第8話では、チン・ドジュンの策略が再び冴え渡ります。彼は巧みに周りの人間を利用し、祖父であるチン会長に屈辱を味わわせることに成功します。そして、長子相続の鉄則を破り、スニャングループを丸ごと買収し、大きな事業を成し遂げようと心に誓います。
しかし、チン会長は容易に屈する相手ではありません。彼はすぐにチン・ドジュンの野心に気づき、スニャングループは金で買えるものではないと釘を刺します。そして、チン・ドジュンにグループを率いるに値する実力を見せるよう要求します。
一方、チン・ドジュンの兄嫁はチン・ソンジュンとの結婚を決意します。この知らせを受け、チン会長は星俊に自分の株を譲渡しようとしますが、相続争いの最中、転倒事故で体調を崩してしまいます。この出来事がきっかけで、彼は相続について考え直すことになります。
脳腫瘍が見つかり治療が必要となったチン会長は、再びチン・ドジュンに怒りを覚えます。そして、怒りを鎮めるため、新たな提案をします。もし自分以上にスニャングループを上手く経営できる者がいれば、その者にグループを譲ると宣言するのです。
チン会長は、チン・ドジュンが最も自分に似ていると感じており、彼の野心や行動に過去の自分自身を重ねて見ています。そのため、チン・ドジュンも自らの資金でスニャングループを買収する考えを改め、実力で相続権を勝ち取ることを決意します。
しかし、この相続争いに新たな謎の人物が現れます。それは、チン・ドジュンの叔母です。ある日、チン・ドジュンと彼の母親は同時に叔母から招待を受けます。母親はこの日のために若く見えるよう念入りに身支度を整えます。チン・ドジュンも叔母の若々しい姿に驚きます。
叔母はデパートでファッション関係の仕事をしているため、母親は特に服装に気を遣っていました。叔母は他の家族とはあまり良い関係ではないと言われていますが、チン・ドジュン一家には格別に親しいようです。叔母を待つ間、チン・ドジュンは母親に、兄たちも成長したのだから、母親もやりたいことがあれば自由にやってほしい、自分はいつでも応援すると伝えます。
しかし、この再会は順調には進みません。叔母はチン・ドジュンの両親に圧力をかけるため、母親を自身の店で試着モデルとして働かせ、周囲の人間に指差させるという屈辱を与えます。この仕打ちにチン・ドジュンは激怒し、両親の復讐を誓い、叔母の保有するスニャングループの株を奪取することを決意します。
そのために、チン・ドジュンは叔母の貪欲さを利用した罠を仕掛けます。叔母はまんまとその罠に嵌り、チン・ドジュンの策略によって大敗を喫します。さらに、チン・ドジュンが仕掛けた離間工作により、兄弟たちは互いに株を奪い合う争いを始めます。この争いの中で、最も力の弱い叔母はもはや他人を攻撃する余力すら失ってしまいます。
この状況を見たチン会長は激怒します。彼は妻に対し、3人の子供を産んだにも関わらず、誰も大成せず、逆に私生子であるチン・ドジュンに出し抜かれていることを責め立てます。こうして、チン・ドジュンは長子相続の原則を覆し、自らの未来を切り開くことに成功するのです。
第8話 継承レース激化!チン・ドジュン、さらなる策略
第8話では、チン・ドジュンの知略と冷徹さが際立つ展開となりました。会長である祖父を策略に嵌め、長子相続の原則を揺るがし、スニャングループ買収への野心を露わにするチン・ドジュン。しかし、会長も簡単には屈せず、真の実力を見せろと迫ります。
このエピソードで印象的なのは、チン・ドジュンの周到な計画性です。彼は単に金でグループを手に入れようとするのではなく、相続争いそのものを利用し、自らの地位を確立しようとします。会長の病、そして後継者争いという混乱に乗じて、彼は著実に駒を進めていきます。
今後の展開がますます気になる第8話でした。チン・ドジュンは最終的にスニャングループを手に入れることができるのか、そして彼の真の目的は何なのか。今後のエピソードに期待が高まります。
つづく