朝、ライアンがソン・ドクミを迎えに来ると、黒い服を著たソン・ドクミはナム・ウンギと一緒に出てきました。実はソン・ドクミはシアンの撮影に行くつもりでしたが、ライアンに鉢合わせてしまい、姿を隠そうとしました。ライアンはソン・ドクミが何を気にしているのかわかっていて、ナム・ウンギの前でソン・ドクミが時吾路であることを明かしてしまいます。ソン・ドクミは驚き、ライアンを連れてその場を去りました。

車の中、ライアンとソン・ドクミは沈黙していましたが、お互い心の中で疑問を抱いていました。ライアンはソン・ドクミとナム・ウンギの関係がどうなっているのか知りたがり、ソン・ドクミはライアンがどうやって自分の正体を見破ったのか知りたがっていました。ライアンはソン・ドクミを自宅に連れて帰りましたが、エレベーターの扉が開くと、なんとシアンが立っていました。ライアンは黒い服を著たソン・ドクミを咄嗟に庇ったので、まるで二人が親密にしているように見えました。シアンは微笑みながら挨拶をし、気を使ってそのエレベーターには乗りませんでした。

家に著くと、ソン・ドクミは照れくさそうに笑いながら、ライアンにいつ自分が時吾路だと気づいたのか尋ねました。ライアンはソン・ドクミを優しく見つめ、正体を見破った経緯を説明しました。ソン・ドクミは自分がライアンの前では何も隠せないことに気づきました。その時、ライアンの家のインターホンが鳴りました。なんと来たのはシンディでした。追星で母親に激怒され、家を追い出されたシンディは、ライアンに助けを求めてきたのです。

ライアンはシンディのタクシー代を払い、シンディは口を尖らせながら家に帰りたがらず、母親に自分の意思を伝えたいと言いました。ソン・ドクミはシンディが心配で、自分の家に連れて帰ることにしました。ソン・ドクミの母親はシンディを歓迎し、シンディも一緒に毛糸玉を巻くなど、打ち解けた様子でした。そこにナム・ウンギからソン・ドクミに会う約束の連絡が入り、ソン・ドクミは不安な気持ちで出かけました。案の定、ナム・ウンギはソン・ドクミに告白しました。ソン・ドクミはさらに動揺しました。彼女はナム・ウンギを友達、兄弟のように思っており、恋愛対象として考えたことはありませんでした。

元気がないソン・ドクミが部屋に戻ると、ライアンから電話がかかってきました。ソン・ドクミは隠さずにすべてを話しました。ライアンは怒るどころか、ソン・ドクミの正直さを褒めました。ライアンはソン・ドクミがナム・ウンギの告白で気持ちが揺らぐことはないとわかっていましたが、ナム・ウンギはソン・ドクミにとって家族のような存在なので、きちんと対応するべきだと考えました。

シンディはソン・ドクミへの見方を変え、真剣に謝罪しました。以前の自分の無礼な態度を仮省したのです。ソン・ドクミは笑顔で許しました。ライアンとソン・ドクミはデートに出かけ、ソン・ドクミは風車付きのドリンクを2つ買って、少女のように喜んでいました。ライアンはそんな可愛いソン・ドクミを見て微笑みました。二人は甘い恋愛に浸っていました。一方、シアンはアシスタントとチェ画家と仕事の話をしていました。チェ画家はアシスタントからライアンとソン・ドクミがエレベーターで親密にしていたことを聞き、嫉妬して不機嫌になりました。

ソン・ドクミの母親が娘の家に来ると、部屋中に車シアンのグッズが飾ってあるのを見て激怒し、クッションで叩こうとしました。ちょうどその時、ライアンがソン・ドクミを訪ねてきて、二人の喧嘩を止めました。そして、ソン・ドクミと交際していること、そして追星をしているソン・ドクミが好きだと母親に伝えました。母親が帰った後、ライアンは嫉妬したように、シアンの肖像画は描くのに、自分の絵は描いてくれないとソン・ドクミに言いました。

夜、ライアンは家に帰り、ソン・ドクミと「おやすみ」のメッセージを交換してから眠りにつきました。しかし、ライアンは悪夢を見ました。幼い頃に母親に捨てられる夢でした。ライアンは夢の中で泣き叫び、とても悲しんでいました。悪夢から目覚めたライアンは眠れなくなり、ソン・ドクミの家に向かいました。二人は強く抱きしめあい、離れたくありませんでした。

第11話の感想

第11話は、ライアンとソン・ドクミの愛が深まる一方で、周囲の人間関係にも変化が現れる、重要なエピソードでした。特に、ライアンがソン・ドクミの秘密を知りながらも受け入れる姿は、二人の絆の強さを改めて感じさせました。

これまで秘密を抱えていたソン・ドクミは、ライアンにすべてを打ち明けることで、大きな安心感を得たことでしょう。ライアンもまた、ソン・ドクミのオタクな一面も含めて愛していることを示し、二人の関係はより一層深まりました。

しかし、二人の幸せとは対照的に、チェ画家はライアンへの想いを募らせ、嫉妬心を燃やしています。今後の展開で、この三角関係がどのように描かれるのか、注目したいところです。

また、ナム・ウンギの告白は、ソン・ドクミにとって予想外の出来事でした。長年の友人関係が変化する可能性に戸惑うソン・ドクミの姿は、視聴者の共感を呼ぶのではないでしょうか。友情と愛情の狭間で揺れるソン・ドクミの心情を、丁寧に描いてほしいと思います。

つづく