タクシー運転手のゴ・タクは、別車に助けを求めた後、思いもよらず乗客のクム・ヒョクスによる殺戮を招いてしまう。一人瀕死の重傷を負い、ゴ・タクは彼のために命乞いをするが、クム・ヒョクスはゴ・タクに死体の移動を強要し、もう一人をタクシーの後部座席に乗せて連れ去る。さらに、クム・ヒョクスはゴ・タクの爪を大きく切り取り、激痛にゴ・タクは叫び声をあげる。

道中、ゴ・タクは恐怖に怯えながら運転する。トランクがしっかり閉まっていなかったため、警察の職務質問を受けるというハプニングも発生する。この時、眠っているふりをしていたクム・ヒョクスは短刀でゴ・タクを脅し、ゴ・タクは嘘を重ねて何とか警察を欺く。クム・ヒョクスは殺人の経緯を語り続け、殺害した人数は数え切れないほどだという。最初は社会の底辺にいる人間を選び、様々な方法で死に至らしめていたが、次第に満足できなくなり、注目を集める人物を標的にしようと決意する。

クム・ヒョクスは、学生会長選挙に出馬するナム・ユンホに目を付ける。ユンホが男性を好きだと知ると、学校のウェブサイトに悪質な書き込みを繰り返す。ユンホは当初気にしていなかったが、クム・ヒョクスはユンホと同じ水筒を購入し、自分が服用している精神科の薬を砕いて水に入れ、ユンホに長期間飲ませ続ける。その結果、ユンホは精神的に不安定になり、幻覚を見るようになり、最終的に母親によって自宅で自殺しているのが発見される。

悲嘆に暮れる母親は、警察の協力を得られないまま、独自に証拠を集める。クム・ヒョクスがタクシーで木浦に向かったことを突き止め、自らも後を追うと同時に警察に通報する。警察は、休憩所のキャンピングカーの所有者が死亡しているのを発見し、一連の事件がこのタクシーと関連していることに気づく。しかし、ゴ・タクとクム・ヒョクスは道中で口論になり、タクシーは高速道路下の温室に突っ込む。ゴ・タクは隙を見て車外に逃げ出し、助けを求める。

紆余曲折を経て、ゴ・タクの携帯電話の位置情報が警察によって特定され、彼は警察署で休息を取り、クム・ヒョクスを必ず逮捕するよう懇願する。ユンホの母親も、タクシーが墜落した場所で瀕死の被害者を発見し、知らせを受けて警察署に駆けつけ、ゴ・タクと合流しようとする。しかし、その時、ゴ・タクの携帯電話が鳴る。娘の名前が表示され、喜んで電話に出るが、電話の向こうから聞こえてきたのはクム・ヒョクスの声だった…娘はすでに危険な目に遭っているようだ…

第3-4話の感想

「運の悪い日」第3-4話は、息詰まる展開と衝撃的なシーンの連続で、視聴者を画面に釘付けにする。タクシー運転手ゴ・タクの絶望的な状況と、冷酷な殺人犯クム・ヒョクスの狂気が際立ち、緊張感が途切れることがない。

特に印象的なのは、クム・ヒョクスの狡猾さと残忍性だ。彼は巧妙な話術と冷徹な行動でゴ・タクを操り、罪の深淵へと引きずり込んでいく。ゴ・タクの恐怖と焦燥は手に取るように伝わり、視聴者も共に息苦しさを感じることだろう。

また、被害者ナム・ユンホの悲劇も胸を締め付ける。何の罪もない彼が、クム・ヒョクスの悪意によって追い詰められ、自ら命を絶つシーンは、深い悲しみと怒りを呼び覚ます。そして、真実を明らかにしようと奔走する母親の姿は、我が子を思う親の愛の深さを改めて感じさせる。

物語は、ゴ・タクが警察に助けを求める展開から一転、クム・ヒョクスの魔の手がゴ・タクの娘にまで及ぶという衝撃のラストを迎える。この展開は、視聴者に更なる恐怖と不安を与え、今後の展開への期待感を高める。果たしてゴ・タクは娘を救い、クム・ヒョクスの悪行を止めることができるのか?今後の展開から目が離せない。

つづく