ライアンは自分の幼少期の経験をソン・ドクミに語り、ソン・ドクミが真剣に聞いてくれたことに感謝しました。ソン・ドクミは笑顔で、ライアンが話したいことがあるならいつでも耳を貸すと答えました。ライアンとソン・ドクミはエレベーターで偶然、シアンと彼の母親に会い、四人は親しげに挨拶を交わします。エレベーターを降りた後、ソン・ドクミはシアンの母親が美人であることに驚き、シアンのイケメンぶりは母親譲りだと呟きました。ライアンは少し嫉妬し、ソン・ドクミにシアンのところへ行けと拗ねたように言います。ソン・ドクミは冗談半分で歩き出すと、ライアンは慌てて彼女を引き戻しました。
シアンは母親を連れて自分のコレクションしている絵画を見せに行きますが、母親の表情は固く、次第に目を赤くしていきます。一方、シンディは追っかけが原因で母親に叱られ、ソン・ドクミの家に居候していました。彼女はソン・ドクミの家族とすっかり打ち解け、ナム・ウンギとも親しくなっていきます。翌日、ライアンが出勤しようとすると、シアンの母親に遭遇します。彼女はライアンに好意を持っているようで、シアンへの気遣いに感謝を伝え、サンドイッチを渡しました。ライアンはそれをソン・ドクミと分け合い、ソン・ドクミは喜びます。
ソン・ドクミはイ・ソル画家の作品、もしくは価た画風の作品を探し始めます。そしてついに価た絵を見つけますが、画家の名前はイ・ソルではなく、コン・ウニョンという女性でした。ソン・ドクミは驚きを隠せません。なんとコン・ウニョンはシアンの母親だったのです。ソン・ドクミは迷った末、このことをライアンには伝えませんでした。
後日、シアンと母親のコン・ウニョンは美術館を訪れます。コン・ウニョンは展示されている絵画を眺めながら感嘆の声を漏らしますが、イ・ソルの絵の前に来た時、急に感情を抑えきれなくなり、涙を浮かべます。コン・ウニョンが気持ちを落ち著かせるために化粧室へ行くと、ソン・ドクミは彼女を追いかけ、思い切ってコン・ウニョンにイ・ソル本人かどうか尋ねます。コン・ウニョンは驚き、今はもうイ・ソルではない、その名前を名乗る資格はないと語り、秘密にしてくれるよう頼みます。
コン・ウニョンが化粧室から出てくると、ライアンは彼女の姿に見覚えがあると感じ、幼い頃の記憶が蘇ってきました。そしてついに、幼い頃、絵を描く母親の姿を見ていたことを思い出します。彼の母親こそがコン・ウニョンだったのです!ライアンは言葉を失い、自分がずっと探し続けていた母親が目の前にいる現実を受け入れることができません。コン・ウニョンも複雑な表情でライアンを見つめます。
ソン・ドクミはライアンの様子がおかしいことに気づき、心配そうに声をかけます。ライアンは思い出したことをソン・ドクミに話し、複雑な心境を吐露します。ずっと探し求めていた人が突然現れたことで、どう向き合えばいいのかわからないのです。ライアンとソン・ドクミは恋人同士となり、たった12時間会えないだけでも、とても長く感じていました。
ソン・ドクミはシアンに会い、コン・ウニョンがまだ絵を描いているか尋ねます。シアンは、母親は手に怪我をして以来、絵を描いていないと答えます。ソン・ドクミは、コン・ウニョンがイ・ソルとして描いた絵を見ながら、何か隠された事情があると直感します。一方、ライアンは母親との楽しかった幼少期を思い出し、気持ちが揺れ動きます。屋上でシャボン玉で遊んだ記憶、そして捨てられた記憶。ソン・ドクミと出会うまで、ずっと一人で生きてきました。ライアンは長い葛藤の末、ついにコン・ウニョンに自分がホ・ユンジェであることを告げます。コン・ウニョンの顔は真っ赤になり、目に涙を浮かべ、激しい感情に揺さぶられます。
第13話の感想
第13話は、ライアンの出生の秘密がついに明らかになり、物語が大きく動き出した重要な回でした。これまで断片的に描かれてきたライアンの過去、そして彼が抱えてきた孤独が、シアンの母親・コン・ウニョンとの再会によって一気に焦点化されます。
特に印象的なのは、ライアンが真実を知った瞬間の表情です。言葉にならないほどの衝撃、そして長年探し求めていた母親との再会という喜びと、同時に湧き上がる複雑な感情が、彼の表情から痛いほど伝わってきました。幼い頃の記憶がフラッシュバックするシーンも、視聴者の涙を誘います。
一方、ソン・ドクミはライアンを支えようとする健気な姿が印象的です。ライアンの心の揺れ動きを敏感に察知し、優しく寄り添う彼女の姿は、まさに理想の恋人と言えるでしょう。二人の強い絆が、今後の展開でどのように描かれるのか、期待が高まります。
つづく