ライアンは偶然、ノートの字がソン・ドクミの字と全く同じであることに気づき、以前の出来事を思い出し、ドクミが実はシアンの熱狂的なファン、「シオル」であることに驚愕する。驚きながらも、ライアンは面白半分に女性の偽名でSNSアカウントを作成し、ドクミのゲームに参戦することにした。

ライアンとドクミは作家の家からソウルへ戻り、心配していたシンディはドクミにライアンと何かあったのか尋ねる。ドクミは何もなかったと否定するが、二人の間には曖昧な空気が流れていた。美術館に出勤したドクミは、キム・ヒョジンがオム・ソヘの娘であることが皆に知れ渡っており、ヒョジンが高慢な態度をとっているのを目にする。

ライアンはわざとシオルにメッセージを送り、ノートを返すと言い出す。そして、ドクミのオフィスの前でこっそりと彼女の仮応を伺う。ドクミが嬉しそうに笑ったり、ふくれっ面をしたりする様子を見て、ライアンは面白がる。ある日、ライアンはドクミにチャ・シアンが美術館に来ることを伝え、ドクミは目を輝かせ、急いで化粧をして鮮やかな口紅を塗り、シアンに良いところを見せようと準備する。

キム・ヒョジンもシアンのファンで、シアンの周りをうろつく。ドクミはヒョジンが気に食わず、わざとヒョジンの前でうろうろする。その時、女性ファンがシアンと写真を撮りたいと言い出し、ドクミは自ら進んで手伝いを申し出る。カメラの中のシアンを見て、ドクミはこの瞬間が本当に幸せだと感じる。ライアンはドクミの仮応を見て、面白がっている。

美術館の職員たちは食事会に行き、ライアンとドクミがいつから交際しているのかと質問する。ライアンはいたずらっぽく笑いながら、ドクミとは以前から知り合いで、ドクミは自分の泊まっているホテルに来ようとしたことがあると答える。ドクミは苦笑しながらライアンを見つめ、仕返しにライアンがしつこく言い寄ってきたと言う。しかし、ライアンは一枚上手で、二人が一夜を共にしたことを持ち出す。職員たちは驚き、ドクミはどうしたらいいのか分からなくなる。

キム・ヒョジンはライアンとドクミが本当に付き合っているのか試すため、愛の試練ゲームを提案する。皆が質問をし、ライアンとドクミが一緒に答える。二人の答えが違ったら罰としてお酒を飲むというルールだ。案の定、二人は何度も間違え、たくさんのお酒を飲む。泥酔したライアンをドクミは家まで送り届け、ライアンは朦朧とした意識の中でドクミの手を握り、顔を近づける。ドクミはそれを避けない。酔いが覚めたライアンは、自分の失態を思い出し、恥ずかしがる。

ライアンはついにシアンの家で探し求めていた絵を見つけ、うっとりと見つめ、完全に心を奪われる。ライアンは筆を手に取ってみるが、手が震えて筆を握ることができない。ドクミがライアンの家を訪れ、好奇心から家中を見て回り、ライアンのアトリエにある空白のキャンバスを見つける。ライアンは怒り、ドクミに恋人役を演じるのに夢中になりすぎていると言い、出ていくように言う。ドクミはしょんぼりと家を出る。

ドクミはエレベーターで偶然シアンに会い、落ち込んでいるドクミをシアンはやさしく慰める。ドクミはやっと笑顔を取り戻す。

第6話の感想

第6話は、ライアンとドクミの関係性が大きく変化する重要なエピソードでした。ライアンがドクミの秘密を知り、それをネタにゲームを仕掛けるところは、彼のいたずらっぽい性格がよく表れていました。ドクミも最初は戸惑っていましたが、次第にライアンのペースに乗せられ、二人の間の駆け引きがコミカルに描かれていました。

特に、美術館でのシアンとの遭遇シーンは、ドクミのファンとしての情熱と、ライアンのドクミに対する複雑な感情が交錯し、見ていてドキドキしました。ドクミがシアンに夢中になっている姿を、ライアンが複雑な表情で見つめるシーンは印象的でした。

また、職員たちの食事会でのゲームは、二人の関係をさらに深めるきっかけとなりました。ライアンの思わせぶりな発言や、ドクミの照れくさそうな仮応は、見ているこちらまでニヤニヤしてしまいます。お酒の力も借りて、二人の距離はさらに縮まり、ラストシーンでのライアンの行動は、今後の展開を期待させるものでした。

つづく