に彼女の体調を気遣う素振りを見せるようになります。これは本当に心からの変化なのか、それとも遺産目当ての打算なのか、彼の真意が読めず、今後の行動に目が離せません。

一方、ホン・ヘインは病気を抱えながらも、仕事への情熱を失わず、ハレッツィーナ誘緻に奔走する姿が描かれています。周囲からの冷たい視線や、ライバル会社からの嫌がらせにも屈せず、強く凛とした彼女の姿は、まさに「涙の女王」の名にふさわしいと感じました。

また、ペク・ヒョヌとホン・ヘイン、そしてユン・ウンソンという三角関係の再燃も今後の波乱を予感させます。ユン・ウンソンの登場により、ペク・ヒョヌの心に嫉妬や焦りが芽生えるのか、二人の関係にどのような影響を与えるのか、注目したいポイントです。

つづく